ESPN F1トピックス より・・・
やはりといいますか・・・FERRARIが”勝つ”というのは、何とも格別の雰囲気が感じ取れますね
生中継中も、ベッテルのピット作業ミスがあった時点で、自分の顔がにやけていたのが分かったぐらいですしね
次戦はドイツ、今年はニュルブルクリンクでの戦いです
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第62回イギリスGPの決勝レースが10日(日)にシルバーストーン・サーキットで行われ、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が今シーズン初優勝を手にした。
全車がインターミディエイトタイヤを装着してスタートするコンディションとなった52周のレースは、ドライタイヤへ交換するタイミングなども相まって、コース上でのポジション争いを楽しめるエキサイティングな展開に。最後までコース上での駆け引きがある興味深いレースとなった。
開幕戦を終えたドライバーたちのコメントは以下のとおり。
【レッドブル】
セバスチャン・ベッテル(2位)
「素晴らしいスタートを切ったけど、僕はインターミディエイトタイヤを履いていた時のコンディションのほうが好きだったから、雨がさらに降った場合のことを心配はしていなかったんだ。僕たちはかなりいい状態だったから、引っ張ったよ。ドライタイヤへの交換を少し待ったけど、僕たちはリスクを冒す必要がなかったから適切な判断だった。ピットストップでは問題が起きてしまったんだ。(タイヤを交換し終える前に)すでにマシンを降ろしてしまったから、再びジャッキアップする必要があった。その後、僕はリードを失って3番手に落ちたよ。ルイス(ハミルトン/マクラーレン)をパスするのには手間取った。僕はもっと速く走れたと思ったんだけど、チャンスが全くなかったからね。すごく接近したこともあったけど、うまくいかなかったんだ。ピットストップで彼をかわせたけど、その時にはフェルナンド(アロンソ/フェラーリ)はかなり先に行ってしまっていた。僕たちにとってはいい結果だけど、いくつか問題も発生した。僕たちが最善の状態じゃない時は常に、打ち破らなきゃいけない誰かがいるものなんだ。フェラーリは週末を通じて本当に速かったし、今日の勝利にふさわしいよ」
マーク・ウェバー(3位)
「複雑なレースになって序盤はインターミディエイトタイヤを履いてすごく滑りやすい戦いになった。コースの半分はドライで半分はウエットだったから、スリックに履き替えるかどうかの判断を待つ必要があったんだ。ミハエル(シューマッハ/メルセデスGP)が先にピットに入ったから、彼のペースがどうなのか見ていたよ。インラップではベケッツで厳しい瞬間があって、フェルナンドが詰めてきたんだ。僕は芝生を通過しなきゃいけなかったけど、少し滑りやすかったね。その後は面白いレースになった。どのスティントでも序盤は強力に感じたけど、スティントが進むにつれてその速さが失われた感じがした。僕もセブもレース終盤にタイヤに問題を抱えたよ。彼をパスしようとしたんだけど、うまくいかなかった。それもレースだよね」
クリスチャン・ホーナー(チーム代表)
「序盤はインターミディエイトタイヤを履いて興味深いレースができていたが、今週末の事柄を考えれば2位と3位というのはとても強力な結果だ。残念ながらセバスチャンの2回目のピットストップでリアジャッキにトラブルが発生し、彼のピットストップでロスがありフェルナンドの後ろに落ちてしまった。とはいえ、今日のフェルナンドは本当に速かったのだが、われわれは終盤にトラックポジションを取り戻したかった。マークは2回目のピットストップで問題があったが、ターン6で勇敢に攻めてハミルトンをかわした。終盤には2台がホイール・トゥ・ホイールで争ったが、ルイスとフェリペが最後に見せたようなリスクのある走りではなく、われわれは大量得点を得ることができている。チームとしてはとても強力な1日だった。われわれは33ポイントを獲得することができ、ドライバーズ選手権で1-2となっている。エキゾーストの面では、今後に向けて明確な基準を設けることを期待している」
【マクラーレン】
ルイス・ハミルトン(4位)
「終盤になって燃費走行をする必要に迫られた。スロットルを戻して惰性を利用する必要があったんだけど、それによってブレーキ温度が下がってしまったんだ。それでブレーキが使いにくく、ロックするようになってしまったってわけさ。それによってマーク(ウェバー/レッドブル)に抜かれてしまい、終盤にはフェリペ(マッサ/フェラーリ)の攻撃をかわすことになった」
