いつか見た映画、いつか見た夢 | ♪ずっと昔からこのまんまだよ

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ライブに行ったり映画館に行ったり、そんな日々を綴ったブログ

 

通勤中に大林宣彦監督の訃報を知り、今日は一日仕事中も大林作品の思い出に浸っていました。
高校3年の冬休みに深夜に放送していた『はるか、ノスタルジィ』をたまたま観たのが大林作品との出会いでした。
尾道三部作に憧れ、初めて尾道を訪れた時、駅前にあったマルコシ書店でロケ地マップを貰って色々な所を回りました。
それから尾道へは何度も行きました。
商店街を歩いていたら偶然『あの、夏の日 ~とんでろ じいちゃん~』のロケに遭遇した事もありました。
ロケ地巡りでは尾道だけでなく『青春デンデケデケデケ』の観音寺、『なごり雪』の臼杵にも行ったりしました。

一番の思い出と言えば淀川長治さんの一周忌にテレビドラマとして放送され、その後劇場版も公開された『淀川長治物語・神戸篇 サイナラ』にエキストラ参加させてもらった事でしょうか。
日活調布撮影所での撮影で、憧れの大林組の現場に参加出来た事が本当に嬉しかった。
忘れ物をして一人楽屋に取りに戻った時、廊下で宮崎あおいちゃんとすれ違い、ただのエキストラの自分にも「お疲れ様です!」と声を掛けてくれたのも良い思い出です。
深夜遅くまで撮影が行われた日もありましたが憧れの大林監督の現場に居れた事がただただ幸せでした。

関西で講演会があった時は映画仲間と駆け付けて監督のお話を沢山聞かせてもらいました。
一昨年の5月にIMPホールであった講演会が自分にとって最後の機会になってしまいました。

余命3ヶ月を宣告されながらも完成させた『花筐/HANAGATAMI』、そして本来ならば昨日初日を迎えるはずだった『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』と闘病生活を続ける中も映画を撮り続けてくれました。
コロナの影響で公開が延期となり本当に残念ですが、また世の中が落ち着いた頃に公開される事を願っております。
大林監督の映画は自分の青春時代に大きな影響を与えてくれました。
今までありがとうございました。