福島第1原発の事故で、文部科学省は12日、福島県でサンプル調査をした結果、土壌と植物から放射性ストロンチウム89と90が検出されたと発表しました。同省によると、事故をめぐりストロンチウムが検出されたのは初。
同省は、第1原発の30キロ圏からやや外にある福島県浪江町の2カ所と飯舘村の1カ所で採取した土壌を分析。1キロ当たりストロンチウム89が最大260ベクレル、同90が最大32ベクレルでした。
大玉村、本宮市、小野町、西郷村で採取された植物も分析。1キロ当たりストロンチウム89が最大61ベクレル、同90が最大5.9ベクレルでした。サンプルの植物は食用野菜ではないという。
ストロンチウムは、カルシウムと似た性質を持ち、人体に入ると骨に沈着し、骨髄腫や造血器に障害を引き起こす恐れがあります。ストロンチウム90は半減期が約29年と長く、過去の核実験の際に飛散し問題となりました。同89は半減期が約50日。