「ファイナルラップにはチームからできるだけ激しくプッシュするようにって言われたんだけど、フェリペがかなりギャップを詰めてきたから、守るのは難しかった。最後の周はこれまでで最も接近していたんじゃないかな! 最終コーナーで僕はイン側を確保し、できるだけ激しくブレーキングしたんだ。幸運にも僕たちはコーナーを回ることができ、最後に彼をかわせたよ」
「フィニッシュラインを越えてからの声援は、まるでレースを制した時のようだった。みんなに最大限の感謝を伝えたいよ。ファンは週末を通じて最高だった。シルバーストーンにこれほど多くの人々が集まったのは初めて見たし、彼らに後押ししてもらった感じさ」
「最高のイギリスGPの1つになったと思うし、来シーズン再び戻ってくることがすでに楽しみだよ」
ジェンソン・バトン(リタイア)
「今日の僕のレースではたくさんの出来事が起きすぎた」
「最後のピットストップまでは素晴らしいペースだったんだよ。ルイス、セバスチャン(ベッテル/レッドブル)、マークに追いついていたんだ。彼らがピットに入った際、僕はもう1周走ってから入ることにしたから、ピットストップでマークと同じか前に出ることができるって思ったよ」
「だけどコースに向かってピットレーンを走行しているときに右フロントタイヤが外れてしまい、停止を余儀なくされてしまった。右フロントタイヤ担当のクルーはホイールナットをなくしてしまったからホイールナット付きの新しいホイールガンを手にしたんだけど、彼の手の動きを見てフロントのジャッキ担当がマシンを降ろしてしまったんだろうね。それでロリポップマンも発進の合図をしたんだ。こういったことは再び起こしてはならないよ」
「残念だったけど、母国のファンを前にした出来事だったからなおさらそうだ。レースを本当に楽しんでいたしね。午後を通じていいペースだったし、バトルも楽しめた。特にフェリペ(マッサ/フェラーリ)をベイルで料理することができたしね」
「ポイントを獲得することができなくて残念だったけど、ファンには励ましを得られたよ。レースの最後までいいペースを持っていたらチャンスもめぐってきただろうし、今日は表彰台に上れていたはずだと思う」
マーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)
「今日のわれわれのレースペースはよかったのだが、われわれにとっては困難な午後になってしまった。チームとイギリスのレースファンにとって大いに落胆するような結果になったのだ」
「ジェンソンは闘争的かつ規律のとれた素晴らしいレースを展開した。彼は表彰台に上る可能性を手にしていたと思うが、ピットストップの混乱により、彼のレースは終わってしまったのだ」
「われわれのピットクルーたちはシーズンを通じて最高の仕事をしてくれている。しかし今回、彼らは右フロントタイヤを装着する前にジェンソンを発進させてしまった。これはヒューマンエラーというものだろうが、強調しておきたいのは、われわれのピットクルーたちは凄まじいプレッシャーの中で何度も的確なピットストップを実施してきたということであり、このようなミスは珍しいということだ」
「ルイスも同様に強力なパフォーマンスを見せた。レース序盤には実際よりも多くのトラフィックに抑えられると考えていたため、結果として燃料を早い段階で消費してしまったのだ。そのため、終盤に燃費走行を実施するように求めなければならず、ペースが緩んだことでマークにパスされてしまい、フェリペに追いつかれることとなった」
「最終ラップはサーキットに来た観客とテレビ視聴者にとっては素晴らしいものになっただろう。最終的にはルイスがフェリペを抑えて4位に入り、12ポイントを獲得できたのだが、これは彼の素晴らしい競争力の賜物だと思う」
「サンタンデール・イギリスGPは素晴らしいイベントだった。グランドスタンドはたくさんのファンでひしめきあっていたが、その大部分がボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのロケットレッド色のキャップをかぶっていたことに感謝している。しかし、次も同様に歴史的舞台であるニュルブルクリンクに向かい、ドイツGPを戦うことになる。ここはわれわれのエンジンパートナーであるメルセデス・ベンツ・ハイ・パフォーマンス・エンジンズの母国レースだ」
「メルセデス・ベンツ・ハイ・パフォーマンス・エンジンズは今シーズン、最高の仕事をしてくれている。2週間後にドイツで行われるレースでも、われわれは最大限に競争力を発揮したい」
【フェラーリ】
フェルナンド・アロンソ(優勝)
