年度末が近づき、映画界も賞やランキングの発表が相次いでいます。そんな中、独自の批評スタイルで熱心な映画ファンに支持を集める季刊の専門誌「映画芸術」が、恒例の日本映画ベストテン&ワーストテンを発表しました。意外なことに、松たか子主演の「告白」がワーストワンに選ばれたそうです。
「告白」は松たか子が、娘を殺した教え子に復讐する中学教師をクールに演じたサスペンスで、興行面では大ヒット。現在、国内の映画賞を次々と獲得し、アカデミー賞外国語映画賞では最終ノミネート5作品の前段階の9作品の中に選ばれています。
国内外で注目を浴びているのに、なぜ?
「映画芸術」によると、33人・グループの選者がワーストとベスト、それぞれに得点を付けて選出したところ、「告白」はワースト2位の「キャタピラー」34点に大差をつけて73点の堂々ワースト1位だったそうです。
「告白」が悪い評価につながった理由のひとつは、松たか子が演じる中学教師が、意図的に感情を押し殺して、説明的な長ゼリフを語ります。この映画の持ち味でもあるのですが、「映画の演技ではない」としています。
配点の詳細や選評は、30日発売の「映画芸術」に掲載されるそうですが、読めばどうしてそういう点数になったのかが分かるようです。
ちなみに、ベストワンに選ばれたのは「ヘヴンズ ストーリー」で、上映時間4時間38分の超大作社会派映画。こちらはベスト点が158点、ワースト点はわずか5点と、圧倒的にベスト評価が高かったようです。
華やかな映画賞の評価が必ずしも正しいとは限らないようですね。