普通の投資について考える都内賃貸住み・40代普通の者です。

 

 引っ越しに伴い強制的な断捨離を断行しましたが、その中でどうしても捨てられなかったものがありました。約20年前、独身時代に揃えたONKYOのオーディオセット。アンプ・チューナー・スピーカー・CD・MDの当時フルセットで約20万円でした。オーディオに詳しい先輩にわざわざ秋葉原までついて来てもらい、スピーカーから出る音を聴き比べして選んだものです。

 

オンキヨー

 

 今ではすっかり、音楽はスマホに配信されたものをヘッドホンで聞くのが主流ですが、そういうシステムがなかった昭和の頃は、オーディオマニアがゴロゴロいました。(特に男性)。

 

 1990年代、フジテレビの「カノッサの屈辱」という番組でも何度か特集として取り上げられましたが、気に入ったメーカーのオーディオ機器を機種別に積み上げてオリジナルコンポを作ることを「校倉造」と呼んだり、「高床式」スピーカーなどが紹介されたりしていました。(分かる人いるかな?分かる人は同年代!)

 

 私もそれにちょっと憧れたものの、「オーディオ校倉造」をするほどのマニアックな知識もなかったので、DENONと最後まで迷った挙句、当時、「音の尖り具合が絶妙だ!」と思い、オンキョーで揃えたという訳です。後にレコードプレーヤ―も接続しました。

 

 気にいって毎日毎日使っていたところ、7-8年位でボタンがおかしくなったり、CDプレイヤーが閉まらなくなったりと、小さな故障が出てきました。それでもずっとだましだまし使っていましたが、5年程前からは音飛びが激しくなり、ついにはMDからカラカラ音が鳴り続けたりしたので、それからは触れることなく、ただただひたすら置きっぱなしにしていました。

 

 引っ越しを機に久しぶりに電源を入れてみましたが、ボタンを押しても反応しない、MD・CDを飲み込まない、音が飛びまくるなど、もう大故障のオンパレードでした。放っておいたのだから、当たり前なのですが。

 

 「ここはやっぱり修理に出してまた使おう」

と一念発起しONKYOのホームページを見たところ…

 

 

 なんと、ONKYOはこの2月で全ての事業を停止し、破産手続きに入っていました。去年夏にはJASDAQ上場廃止し、修理依頼も既にできなくなっていました。

 

https://onkyo.com/news/images/20210802_kongo_comment.pdf

プレスリリース

 

全然知りませんでした。そんな自分に思わず呆れます。

 

 こんな事になる前に、あと少し早く修理に出していたら、今もいい音を鳴らしてくれていたかもしれないのに。「後悔先に立たず」とはまさにこの事を言うのでしょう。悲しい…

 

 もう、ダメ元でどこかの修理屋さんに出すか、それともジャンク品としてハードオフに売りに出すか…今ものすごく悩んでいます。