「なんて素晴らしいサプライズなんだろう! チームが最高の仕事をしてくれたから、僕とフェリペに素晴らしいマシンを用意してくれたマラネロとコースに来ているチーム全員にこの勝利を捧げたい。シルバーストーンという歴史的なサーキットで刻めた勝利だし、マシンに対して熱狂的なファンを前にしているわけだから本当に特別だ。それにこのサーキット特性は僕たちのマシンにすごく合っていたわけでもないけど、今回持ちこんだ改善が役に立ったよ。スタート時は路面がかなり濡れている部分があったけど、その他はちょっと濡れていただけだったから決して楽じゃなかった。ハミルトン(マクラーレン)が僕をオーバーテイクした時のようにいくらかトリッキーな瞬間があったけど、僕は常に冷静さを保っていたんだ。勝てるかもって気付いたのは最後のピットストップを終えてからのことだよ。ベッテル(レッドブル)のピットストップでのトラブルが役に立ったのは明らかだし、ハミルトンがレッドブル勢を後ろに従えていたのも大きかったけど、ドライコンディションでは僕たちが強力だったと言えるだろう。今日は朝に(1951年イギリスGPを制したフェラーリ)375F1をドライブしたんだけど、その数時間後に60年前と同じレースを制することができた。僕らのチームには当時のスクーデリアで働いていた人々の子供が在籍していたりもするし、レースへの情熱と愛情は当時と同じなんだ。やる気を高めてドイツGPに向かうことができるし、自信も増したよ。レッドブルは依然として力強いけど、僕たちの開発も機能している。シーズン序盤に苦しんだ僕たちだけど、うまく対応できた。収穫を得ることができたね」
フェリペ・マッサ(5位)
「まず、素晴らしいレースを戦ってフェラーリにとって重要な勝利を果たしたフェルナンドを祝福したい。60年前に(ホセ・フロイラン)ゴンザレスがフェラーリのF1初優勝を果たしたけど、今日はその歴史を再現できたんだ。今週末は予選とレースの双方でパフォーマンスを改善できたよ。今日の僕のペースはあまりよくなかったけど、ターン6で何かにヒットしてしまったことでフロアにダメージを受けたんだ。おそらく、別のマシンのパーツに当たったようだけどね。戦略面では2回目のピットストップを早めてもよかったんだけど、チームは僕の最終スティントでタイヤが摩耗しすぎてしまうことを望んでいなかった。終盤には苦しんでいるハミルトンに近づいたけど、僕が彼の後ろに近づいた時、彼も争ったことでほんのわずかな差で彼を上回ることができなかった。今後もマシン開発のプッシュを続ける必要があるね。今後もレースはたくさんあるし、マシンを改善することでシーズン後半に向けて自信を高められるんだ」
ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)
「今日はフェラーリの皆にとってワンダフルな1日になった。シルバーストーンのように歴史が豊富かつ有名で素晴らしい観客がいるサーキットで勝つことにより、素晴らしい満足感を得られる。手にした結果は奇跡的なものではない。われわれはシーズンを難しい形で迎えたが、われわれと共に働いているわけではない人々も含めて、意欲的にハードワークを重ねた。われわれは週末を通じて競争力を発揮できたが、すべてが正しい道筋になった。週末を通じて素晴らしいパフォーマンスを築いたフェルナンドを祝福したいし、最後の周まで戦ったフェリペも同様だ。エンジニアたちによれば、このサーキットで速ければ他の多くのサーキットでも強力だという。それが正しいことを願うよ! チャンピオンシップについて計算をしたいとは思わない。それぞれのレースに同じ姿勢で臨まなければならないのだ。今晩はこの瞬間を楽しみたいが、明日の朝からはドイツGPに向けて意識を集中する」
パット・フライ(シャシー部門ディレクター)
「われわれのマシンに必ずしも適していないこのサーキットでシーズン初勝利を築けたことには大いに満足している。エキゾーストガスに関係した騒動があったが、今日のパフォーマンスはレースごとに持ち込んでいる改善のおかげだと思うし、たくさんのアップデートがこのサーキット特性においてパフォーマンス増大につながったのだろう。このことについてはこの数週間にわたってマラネロでハードワークをこなし、シーズン序盤のギャップを縮めてくれたことに感謝したい。われわれはインターミディエイトタイヤを履いた際に速さを発揮できなかったが、おそらくフェルナンドは序盤にタイヤを温存するためにプッシュしたくなかったのだろう。ドライタイヤに変更した際にもいくらか問題を抱えたが、当時はまだ路面が濡れていたため、すぐに温度が上がらなかった。それでも、その後のペースはいいものであった。今日のピットストップも優れたものであり、この部分でもわれわれが持ち込んだ改善が結果になっている。フェリペの戦略を組んだ際には必ずしても適切なタイミングでピットストップを行えなかったかもしれない。彼を数周ほど長くコースに残してしまった。今後はこの分野の作業を続け、ドイツGPではより速いマシンと共に戦いたい」
