例えば、コンクリートは一般的に潰そうとする力(圧縮力)は強いが、引き離そうとする力(引張力)には脆いものです。しかし、鉄筋と一体化することで、引張力を鉄筋が受け持ち、ひび割れ幅の抑制や地震力に耐えることができるようになります。
一方、鉄筋は空気中に曝されていると、酸素と水によって徐々に腐食していきますが、コンクリート中では、コンクリートの持つ高アルカリ性により、不働態皮膜を形成し腐食から身を守っているのです。
鉄筋コンクリート構造物は、コンクリートと鉄筋の複合材料として、強度と耐久性を併せ持った
「永久的なもの」として普及してきました。
コンクリートの強度は永遠に続くそうです。

しかし、実は人間と同じように老化現象が起き、病気(骨粗鬆症)にもなるそうです。
鉄筋コンクリート構造物は、前述したようにコンクリートの持つ高アルカリ性により、鉄筋の腐食を防止しています。しかし、一度不動体被膜が破壊されれば、化学的反応により鉄筋は腐食し、かぶりコンクリートの剥落や断面欠損を生じ、構造物の安全性・耐久性が低下します。
建築基準でも、コンクリートのかぶり厚の基準が有るのはその為です。
鉄筋の腐食をはじめ、鉄筋コンクリート構造物は病気にかかると、ひび割れ、コンクリートの浮き・剥離・剥落、鉄筋腐食、強度低下などの劣化現象を生じます。
コンクリートの病気、鉄筋の病気と様々な発生経路をたどり、構造物の寿命を縮めるそうです。
コンクリートが高いアルカリ性を有しているのは、セメントと水が反応し、コンクリートが固まる際に水酸化カルシウムという高アルカリ性の物質を副産物として生成するためです。
中性化とは、コンクリート中の水酸化カルシウム(アルカリ性)が空気(酸性)と反応し、炭酸カルシウム(中性)に変化することによって、アルカリ性が失われる現象をいいます。
コンクリートが徐々に中性化して鉄筋位置まで達すると、鉄筋を保護していた不動態被膜が破壊され、鉄筋が腐食しやすい環境になります。かぶりコンが薄ければ、腐食も早い!
は、間違いなさそうです。
中性化の進行は、仕上げ材やコンクリートの品質、環境条件により異なり、ひび割れの多いコンクリートは、ひび割れから空気が進入し、中性化が促進されるのです。
高度成長期には、セメント量の少ないコンクリートや、不法な加水によって水セメント比が高い粗悪なコンクリート(シャバコン)また施工管理不足によるかぶり厚の少ないコンクリートなどは、早期に鉄筋の位置まで中性化が進行し、劣化が始まります。
施工後、後片付けできてない業者さんも気になると思いますが、
施主としては、ちゃんとかぶり厚が確保されてるかが、一番気になるところです。





