❤スウィートキャンディ️❤ (12)

キャンディが時折深いため息をついている事を、ポニー先生やレイン先生、それにたまに会いに来てくれる養父のウィリアムアルバートアードレー氏は知っている。

しかしその事について触れる事はなく、そっと時の経つのを待つしかなかった。

それでもキャンディは、看護婦の仕事とポニーの家の子の世話で忙しく駆け回り一年が過ぎていた。

その間、ポニーの家もカートライト牧場の一部をウィリアムアルバートアードレー氏が買い取り、買い取った敷地に新たな宿舎とゲストルームと、キャンディの部屋、ポニー先生、レイン先生の部屋を増やしローカで繋ぐ形で増築していた。昔の客間を少し広くして、あとはキッチンルームと、子供達の勉強部屋、遊び場と模様替えがされ、昔よりもはるかに広々とした空間になっていた。

キャンディは、ウィリアムアルバートアードレー氏のこの様なプレゼントに感謝した。

昔のポニーの家は窮屈で先生たちの部屋は同じ室内だったことと、子供の勉強部屋はいつも教会室を使っていたので、今はきちんとした勉強部屋でみんな授業を受けることもできた。

キャンディは、ウィリアムアルバートアードレー氏の養女でこの上ない幸せ者だとつくづく思った。これ以上望んではバチが当たると言い聞かせていた。

シカゴでアニーは婚約者のアーチーと暮らしていたが、結婚式のための準備に追われていた。その時ふとポニーの家の改築をひと目見たいと思うと同時に前々からキャンディには手渡しで結婚式の招待状を渡したいと言う願いもあって、ある晴れた夏の午後アーチーと二人でポニーの家にお泊まり旅行を計画実行していた!

婚約式から早1年半程過ぎた頃であった。
久しぶりに会ったアニーは晴れ晴れとした笑顔で結婚式の招待状をキャンディに渡すと抱き合い涙と笑いでにぎやかな日となった。二人はゲストルームに案内され、その日の夜は暮れていった。

次の日の朝、いつもの様にキャンディはいち早く起き、ポストの中の郵便物を仕分けしいて、ふと不思議な感覚に陥った…

その筆跡に微かに見覚えのある字。。。それは遠い昔の記憶をたぐる様な感覚であった。

「ポニーの家、キャンディスWアードレー様」とだけ記されていた。