【メルセデスGP】
ミハエル・シューマッハ(9位)
「やや残念なリザルトだし、もちろん満足はしていない。ブラックリーとブリックスワースのみんなの努力を考えれば、5位、場合によっては4位も可能だったはずだ。これから彼らの家族とバーベキューをしにファクトリーに戻るけど、できれば手みやげに多くのポイントを持参したかったよ。でも残念ながら僕のミスでできなかった。レースになって初めてDRSを使ったので、コーナーをオーバーランしてしまった。その影響を過小評価したせいでブレーキングも失敗し、その結果接触してしまった。ペナルティを受けたのは納得しているけど、なぜドライブスルーではなくストップ&ゴーだったんだろう。少し厳しすぎると感じたから説明してもらいたい。とりあえず良かったことはステップ・バイ・ステップであってもチームのハードワークが実を結びつつあることだ。僕らのホームレースである次戦に向けて期待できる」
ニコ・ロズベルグ(6位)
「今週末のリザルトにはとても満足している。第一に、予選でトップ5に入るポテンシャルがあったこと。第二にレースでの戦略がとても良かったこと。僕はスタートが良くなかったから、最終的に6位になれたのは素晴らしい結果だよ。これが上昇の始まりであることを願おう。次はホームレースのドイツだからね。ニュルブルクリンクでこのパフォーマンスを再確認したい。これから数日かけて週末全体のクルマの開発について分析し、さらに改善できるよう努力する」
ロス・ブラウン(チーム代表)
「チームにとって手堅いリザルトであり、そこそこのポイントを獲得できた。9番手と13番手からスタートして、ニコとマイケル(シューマッハ)はそれぞれ順調にポジションを上げていった。スタートは明暗別れた――マイケルは5つポジションを上げ、ニコは最初の数コーナーで3つ落とした。マイケルのレースは接触でスポイルされ、ピットへのスローラップに加えてストップ&ゴーという2重のペナルティを受けることになった。しかし、その後は優れたドライビングを見せ、17番手という位置から2ポイントを獲得した。ニコのレースはもっとスムーズだったが、彼には30周目から最後まで走り切るという厳しい課題を課すことになった。しかし彼は堅実にそれをこなしてくれた。新しいエキゾーストアウトレットや空力開発を搭載したマシンスペックでの初レースとなったが、ドライでの走行はわずか1時間、それも主に1台しか予選前にできていなかった。その点を考慮すると今日のパフォーマンスには勇気づけられる。以前からわれわれはタイヤを十分に持続させるという課題を抱えていたが、両ドライバーとも今日の午後は1セットのオプションで115kmオーバーの距離を走ることができた。このエリアでも進歩したということだ」
ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)
「部分的にダンプ状態でのスタートは、完全に計画通りとはいかなかった。マイケルは4台抜いたが、ニコは1周目に3つポジションを落とした。1周目を12番手で通過したことを考えると、ニコの6位というのは十分な結果といえる。トップ10の多くが3ストップを選んだのに対し、今日はわれわれが2ストップ戦略でもタイヤを使いこなせることを証明できた。マイケルはイベントフルなレースとなり、序盤に小林(可夢偉)のザウバーと接触し、ノーズ交換のために早期のピットインを強いられ、その数周後にストップ&ゴーペナルティを科された。一時17番手まで後退したが、9位まで見事なリカバリーを見せてくれた。ホームレースの1つでもある場所でチームはよくやってくれたよ。2週間後、次なるホームレースのニュルブルクリンクでは、さらにパッケージを改善できるよう皆で力を合わせる」
【ルノー】
ニック・ハイドフェルド(8位)
「土曜日の時点では、今週末は難しい戦いになるって考えていたんだ。でも、"決してあきらめない"って誓ったよ。いいスタートができたんだけど、最初の数コーナーはかなりタイトだったから、マシンにダメージを負わずに通過できたことに満足している。レースにおける最大の疑問はインターミディエイトタイヤからドライタイヤに交換するタイミングだったんだけど、僕らはかなり早い段階でそれを実行したんだ。いい選択だったけど、そのピットストップのタイミングによってアドバンテージを得ることはできなかった。その後はタイヤをケアするのと同時に、特にミハエル(シューマッハ/メルセデスGP)とエイドリアン(スーティル/フォース・インディア)を相手に攻撃と防御をしなきゃいけなかったから、面白いレースになった。攻撃をしながらタイヤを殺さないようにするということにはあまり満足できなかったけど、4ポイントを獲得できたから機能したね」
