世界のオフィスワーカーたちの仕事に一大革新をもたらした発明品であるタイプライターに終焉の時が来ました。インド西部に位置する都市ムンバイに残された、世界で最後のタイプライター製造工場が閉鎖されたそうです。
世界で最後のタイプライター製造工場を稼働させてきた会社「Godrej and Boyce」の責任者ドゥクルさんは「今ではほとんど注文が来なくなりました」と、閉鎖へと追い込まれた現状を語りました。
「2000年に入ってからコンピュータの台頭は著しくなり、すべてのタイプライター製造会社が生産をやめました。それでも私たちだけは製造し続けてきたのですが、2009年までは年間で1万~1万2000台ほど生産してきました」とのこと。
1867年に初めてアメリカで商業用タイプライターが製造され、20世紀初頭までに現在の標準となった原型が確立されました。
Godrej and Boyceは、1950年代に生産を始め、90年代初期でも年間5万台は売れていたそうです。しかし、昨年は800台以下にとどまり、生産をやめた現在では在庫はわずか200台ほどしかないという。
これも人類の技術進歩があるからこそのひとつの時代の幕引きですが、タイプライターにはコンピュータにはない味があり、今後はお目にかかる機会がないと思うと、寂しくなる方も多いのではないでしょうか。