❤スゥイートキャンディ❤️ ⑶

別れは突然だった。スザナは何も言わずにこの世と別れを告げた…

死の1週間前 スザナはテリュースに宛てて書いた1通の手紙を ベッド脇のコンソールの上にそっと置いていた。


親愛なるロミオことテリュースGグランチェスター
「テリュース突然のお別れです。神が愚かな私を罰したのでしょう。テリィーこの8年間 私という女のために、自由を捨て何も言わず側にいてくれてありがとう~。私はあなたの世界でしか生きていけないちっぽけな女だったけど、今こうして最後の力を振り絞って笑顔でサヨナラを告げようとしてます!私も随分強くなったものね。

Dr.からは、ひと月前にもう手遅れだと言うことを聞かされていました。私はもう辛くはないわ。この8年縛り付けてた貴方を自由にしてあげられるんですもの。そして、うまく言えないけど…あの日 私のために2人を引き離してしまった後悔の念に苛まれてた自分を許してもらう事がやっと出来ます。それができる今、私にはもう何も思い残す事はありません。

ただ、ただ、貴方の本当の幸せを祈るばかりです!どうか私のこの想いを感じ取ってもらいたい。

私に出来る唯一の貴方に対する愛です!なので、どうぞ苦しまないでください。私はあの世でも元気でいます!
あとは貴方の進む未来が明るくなることを祈ります。

今日の今日まで本当に誠実な貴方に感謝して。。。

by スザナ マーロウ

死を前にして、力の限り書いたであろう手紙を読み終えたテリュースは深くため息をついた。

「何故、言わなかったんだ?一言苦しいと言ってくれても…」情けないあまり壁を叩いたが、虚しさが残るだけだった。

「結局、俺はこの8年間スザナを愛しているふりをして、俺は誰も幸せにしてあげられなかったんだ…」

「テリュース、そんな事ないわ!自分を責める必要なんてないのよ」

空を見上げると、以前、ストラスフォード劇団から逃げたくて「俺はダメな男なんだ!」と言い
スザナを置いて出て行った時、そんな言葉で見送ってくれたスザナの面影が浮かんでは消え消えては浮かんでいた そこには笑顔のスザナがあの日と同じように手を振ってるかのようでもあった。

ちょっぴり眩しい光が テリュースの頬を揺らしていた