褐色の大男が演歌をR&Bのリズムにアレンジし、情感たっぷりに歌いあげる演歌。もともとアメリカの軍人だったというフレディー・スネディコーは、今では神戸の型破りなシンガーソングライターとして知られていて、代表曲『関西空港』にノックアウトされる人が“圧倒的多数”だそうです。
「演歌+ソウルでエンソル、演歌+ブルースでエンブル。僕の演歌はリズミカル。老若男女に受け入れられる曲だと思います」
フレディーが海軍の一員として横須賀基地に赴任したのは1981年。除隊後は帰国予定だったそうですが、音楽仲間から「日本はバブル! キミの演奏技術ならいっぱいお金をもらえる」と引き止められました。東京でもんたよしのりらのバックでギターを演奏し、1993年頃から仕事の場を神戸に移しました。
演歌と出会ったのは2005年。フレディーの妻の実家が経営する健康ランドの余興として洋楽を演奏していたところ、お客さんから「演歌も歌って」といわれて歌い始め、次第に演歌の魅力に取りつかれていったそうです。
フレディーは、「演歌は自然に日本語で感情が乗せられる歌です。その演歌がお年寄りにしか聴かれていないのは悲しい。新しい演歌のジャンルを作れば若者も聴いてくれると思って『エンソル』や『エンブル』を作りました。そもそも演歌はR&Bのリズムに近い。例えば、五木ひろしの感情を込めてコブシをきかせる歌い方はプリンスにそっくりなんです。決して意外な組み合わせではない」と語ります。