圧巻は小林可夢偉選手の最後尾⇒10位フィニッシュ!!


Rd.3の中国でもM.ウェバーの18位⇒3位という例もある通り、今季のタイヤ劣化の激しいPIRELLIでは今後もこういった事例が起きるのかと予想されます。


ESPN F1トピックスから各ドライバーのコメントです。


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【レッドブル】


セバスチャン・ベッテル(優勝) 

「今日は最高の結果だ。特に金曜日はチームにたくさんの仕事をさせちゃったからね。優勝をプレゼントできることで、ある意味彼らが金曜日のことを忘れてくれるといいな。土曜日の朝が重要だった。僕がガレージに歩いて行ったとき、皆が何も問題ないよ、心配することはまったくない、と言ってくれたんだ。チーム全体がマシンを修復するために本当に必死に取り組んでいたけど、そういう時間が大切。チームは僕の側にいてくれる。彼らが満足していなかったり、モチベーションが下がったりすれば、それが僕にもうつるんだ。だから、金曜日は少し下がってしまったけど、また気持ちを上げられた。レースでは第1スティントがとても良くてギャップを築けたし、そのクッションがあれば役に立つ。終盤は2回の短いスティントになったけど、正しかったと思う。今日はシームレスだった。先がどうなるか分からないから、レースごとにやっていかないと。自分たちが負ける日もきっとくるだろうけど、損失は最小限にしなきゃいけない。だけど今日はチームにとって最高の結果だった」


マーク・ウェバー(2位)

「2位に入れたのは良かった。それに、3位じゃなくてこの位置でフィニッシュできてホッとしたよ。最後はフェルナンド(アロンソ/フェラーリ)といいバトルだったね。ああいう風にお互い競い合っていると少し時間をロスしてしまうんだけど、今日は問題なかったし、最後に彼を追い抜き返せた。最初のピットストップはタイムが落ちることを懸念したチームが予想よりも早く僕をピットに入れたんだ。フェラーリも同じように考えたらしく、そこから僕たち2人のレースが始まった。あの時、今日はわりと多くのピットストップをするという考えを思いついたんだ。セバスチャン(ベッテル)は素晴らしい勝利だったし、フェルナンドの走りも良かった。1-2はチームにとって最高の結果。スタートのグリップはあまりよくなかったけど、気持ち良くイスタンブールを出発できそう。今回の結果はシーズン最高だからね」


クリスチャン・ホーナー(チーム代表)

「今日は見事なチームパフォーマンスだった。4ストップ戦略だったのでかなり忙しいレースだったが、完ぺきなピット作業だったし、最終的には圧勝だったセバスチャンが最高のパフォーマンスを披露してくれた。マークはスタートが汚れた側だったのでポジションをいくつか下げてしまったが、巻き返しは見事だった。ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)をかわすために彼は必死にタイヤを生かして、その後はアロンソからプレッシャーを受けて一度はポジションを明け渡したものの取り返している。最終スティントにプライムのニュータイヤを用意していたので、マークがそれを本当にしっかりと機能させてくれたし、素晴らしい追い抜きの結果、今年初めての1-2を達成できた。すべてはチームのおかげと称えたい。これで昨年からの悪魔を追い払えたはずだ。ファンタスティックなサポートをもたらしてくれるすべてのパートナーに感謝する」 


【マクラーレン】


ルイス・ハミルトン(4位)

「スタートはまずまずだったんだけど、オープニングラップでウェバーをパスしようとしていてミスしてしまい、ターン3で何台も抜かれてしまった。あれが僕のレースを決定づけた瞬間だった。フェルナンド(アロンソ)とジェンソンの後ろにならなければ、3番手に上がり、2位争いができたはずだ。ジェンソンとのバトルはいつものようにフェアないい戦いだったよ。でも、それにフロントウイングが強すぎたことも加わって、リアタイヤをケアするのに苦労した。タイヤが終わってしまっていて、そのため4ストップ戦略になった。3回目のピットストップでのロスタイム(右フロントのホイールナットを2度締め損なった)を考えると、よく挽回できたと思う。それで最終的な順位に大きな違いが出たとは思わないし、ウイングを減らしてからのクルマの動きにはかなり満足していた。今日はもっとうまくやれたのは確かだ――でも4番手と6番手からスタートして、4位と6位フィニッシュだから、うまく取り戻せたと思う」


ジェンソン・バトン(6位)

