藤村正宏さんの、
『「高く」売れ!「長く」売れ!「共感」で売れ!』
を読みました。
著者の藤村さんは、「エクスペリエンス・マーケティング」
という考え方を提唱していて、
これまでの著作でも徹底して
マーケティングにおいては、自社の商品やサービスを
お客様にアピールするのではなく、
その商品などを手にすることで得られる
体験(=エクスペリエンス)を伝えるのだと言っています。
この本の中でも、藤村さんのセミナーの
生徒さんの会社を例にあげたケースが
いくつか紹介されているのですが、
例えばそのうちの一つに
墓石や仏花を販売している会社のお話があります。
この会社では霊園のすぐ隣に大きなお店を持っていて
そこで仏花を販売しているそうです。
仏花は、「1000円」「2000円」「3000円」の3種類。
高い花は売れないだろうと、従来は1000円を7割、
2000円を2割、そして3000円を1割という
構成にしていました。
ところが、藤村さんのセミナーに参加して話を聴いた後、
1000円を2割、2000円を3割、そして3000円を5割に変更。
つまり、一番高い花を一番目立つようにしたわけです、
次のポップとともに・・・。
「一年に一度のことですから、
ご先祖様に豪華な花をお供えしてあげてください」
そうしたら、圧倒的に3000円と2000円の花が売れていって
客単価が2倍近くになったそうです。
お客様は、お供えの花を安く上げようなんて考えていない。
ご先祖様への弔いの気持ちという「体験」を買っていたのだ、
ということでした。
そして、最後に藤村さんは、
昔はいいモノをつくれば売れていた、
モノを中心とした「名詞の経済」だった、と。
それが、モノがあふれてくるようになると、
企業はモノに付加価値を就けるようになった。
「美しい○○」「材料にこだわった○○」といった具合に。
この段階を、「形容詞の経済」と表現しています。
そして現在、
お客様は商品をスペックや付加価値で選ぶのではなく、
これを手にすることで、
自分にどんなことを提供してくれるのか、
で選ぶようになっている。
モノではなくコト、
つまり「動詞の経済」の時代になったということです。
名詞の経済→形容詞の経済→動詞の経済
それにしても、
ベストセラーの著者ってうまいコト言いますよねぇ。
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