ヴィタリー・ペトロフ(12位)
「今日はドライブが難しかったわけじゃないけど、インターミディエイトタイヤでの走行は困難だった。いくつかポジションを落として自分自身を守れなかったんだけど、トラクションがよくなくてライバルたちがまるで僕などいないかのように抜いていったんだ。DRS(ドラッグ・リダクション・システム/可変リアウイング)ゾーンも僕の助けにはならなかったね。ここシルバーストーンではオーバーテイクが難しかったから、場所を変更するべきだったのかもしれない。エイドリアンにかなり接近したけど、かわすことはできなかったからすごく不満だ。バックストレートでもKERS(運動エネルギー回生システム)を使ってオーバーテイクすることはできなかったから、そこにDRSゾーンを設定したほうがよかったんだろう。僕の速さは悪くなくてかなり速かったけど、助けを得られなかったように感じた」
エリック・ブーリエ(チーム代表)
「まず、16番グリッドから8位に入ったニックはいい走りをした。彼に適切な戦略を与えることができたのだから、彼のドライブはかなりポジティブなものだったと言えるだろう。それでも今週末はいい予選を過ごせなかったので、全体的には落胆している。今シーズン最悪の予選だった。今週末は難しい状況をひっくり返せなかったが、今後も同様の仕事をしていくことになる。いい開発を持ちこめているが、シルバーストーンには間に合わなかった。それでもニュルブルクリンクには準備ができているだろう。それによってパフォーマンスを前進させられるはずだ」
【ウィリアムズ】
ルーベンス・バリチェロ(13位)
「最高のスタートを切ることができなくて、少し後退してしまったんだ。ウエット状態でマシンのフィーリングを得ることができず、コースを走るだけでも苦労したよ。前を走るドライバーたちについていくのだけでも困難だった。(チームの)母国グランプリだから、もっと優れた結果を残したかったね」
パストール・マルドナド(14位)
「スタート前に降った小雨によって、僕たちにとっては難しい状況になった。僕らのセットアップはドライレースを意識したものだったから、その点で妥協を強いられたんだ。終盤にはパフォーマンスが改善されたけど、その時にはもう遅かったよ。残念ながら、僕らにとって最高の週末にはならなかった」
サム・マイケル(テクニカルディレクター)
「インターミディエイトタイヤでのペースが十分なものではなかった。トップ10に入ったドライバーたちと比べると、ドライタイヤを履いた際のラップタイムではわれわれも劣っていない。しかし、序盤でのタイムロスがあまりにも大きかった。2台のマシンを異なった戦略で走らせてリカバリーを図ったのだが、今日は意味をなさなかった。パストールはフロントウイングにダメージを負ってしまい、14位。ルーベンスは1つ上の13位だった」
【フォース・インディア】
エイドリアン・スーティル(11位)
「期待できるスタートだっただけに、ノーポイントで終わるのは残念。僕のスタートは良くて、最初の数ラップはいい感じだったんだ。コンディションはトリッキーで第2セクターはかなりダンプ路面が多かったけど、感触は良かったし入賞できる自信があった。3ストップの戦略は正しい判断だったと思うけど、結局、今日はポジションをキープできるだけのペースがなかったんだと思う」
ポール・ディ・レスタ(15位)
「初めてのイギリスGPが15位なんて超がっかりだよ。レースの序盤は良かったんだ。とてもコンペティティブだったし、インターミディエイトタイヤをいたわることに集中しながらジェンソン(バトン/マクラーレン)を抑え続けられた。適切なタイミングでドライタイヤに交換する判断も下せたし、ちゃんと走れていたと思っている。もう一度ピットに戻るよう指示を受けて行ってみたら、チームはエイドリアン(スーティル)が入ってくると思っていて混乱していた。皆がガレージに戻って僕のタイヤを持ってこないといけなかったから、タイム的には大損だ。これで25秒を失った。僕のチャンスはほとんどおしまいさ。だからフラストレーションのたまるレースだったけど、マシンは今週末を通して本当に良かったからポジティブなままでいていいと思うし、シーズン後半戦に向けて自分の自信もついた」
ビジェイ・マルヤ(チーム代表)