「最初のスティントはすごく調子が良かったのに、こんなに後ろでのフィニッシュになってしまって残念。今日の戦略は正解じゃなかったかもしれない。ルイスとのバトルは楽しかったし、コース上にエキサイティングな要素はたくさんあったけど、この順位にはガッカリだよ。クルマはすごく良かった。ただ戦略を間違ってしまったんだ。大部分の人は3ストップのつもりでレースをスタートしたと思う。でも第1スティントでタイヤが傷んでしまったためにアプローチを変えたんだ。僕はそうしなかった。みんなより数ラップ長く走れて、それでもタイヤの状態はそんなに悪くなかった――でも続く2回のストップはタイヤの寿命よりも早かったと思う。それが残念だよ。もっとストップを引っ張るべきだった――ピットイン時にタイヤはまだ走れる状態だったんだ。もう少しステイアウトするべきだったよ。おかげで最後のスティントがすごく難しくなってしまった。最終スティントで僕はクルマのベストを引き出そうとしたけど、フレッシュタイヤとユーズドタイヤのペースがあまりにも違いすぎて大変だった」


マーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)

「予選も4番手6番手、レースも4位と6位でフィニッシュだ。最終的に手に入れた20ポイントよりも多くのポイントを取りたかったのは明らかだが、ドライバーたちは懸命にいいレースをしてくれた――アクションに満ちたレースで、80回ものピットストップが繰り広げられる中、グランドスタンドの観戦客やテレビ視聴者にエンターテインメントを提供するのに、彼らも大いに貢献できたはずだ。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスは伝統的に、ドライバーたちがお互いにレースするのを妨げたことはない――今日もそうだった。見ていて楽しかったよ。2人はコース外では非常に仲がいい。それはみんなご存じだろうが、コース上ではほかのドライバーたちと同じくらい、お互いに勝ちたいと思っている。それでいいんだ。今日はレッドブルやフェラーリほど速くなかったが、4ストップのルイスのペースは良かった。ジェンソンは3ストッパーの中で最速だったが、今から思えば最適な戦略ではなく、やや苦労した――彼自身のせいではない。スペインGPに向けてマシン開発の面で非常にハードなプッシュを続け、バルセロナではコンペティティブでありたい。現在コンストラクターズランキングでは2番手で、ルイスもドライバーズランキングで2番手だ。シーズン中にどちらのポジションも1番に変えるために全力を尽くす。最後に、これを忘れるわけにはいかない。われわれのチーフメカニックでピットストップ中にロリーポップを担当しているピート・ヴェイルについて触れておかなければね。右フロントでホイールナットが2度もはまらないというトラブルのあったルイスのストップで、彼は素早く冷静な反応を見せ、衝突を防いでくれた――ありがとう、ピート!」


【フェラーリ】


フェルナンド・アロンソ(3位) 

「この結果には満足している。マラネロとコースでの、チーム全員の3週間にわたるハードワークのおかげだ。金曜日はいくつものトラブルがあって、決して順調にスタートしたグランプリじゃない。でもそこから前進し、今日はトップ10に戻ることができてうれしかったよ。マレーシアと中国でポディウムに近づき、今日はようやく飛び乗ることができた。でもこれはまだ最初のステップ。この方向を維持しなければいけない。シーズンスタート時の僕らを考えれば、素晴らしいフィニッシュだ。次の3、4戦が重要になる。ベッテルと戦える可能性は99%なかったけど、残る1%はロズベルグの後ろに長くいすぎたことで消えてしまった。もう少し彼を苦労させて、プッシュさせるようし向けられたかもしれない。最後は新しいタイヤセットを持っていたウェバーにパスされてしまった。僕には残っていなかったんだ。残り11周でピットストップするのはおかしな感じがするかもしれないけど、コース上にクルマをとどめておくのが難しくなってきていたんだ。すべてを台無しにしてしまう危険があった。オーバーテイクは確かに増えているけど、それは可動リアウイングよりもタイヤの挙動の違いによる方が大きいんじゃないかな。ランキングのギャップは確かに大きいけど、これから取れるポイントはまだまだ多い。あきらめる必要なんてないよ」


フェリペ・マッサ(11位)

「すべての災難が僕に降りかかってきたみたいで、手の内にあった結果をつかめなかった。クルマはコンペティティブでペースもすごく良かったから残念だよ。最初のストップはいいタイミングだったけど、抜いたばかりのハミルトンにすぐポジションを奪われてしまった。3回目と4回目のストップでも問題があった。レースでのこの部分の問題にはみんなで取り組まねばならない。重要性は増しているからね。僕は常にほかのドライバーと争っていて、タイヤを生かし切れなかったのに対し、フェルナンドは順調に僕よりクリーンなレースができていた。この週末のポジティブな面はクルマのパフォーマンスの改善かな。空力ダウンフォースが少し増えたし、ストレートスピードも伸びた。いい兆候だよ。バルセロナでは新しいパーツを投入して、引き続きこの調子で成長を続けなければいけない」


ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)

「われわれのドライバーが表彰台に乗るのを最後に見てからずいぶん経つ。ようやくまた見ることができた。フェルナンドは非常に素晴らしいレースをし、結果をものにしてくれた。1つのミスもすることなく、必要な時はアグレッシブに、状況を管理しなければならない時には慎重だった。フェリペには非常に申し訳ない。彼もまた良い結果を手にするチャンスは大いにあった。前の3戦で見た通り、150thイタリアは土曜の午後の予選よりもレースで輝きを放つ。だが何らかの理由で最初の3戦ではそのポテンシャルを発揮できずじまいだった。今日は長時間にわたり競争力を維持し、スタート後にフェルナンドがロズベルグに抑えられなければ、ベッテルにもっとプレッシャーをかけられたかもしれない。この3位に浮かれてはいられない。道はまだまだ長く、われわれの目指す場所ははるか遠くだ。だが少なくとも、正しい軌道に乗ったということは証明できたはずだ」


パット・フライ(アシスタントテクニカルディレクター)

「数多くのピットストップが展開された大変し烈なレースの終わりに複雑な気持ちだ。一方ではドライバーが再び表彰台に上がれたという満足感があり、もう一方ではフェリペが目前にしていた結果を手にできなかった落胆もある。彼のレースはピットストップ中の一連のトラブルによって台無しになってしまった。パフォーマンスの観点ではレースの一部でコンペティティブだったといえる。特にソフトタイヤは良かった。最後のウェバーとのバトルでは、彼は新品のハードタイヤがあったのに対し、われわれはユーズドしかなかったことが痛手だった。フェリペはほとんど常にトラフィックの中におり、ピットストップでもタイムロスした。ピットストップのオペレーションは今まで以上に重要になっており、成功させるには関わる全員がパーフェクトでなければならない。この点を改善しつつ、マシン開発のプッシュを続けることが必要だ。取り戻さねばならないギャップは、とりわけ予選で非常に大きい」 


【メルセデスGP】


ミハエル・シューマッハ(12位)

「今日はたくさんのバトルや動きがあったから、たぶんそれが僕のレースのポジティブな点と言えるだろう。もちろん、自分の週末にはあまり満足していないけれど、この結果は僕に責任がある。ペトロフ(ルノー)とのインシデントがレースの決め手になったようなもの。僕たちはかなり接近していて、ぶつかったことは驚いたけど、ほとんど僕のミスだった。あれだけ早くにピットストップをしたから、そこでレースの行方が決まってしまったように思う。トルコでの週末から得られたことは自分たちがいい傾向にあることを確認できたこと。自分たちのポテンシャルをもっと引き出すためにやれることはまだある」 


ニコ・ロズベルグ(5位)

「今日のスタートは本当に良くてマーク(ウェバー/レッドブル)をオーバーテイクできたからオープニングラップで2番手につけられたけど、そこからの第1スティントはタイヤに苦しんだ。僕たちの戦略がうまく機能して、まずまずのポジションに戻られたからそれなりには満足していいと思う。それに、マクラーレン勢とはルイス(ハミルトン)から数秒後ろで、ジェンソン(バトン)の前でフィニッシュできたことはうれしい。トップとはまだ差があるけど、今週末もマシンを改良し続けられた。レースよりも予選が良かった正確な理由は分からないけど、取り組んでいく。全体的には今回もいい週末だったし、バルセロナを楽しみにしている」 


ロス・ブラウン(チーム代表)

「ニコ(ロズベルグ)に与えたレースバランスは期待していたほど良くはなかったし、燃料が重いとこのマシンはタイヤにかなりきつい。それが理由でレースの前半を失ってしまったが、後半のペースはまずまずだったと思う。ニコは終盤にかけて、われわれがレースをしたいと望んでいたポジションまで立て直そうと順位を上げたものの、それまでに後退しすぎてしまっていた。すべてのことを考慮すれば5位は立派な結果だが、レース用のセットアップを微調整することがこの先のレースに向けたわれわれの優先事項になる。タイヤの管理がデリケートなサーキットでは特にそうだ。マイケル(シューマッハ)は2周目に予定外のピットストップがあったことで位相の不一致に陥り、それによって難しい課題を抱えてしまった。それに、レース中に多くの出来事があったため、タイムに影響したと思っている。全体的にはシーズンのスタート時から前進できているが、まだ望む位置には届いていない。必死にプッシュし続ける」 


ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)

「当然ながら、昨日の予選でニコが3番手だったので今日は誰もがもっといい結果を予想していた。昨日はルイスより1,000分の数秒前だったが、今日はルイスの方が速かった。レッドブル勢はまだ明らかに先を行っているし、フェラーリのアロンソは5番手から見事な走りだったと思う。今のわれわれのマシンで素晴らしい走りをしてくれたニコが達成したマクラーレンとフェラーリの1台ずつを上回る結果が最大限だった。この2レースで改善できたと思うし、上位とのギャップを縮められたことはわれわれが正しい方向に進んでいることを示している。マイケルは波乱万丈の週末を過ごしたが、ウエットだった金曜日の初回フリー走行の1周目からとても献身的だった。他車とのクラッシュによりレースの結果が決まってしまい、タイムを失ったことでポイントフィニッシュを逃している。今はバルセロナが楽しみだ。さらにポジションを上げられるようがんばる」 


【ルノー】


ニック・ハイドフェルド(7位)

「ポイントを獲得するのはいいことだけど、今日は9番手スタートだったことを考慮に入れたとしても、もっといい結果を残せたはずだと思うんだ。今日のレースには完全に満足しているわけじゃないよ。かなりトラフィックに抑えられてしまったし、オーバーテイクも難しかった。ヴィタリーも接触してきたしね。でも、僕のペースは良かったし、特にマシンがソフトタイヤを履いた終盤はそうだった。僕たちの戦略も正しいものだったと思うよ。全体的に言えば、僕が予選でより上位に入れなかったことを考えると、7位に入って6ポイントを稼げたのはチームにとっていいことだった」 


ヴィタリー・ペトロフ(8位)

「面白いレースだったし、戦略的にはどのチームにとっても挑戦だった。今日のレースで僕のポジションに影響を与えたのは、序盤のミハエル(シューマッハ/メルセデスGP)との接触だよ。1回目のピットストップの後、遅いマシン数台に抑えられているときに彼が僕にぶつかってきたんだ。あれがなければ僕のレースはもっと力強いものだっただろうし、差をつけられていただろう。それでも、セバスチャン(ブエミ/トロ・ロッソ)を終盤にオーバーテイクできたことはうれしいね。それで8位に上がれたんだ。僕らは2台がポイントを獲得できたし、チームが10ポイントを手にできたわけだからポジティブでいるべきだね」 


エリック・ブーリエ(チーム代表)

「今日は4ストップ作戦が正しい戦略だった。われわれのマシンがスペクタクルなスタートを切ることはなかったが、適切なタイミングでピットストップを行えたことで両ドライバーがポイント圏内でゴールできた。週末を進める上で状態を理解するために、金曜日にタイヤのデグラデーションを知る作業をしっかりやる必要がある。今日は可能な限り強力な結果を残せたわけではないので、これからさらにプッシュしなければ。トップ6に入るために努力する」 


ジェームズ・アリソン(テクニカルディレクター)

「今日は3ストップではなく4ストップ作戦を実行することにしたが、結果的には正しい判断だっただろう。正直なところ、チームのパフォーマンスにはハッピーと言うよりは満足できていると言ったほうがいいだろう。満足できた理由は、予選位置よりも強力なポジションでゴールできたからだ。しかしハッピーではない理由は、われわれと表彰台に上ったメンバーのタイム差が大きいためだ。マシンにはさらなる改善を予定しており、バルセロナやモナコではトップ6以上の結果を狙っている」 


【ウィリアムズ】


ルーベンス・バリチェロ(15位)

「今日は直線スピードに少し苦労してしまったし、レースでは何度かKERS(運動エネルギー回生システム)を使えない部分があったことで防御が難しくなった。KERSをチャージするブレーキング時にも困難を抱えたしね。予選はよかったけど、レースでリアタイヤが最後までいい状態になるようにマシンをいくらか変更しないといけない。そうなればペースも改善できるさ」 


パストール・マルドナド(17位)

「レース序盤から難しかったよ。オーバーステアがひどくて、最初の2つのスティントで安定したペースを維持するのが困難だったんだ。プライムタイヤを履いたレース終盤のほうがかなりいいペースだったけど、ピットレーンで速度違反をしてしまってドライブスルーペナルティを受けてしまったよ」 


