今回はみんな大好きボールデフのメンテ方法をお伝えします。

ボールデフはギヤデフと違って頻繁にメンテしないと性能が低下すると言われています。
ま、私は鈍感なのであまり気づきませんけどw

1日か2日走行したらメンテというけっこうな頻度でメンテしてます。

面倒ですけど、慣れれば20分くらいで終わるかと。

用意するのはこちら。
左上から
・パーツクリーナー
・洗浄用の瓶
・おそうじ道具(歯ブラシ、歯間ブラシ)
・ボールデフ
・VGデフプレートグリス
・ボールデフグリス(ステルスデフルーブ)

では、はじめてみましょう。


①ボールデフを分解する
まずはスクリューを緩めて、Eリングを外します。
スクリューをゆるめないとEリングがはずれにくいのでご注意を。

私は『コ』みたいな形をしたビットがたまたま手に入ったので便利に使っています。
Eリングをはずすときと付けるときは無くしやすいので注意してください。
無くした場合、京商純正の2mmEリングをご購入ください。
タミヤのはキツイのでだめですよ。
スーラジ秋葉原の、ネジとか売ってるコーナーの近くにあった気がします。

で、ボールデフをばらすとこんな風になります。

左から
・3mmプラメタル
・ホイールハブ
・シャフト
・スクリュー
・Oリング
・デフハウジング(内側)
・デフプレート
・スパーギヤ
・3/32インチデフボール ×6
・デフプレート
・デフハウジング(外側)
・ボールベアリング
・Eリング
となってます。


②ボールベアリングのチェック
ボールベアリングがゴリゴリしてないかチェックします。

私はベアリングプーラーに刺してますが、お箸とかでもいいです。とにかくベアリングの内径にすっぽり挟まるものを使います。

画像のようにベアリングを指で押さえてゆっくり回します。
「シャー」
ってまわすんじゃなくて、ボールベアリングの中のボール達のささやきを聞き取るように、やさしくゆっくり、親指の腹を聴診器のようにして回します。
一定の力で回し続けられればOK。
ひっかかりを感じたら、洗浄して再度判断します。

OKなら少しモリブデングリスを塗りこんであげます


③スパーギヤのチェック
新品のスパーギヤは22.2mm径です。(季節によって違うかも)
22.0mmくらいになると音がうるさくなってくるので新しいものと交換します。
ちょうどいい交換時期です。
最近音がうるさくなって来てたけど、変えどきだったんですね。

再利用する場合は十分に洗浄と脱脂行います
ギヤの洗浄機便利なのが歯ブラシと歯間ブラシです。上手く使って下さい。


④洗浄と脱脂
洗浄するパーツは

この辺のパーツです

洗浄瓶にパーツクリーナーを入れてカシャカシャと軽く降って洗います
画像ではフタを開けてますが、閉めたほうがいいです。
ボールが飛び出して紛失することがあるので。

洗い終わったらティッシュの上に取り出して乾燥させます。


⑤プレートの取り付け
シャフトにスクリューとOリングを通して、デフハウジングの内側パーツを取り付けます。
デフハウジングのプレートと接触する面にVGデフグリスをチョンチョンとつけてあげます。

こんなかんじ(画像は外側のハウジング)


デフプレートの表面をさわらないようにデフハウジングにのせます
もしさわってしまったら、ティッシュにパーツクリーナーをつけてきれいに拭いてください。


⑥ボールデフグリスを盛る
ボールデフグリスをうすく塗ります。
このくらい?これはちょっと多めでした。


スパーギヤをはめます。
向きに注意してください。
出っ張ってる方が内側になります。


スパーギヤの穴のところにボールデフグリ
スを盛り、ここにデフボールを入れてゆきます。

入れ終わったら外側のデフプレートにもボールデフグリスを塗ります



⑦完成
あとはボールベアリングをはめ、Eリングをつけたらメンテはおわりです!


⑧調整
組み上がったボールデフは調整しないとタイヤに動力が伝わらない現象(デブが滑る)が起きますので必ず調整します

調整するには、車体にボールデフを搭載するのが好都合です
車体にボールデフを組み込んだら、左側のタイヤを押さえたまま、スクリューを回して締めていきます。

あまりきつく締めなくても大丈夫です。
閉め加減は、右タイヤとスパーギヤを同時に押さえて、左タイヤを回転させようとすることで確かめます。
もし左タイヤが簡単に回ってしまうなら締めが足りません。
ペットボトルのキャップ最初に開けるより少し弱いくらいの力加減でちょうどいいかなと思います。

調整したら急加速してみて、加速がやけに遅れるなどの症状がなければOKです。


<その他 ボールデフについて>
ボールデフの締め加減と効き具合について、ラジコン界のレジェンド広坂正美さんのパパさん(世界戦でも正美選手のメカニック担当)が語っていましたので紹介します
デフの締め込み具合でデフを調整する事は殆どありません。もし必要ならばルーブの粘度を変えるべきですが、ルーブの粘度の種類はたぶん販売されていないのでは? と思います
デフルーブとはボールデフグリスのことです。

ボールデフはLSDを調整できるオプションパーツというのは多分合ってるのですが、締め込みすぎにはご注意を。

※20190702追記
ひろさかパパのボールデフに関する認識は、デカラジのものです。
ミニッツはデフの締め込み具合で走行特性が変化するので、いろいろ試してみてもいいと思います。