「今日は単純に良くない1日だった。昨日見せた期待も、レースの出来事によって戦略を妥協せざるを得ず、入賞するのはかなり困難だったと思う。最初はとても良かったのだ。ポール(ディ・レスタ)もエイドリアンもポイント圏内で力強い走りを見せており、マシンのパフォーマンスも変わらず良かった。残念ながら、物事が良くない方向に進み始めたのはピットウオールで深刻なミスを犯してしまってから。ポールに予定していた2回目のストップを迎えて彼を呼び戻したところ、エイドリアンが同じタイミングでパンクしたと報告してきた。われわれとしてはエイドリアンのマシンに対応するためにポールをステイアウトさせようとしたものの、時すでに遅し。ポールはすでにピットレーンにいたのだ。そのため、ポールがガレージに到着したときにはタイヤの準備が整っておらず、多くのタイムを失ってしまった。エイドリアンについてはうまくドライブしてくれたが、終盤は2ストッパーたちにポジションを奪われた。形成の立て直しが必要なのは明らか。マシンのペースをポイントにつなげられるようドイツでは強力な形に戻さなければならない」
【ザウバー】
小林可夢偉(リタイア)
「今週末は全体的なパフォーマンスが良かったので本当に悔しいです。今日のレースではかなり不運だったと思います。マイケル(シューマッハ/メルセデスGP)とのアクシデントに関して僕から話すことはほとんどありません。サイド・バイ・サイドになっていたわけではないのですが、彼が僕のマシンのリアにぶつかってきました。そこからはダメージを負ったマシンをドライブするしかなかったんです。ピットストップも災難で、ストップ・アンド・ゴーのペナルティを受けてしまい、その後、無線でオイル漏れがあるからと言われたので最終的には止まらざるを得ませんでした」
セルジオ・ペレス(7位)
「いいレースだったと思うし、チームにとっては本当にいい結果。最初はコンディションがかなり難しかったけど、トラブルを避けることができた。戦略が良くて僕のピットストップは完ぺきだったと思う。ニコ(ロズベルグ/メルセデスGP)をオーバーテイクできなかったのが残念。かなり接近していたけど、彼はストレートが速過ぎる。でも全体的には満足しているし、これまでの厳しい時間はもう過去のことだ。(モナコでの)事故後、シーズンのリズムをつかむのに時間がかかったけれど、以前の勢いを取り戻せたと思う。2週間のうちにさらに強くなれるはずだ」
ペーター・ザウバー(チーム代表)
「セルジオ(ペレス)の7位はとてもうれしい。彼におめでとうと言わないと。彼にとっては難しいレースで、ほぼすべての周回でニコ・ロズベルグについて行くしかなかった。彼の方が速さはあったが、オーバーテイクするには十分でなかったのだ。可夢偉のレースに関してはミハエル・シューマッハとのアクシデントが厄介だった。可夢偉がいい位置でフィニッシュするチャンスを阻んだ不必要な接触だと思っている」
ジェームズ・キー(テクニカルディレクター)
「今日はわれわれにとってまずまずの結果。スタート時は不利なコンディションでさまざまな面でトリッキーだったが、セルジオはレースをコントロールしながら、ドライタイヤに履き替えてからは1度のタイヤ交換だけで素晴らしい仕事を成し遂げたと思っている。彼はほぼレース全体に渡ってニコ・ロズベルグとバトルを続けたものの、追い越せなかったのが残念だ。スタートがあまり良くなかったので少し後退してしまったが、ペースを引き出し、戦略を生かした。チーム全体の努力の賜物だ。可夢偉にとっては非常に悔しいレース。競争力があるように思えたものの、メルセデスGPの1台とからんでしまった。さらにピットストップでは問題を抱えた結果、彼をもともとの予定より遅れて(ピットボックスから)リリースしてしまい、残念ながら意図的ではないにせよウィリアムズと接触があった。そのため、彼のフロントウイングから大量のダウンフォースが失われ、以降の彼は不運にもかなり遅くなってしまった。その後、10秒のドライブスルーペナルティ(ストップ・アンド・ゴーペナルティ)を受け、最終的にはエンジンオイルに問題発生。彼にはリタイアさせることを決めたが、メルセデスGPと接触した影響の可能性があっただけで、エンジンのトラブルではない。長い週末をポイントフィニッシュで締めくくれたので、チームに感謝する」
【トロ・ロッソ】
セバスチャン・ブエミ(リタイア)
「今日は数ポイントを手にできると感じていたから、少し残念だ。いいペースで走れていたんだ。ディ・レスタ(フォース・インディア)との間で何が起きたのか見直したいけど、コックピットから見た限りでは僕がドライラインを走っていて、彼はウエット路面を走って僕のインを突いたんだ。彼はドライ路面を走っていたのと比べて激しくブレーキングすることができず、衝撃を感じた。彼は僕の左リアタイヤにぶつかり、バーストしてしまったんだ。でも、それがレースってものだから、忘れてニュルブルクリンクで行われる次戦について考えることにするよ」
ハイメ・アルグエルスアリ(10位)