サム・マイケル(テクニカルディレクター)

「2台が完走することができたが、今日は十分な速さを持ち合わせていなかった。第1スティントではポイント圏内でゴールしたマシン勢に対していいペースを発揮できていたが、第2スティント以降は彼らにラップタイムの面で対抗することができなかった。わずかなマシンバランスの変更が、タイヤのデグラデーションと摩耗に大きな影響を与えるのだ。レース中にはKERSの冷却にもいくらか問題があった。今のわれわれは次戦バルセロナに持ち込むアップグレードに注がれているが、これがパフォーマンスを加速してくれることを願っている」 


【フォース・インディア】


エイドリアン・スーティル(13位)

「レースのスタートは悪くなかった。ポジションをキープし、周囲のクルマといいバトルができた。今日は3ストップ作戦が正しかった。レースではソフトタイヤの方が良かったので、できるだけ長くそれで走り続けた。ファイナルラップではペレスと激しいバトルをしていて楽しかったよ。今日は前の人たちと競えるペースがなかった。できる限りのことをしたと思う。数戦のうちに新しいエアロパッケージを投入しようとチームは懸命に努力してくれている。それによってもう少し前に近づけることを願うよ」


ポール・ディ・レスタ(リタイア)

「レースのスタートはタフだったけど、何とか1周目はポジションをキープした。でも、レースが進むとペースが足りなくて、そのために作戦を変えて4回ストップすることにしたんだ。最後のストップ後、ピットを出る時にチームラジオが入って止まるよう指示された。明らかに問題があったから、すぐにクルマを寄せて止めたよ。最後のパートはフレッシュタイヤで面白くなりそうだったのに、不運だった」


ロバート・ファーンリー(チームディレクター)

「今日はわれわれにとってタフなレースだった。トップ5のチームと渡り合うのは難しいと分かっていたが、レースになるとトロ・ロッソのブエミとザウバーの小林がわれわれより少し速かった。ドライバーたちは懸命にレースをし、エイドリアンは特にいいバトルを見せた。終盤のペレスとの戦いは見ものだったよ。彼はベストを尽くしたと思うし、戦略も合っていた。ポールについては、リアタイヤにやや難儀しており、振り返ればもう数ラップ早く4ストップ作戦に切り替えてやるべきだったかもしれない。最終的にはマシントラブルが見つかったため、リタイアを強いられた」

「4レースを終えて、シーズンスタートは楽観的にとらえている。次の数戦で2011年のエアロコンセプトが投じられるまでは、ダメージを最小限に抑えるしかない。それでもザウバーとはわずか4ポイント、トロ・ロッソとは2ポイントしか差がない。これから数レースで逆転できることを願う」


【ザウバー】


小林可夢偉(10位) 

「今日はすごく楽しくて、レースを本当にエンジョイできました。昨年のハンガリーと比べても、オーバーテイクは相当楽でしたね。レース前、ペーター(ザウバー/チーム代表)にポイント獲得を約束したんです。たった1ポイントでしたが、これはセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)をオーバーテイクした際にタイヤパンクチャーに見舞われてかなり時間をロスしてしまったせいですね。それがなければ、7位で入賞してもっとポイントを獲得できたはずですよ。マシンは最高でしたし、チームも僕のために素晴らしい戦略を組んでくれました。彼らに感謝したいです。最終的には少し注意してタイヤをセーブする必要がありました。最終スティントは20周という極めて長いものでしたからね。でも、うまくいきましたよ」


セルジオ・ペレス(14位)

「今日はいいペースがあったし、初ポイントを獲得するチャンスもあった。1周目に起きてしまったこと(接触によるウイング破損)が本当に残念だ。パストール・マルドナド(ウィリアムズ)が僕の前でかなり激しくブレーキを踏んだから、彼を避けることができなかったんだよ。フロントウイングを壊してピットストップを余儀なくされてしまった。その後はコンパウンドの違いにかかわらずタイヤをマネジメントするのがすごく難しかったけど、マシンは本当によかったんだ。今後は予選のパフォーマンスを改善するためにチームと作業していくことになる」 


ペーター・ザウバー(チーム代表)

「今日のザウバー・フェラーリC30と両ドライバーは最高だった。戦略もこれ以上よくできなかっただろう。可夢偉は数え切れないほどのオーバーテイクを見せ、セルジオもたくさんのライバルを抜いた。残念ながら、どちらも今日の戦いで最高の報いを得ることはできなかった。しかし、可夢偉は最後尾からスタートしたにもかかわらず1ポイントを獲得しており、これは素晴らしいことだ」 


