❤スゥイートキャンディ️❤️ ⑸

スザナの葬儀は、しめやかに終わった。

遺品整理をしていたマーロウ夫人は、何通もの読まれていない手紙の束を不思議に思い宛名を見た。

"from キャンディス W アードレー”

「あぁ…スザナったら何故こんなことを!」あまりの娘の悪意にマーロウ夫人はショックを隠しきれず 手紙の束ごとテリュースに渡した。

「ごめんなさい あの子は本当になんて愚かな娘だったのか…今更こんなこと知っても過去には引き返せないけれど、どうかあの子を許してあげて欲しいの。そして後はあなたの気持ちのままに生きてね、本当に辛い思いを長いことさせてごめんなさい」

マーロウ夫人はそう言葉を言い残し、スザナの遺品整理のため部屋へと戻っていった。

後に残されたテリュースは、その束になった手紙をしばし見つめた…

そういえばおかしなことではあった。
あんなにたくさん手紙を出したのに
キャンディからの返事はあまりに少なく ほぼ一方通行であった。
にも関わらず あの頃はアルバートさんの世話や看護婦という仕事柄忙しくて手紙を書く暇もなかったのだと思い込んでいたのだ。

「くそっ!俺って本当にどうしようもない男だ。キャンディ許してくれ‼︎」そう呟いて キャンディからの手紙を胸に抱きしめた。

「もっと早くズザナの行動に気づき、俺の正直な気持ちをぶち巻いていたら こんなことにならずにすんでいたのではないか⁈ 俺としたことが…」あの時はっきりキャンディを愛していると言えなかった自分への苛立ち、悔しさのあまりテリュースは何も告げず、家を飛び出していた。
もう二度とスザナとの生活を振り返る事をしなかった。

テリュースは、キャンディと最後に会った?と言うより
幻を見たロックスタウンへと向かっていた。

「キャンディ!君が僕を立ち直らせてくれたんだよ」ふっとキャンディの笑顔が浮かび テリュースは懐かしさでいっぱいになり、頬に涙が伝っていた。

「キャンディ 俺は君に逢いたい」