「レースの序盤はすごく滑りやすかったから、ミスをしないで完走するためにコースにとどまろうと集中していた。バレンシア市街地でのレース同様、僕は大部分の周回でハイドフェルド(ルノー)やシューマッハ(メルセデスGP)より速かったんだ。でも、ストレートで彼らに負けてしまったことで、その速さを生かせなかった。なんでそうなったのかわからないけど、おそらく僕たちのほうがダウンフォースを多めに設定していたからだろう。それでも、18番グリッドからポイントを獲得することができたのはチームに感謝したいし、予選でソフトタイヤの能力を発揮できなかったことを考えればいい結果だ」
フランツ・トスト(チーム代表)
「再び全体的に見てエキサイティングなレースとなり、入賞を果たしたのはここまでの9レースで6度目、そして4戦連続でポイントを獲得することができたのだからスクーデリア・トロ・ロッソにとっても同様だ。ハイメが再びいいパフォーマンスを発揮した。彼はいいスタートを決めて素晴らしいレースを構築したのだ。終盤はシューマッハに抑えられてしまったが、最後の周までオーバーテイクを狙うことができた。セバスチャンのレースがディ・レスタとの接触で終わってしまったのは残念だ。私の意見としては、ミスを犯したのはフォース・インディアのドライバーだろう。彼は止まることなくイン側に突っ込み、ブエミの左リアタイヤを壊したのだ。それにより、コースサイドにマシンを止めなければならなくなった。レースでのSTR6は素晴らしいラップタイムを刻んでいた。全体的にチームはいい仕事をしたよ。戦略の面でもいい選択ができ、午後を通じて競争力があった。これらのポジティブな兆候により、われわれはニュルブルクリンクでのレースに自信を持って挑めるだろう」
【ロータス】
ヘイキ・コバライネン(リタイア)
「なんて残念なんだろう! 本当にいいスタートを決められたんだけど、4速ギアを失ってしまったからリタイアを余儀なくされたんだ。路面コンディションは真のドライバー向けだったよ。半分はウエットで半分はドライという2種類の要素が混じったコースになっていたんだけど、僕はそういった状況で走るのが大好きだし、僕らはそこからアドバンテージを得ることができたはずだ。でも、こういった事態は起こり得るし、次のドイツGPでもプッシュを続けたい」
ヤルノ・トゥルーリ(リタイア)
「いいスタートを切ってティモ(グロック/ヴァージン)をパスしようとしたんだけど、オイル漏れが発生してしまったからエンジントラブルを防ぐためにマシンを止めるように指示されたんだ。こういうレースを望んでいたわけじゃないけど、今シーズンの僕たちは信頼性を劇的に高めてきたから、今回のトラブルは一時的なものさ。今回と同じような天候になる可能性もあるニュルブルクリンクでは巻き返せるだろうし、今週末から学んで前進したい」
マイク・ガスコイン(CTO/最高技術責任者)
「今週末はとても励まされるような状況になっていたのだから、チームにとって残念な結果になった。ヘイキはギアボックスに関連した電装系のトラブルに見舞われたようで、4速ギアを失ったためにガレージに呼んでリタイアさせるしかなかった。ギアボックス自体の問題ではないので、何がいけなかったのか綿密に調べて同じトラブルが発生しないようにしたい。ヤルノのマシンを止めたのは、オイル漏れによって燃圧が下がったことによるエンジントラブルを防止するためだ。こういったレースもあるものだが、われわれはトラブルを最小限に抑えるために働かなければならない。再び集まって次戦ドイツGPではより強力になりたいものだ」
トニー・フェルナンデス(チーム代表)
「これは残念な結果だ。今週末は金曜日にいいパフォーマンスを発揮し、土曜日も特によかった。さらにレースのコンディションではドライバーたちの才能と経験がチャンスにつながるだろうから、高い期待を抱けていたのだ。シーズンを通じてマシンの信頼性向上にかなり一生懸命あたっていたのだが、こういった事柄が発生することもある。それでも、週末全体としてはかなり励まされるものであり、グランドスタンドに陣取るファンの中に緑と黄色のグッズを身につけてくれた人たちがおり、大きく支援してもらった。続くドイツGPとハンガリーGPでは彼らを喜ばせることができるようにベストを尽くし、夏休みを迎えたい」
【HRT】
ダニエル・リカルド(19位)
「完走してチェッカーを受けられたことは満足している。周回を重ねられたことは素晴らしいし、今日の僕にとっては経験を積むことが一番大事だったと思う。タイヤ、ピットストップ、戦略を理解する。本当にとても複雑で、これまで一度もやったことがないようなことだったから、それを踏まえると僕は前進だったと感じている。他のライバルたちからはちょっと遅れてしまったけど、ちゃんと学習できたし近づいていけると思う。それに青旗にもうまく対応できるようにしていかないと。簡単じゃないんだ。今は今回の結果に本当に満足している。水曜日は本当に大事なF1の初体験で、チームに会ってシートを作り、決して簡単でも完ぺきでもなかったけれど、レースを完走できたことは僕たちにとっていい結果だ。次のレースに向けてはさらに学んで前進し、予選で少しでもトニオ(ビタントニオ・リウッツィ)に近づいてレースでもギャップを縮めることを期待している。今はそれがいい目標だと思う」
ビタントニオ・リウッツィ(18位)
「難しいレースだったけど、僕たちはたくさんの問題を抱えていたから、それは金曜日から分かっていたこと。タイヤのせいで序盤からトリッキーなレースだったんだ。タイヤ選択は簡単じゃなく、僕たちは路面がウエットだったから最初はインターミディエイトタイヤを履いたけど、これがすべてのことをさらにおもしろくしたと思う。優れたペースでいいスタートだったと思うし、直近のライバルに追いつき、バトルもできた。今回のレースではそれが目標だったんだ。彼らを打ち負かすほどのペースはないと分かっていたからね。それでも最終ラップまで競い合えたんだ。今はニュルブルクリンクに向けて一生懸命がんばらないと」
コリン・コレス(チーム代表)
「優れた戦略でピットストップもうまくいったので私たちにとってはとても良いレースだった。確かにうちのマシンは他者ほど速くはない。不運にもね。さもなければ、もう少し競争力があるところを示せただろうに。目標は2台揃って完走だったので、それを達成できたし、両ドライバーとも何度かいいラップタイムを刻んでいた。ダニエル(リカルド)は終盤にかけて少しリアタイヤに苦しんでいたので、トニオや他のドライバーたちに後れを取ってしまったのだ。それでも、全体としては大きなドラマもなく本当にポジティブだったと思う。ダニエルは周回を重ね、レースを完走し、彼の自己ベストタイムはとても良かったものの、問題はタイヤに苦戦したこと。もちろんタイヤの使い方には慣れなければならない。とはいえ、他の者がすでに何千キロと走り込んで経験を積んでいる一方で、彼はまだ新しいタイヤで1レースしか走っていないため簡単なことではない。このサーキットがうちのマシンに適したコースでないことは明らか。しかも難しい天候に直面した上にエキゾーストの議論もあった。われわれは若干異なるエキゾーストを使っているのでその議論には賛成しかねるし、結局のところ何の助けにもならなかったが、チームが素晴らしい仕事をしてくれたのでそれはポジティブだし、重要なことだ」
【ヴァージン】
ティモ・グロック(16位)
「今日は僕たちにとっていいレースになったし、2台が母国レースで完走できたというのはチームにとっていい結果だ。僕らにとっては普通のレースになったと言えるだろうね。いいスタートを決め、オープニングラップもよかった。最初の数コーナーは少し混雑していたけど、その後は落ち着いた。僕はヤルノ(トゥルーリ/ロータス)の前を走っていたし、彼の前を維持するのに十分なペースだったよ。ロータス勢がレースを終えてからは、比較的楽になった。ポジションを上げることはできなかったけど、その分激しくプッシュはしなかったんだ。とにかく今日の目的である2台完走を狙って集中した。満足しているし、僕の母国レースであるドイツGPにも同じことを期待している」
ジェローム・ダンブロジオ(17位)
「序盤は路面が濡れていたからかなり難しかったし、少しタイムロスがあった。その後の第2スティントはOKだったよ。トニオ(ビタントニオ・リウッツィ/HRT)といいレースができたし、彼をオーバーテイクしたよ。最後のスティントはかなり難しかったし、左フロントタイヤのグリップが数周にわたってなかったんだ。だからあまりアタックできなかったし、常にスロットルを戻すような感じで、レースの最後まで戦った。再びピットに入らなきゃいけないんじゃないかって心配だったけど、何とか最後まで行けたよ」
ジョン・ブース(チーム代表)
「チームのホームレースでいい完走ができたが、2台が完走しただけでなく、ペースの面でも明らかにポジティブだった。ティモはレースでのファステストラップで17位だったし、ジェロームはコプスでリウッツィをうまくオーバーテイクできたので、どちらもコース上でポジティブな動きがあったということだ。エンジニアたちもグリッド上でタイヤに関する判断を求められたが、いい戦略を選べた。メカニックたちによるいいピットストップも助けになったし、直前のピットイン指示や2台同時ピットインもあったがうまくこなせている。ドイツGPでの戦いの前にRAFコッテスモアでの空力テストやリグテストを実施するため、忙しい週になるだろう。ティモの母国レースでも今の流れを維持することを楽しみにしている」
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