ジェームズ・キー(テクニカルディレクター)

「なんていろいろなことがあるレースだったのだろう! 両ドライバーが素晴らしいドライブを見せた。マシンは予選と比べるとかなりよかったし、ドライバーたちもその能力を存分に発揮した。両者がポイントを稼ぎもう少し上の順位で完走することができなかったのは、それが可能だっただけに本当に残念だ。残念ながらセルジオは1周目でフロントウイングにダメージを負い、集団の後方になってしまったことで戦略を変更した。可夢偉は第2スティントの終わりにパンクチャーに見舞われ、ポジションを戻してしまった。それでも両ドライバーが妥協を強いられるポジションからスタートしたにもかかわらず、1ポイントを獲得できたのだから不満は言えない。24番手から10位に入ったというのは、可夢偉を称賛するべきだろう。バルセロナにはアップデートされたパッケージを持ち込む予定であり、これが常に複数のポイントを獲得する助けになることを期待している」 


【トロ・ロッソ】


セバスチャン・ブエミ(9位)

「全体的には自分のレースにとても満足している。これ以上やれたとは思わない。だけど、最後の2周でポジションを2つ失ってしまったのは事実。もしこれがなければチームに7位をプレゼントできたかもしれないのに。それでも、タイヤからのバイブレーションが本当にものすごくて、もうステアリングホイールを握っていることさえできなかったんだ。タイヤの摩耗が原因じゃなかったし、こんなのは経験したことがないから、何が起きたのか慎重に分析しないといけない。だけど、最高のレースだったし、オーバーテイクをたくさん仕掛けて必死に戦った。16番手スタートでポイントを獲得できたんだから、喜んでいいと思う。ここはピットストップでそんなにタイムロスがあるわけじゃないけど、ピットストップは3回だけにすることにしたから、おもしろい状況だった。マシンの開発を続けて、この先にはもっとパーツが投入されるからこの先の数戦でもポイント争いができるといいな」 


ハイメ・アルグエルスアリ(16位)

「いつものように、最初から一生懸命プッシュして全力を尽くした。でも、リアタイヤのデグラデーションに苦労して、特に最後のスティントはきつかったと思う。そのせいでオーバーステアがひどくなり、フレッシュタイヤに履き替えるために終盤に4回目のピットストップを追加で行わなきゃいけなくなったんだ。チームメイトは僕に比べるとそれほど苦労していなかったみたいだから、原因を追求するためにすべてのデータを確認する必要がある。次のレースはバルセロナだ。もちろん、僕にとってはホームレースだからとても重要なレース。昨年はポイントを獲得できたし、あそこではいい思い出がたくさんある」 


フランツ・トスト(チーム代表)

「16番手と17番手だった昨日の予選パフォーマンスを考えると、セバスチャン・ブエミが9位でフィニッシュできたことはうれしい。彼はレースで終始、8番手周辺を走り続け、さらに上位につける場面もありながら、これまでのシーズンで最高のパフォーマンスを披露してくれた。それ以上のポジションを走ることもあった。しかし、彼よりフレッシュなタイヤを履いていたロータス・ルノー勢のプレッシャーを受けたため、ファイナルラップでポジションを守りきれなかったのは残念だ。素晴らしい戦略を生かしたチームは称賛に値する。今日はコンストラクターズ選手権で重要なポイントを2点加算できた。バルセロナでも得点できることを願っている」 


【ロータス】


ヘイキ・コバライネン(19位)

「すごくキツい午後だったよ。僕はいくつかの技術的トラブルに見舞われてしまったんだ。ハイドロリック漏れによってDRS(ドラッグ減少システム/可変リアウイング)とデフに影響が生じたし、僕たちの望みどおりに戦略が機能してくれなかった。それでも2台が完走するという主な目標を達成してチームにとってまたいい週末になったよ。でも、今はスペインGPを楽しみにしているし、そこで大きく前進することに集中している」 


ヤルノ・トゥルーリ(18位)

「間違いなくいいレースだったし、序盤の周回は特にそうだった。今日も素晴らしいスタートを切れたんだけど、第1コーナーでブロックされてしまったから動き出しの良さを生かすことはできなかった。序盤からタイヤと格闘することになったから、戦略を3ストップに変更したけど、これがうまく機能したね。それでも、今日の結果は僕たちのパフォーマンス改善を本当に証明したわけじゃない。バルセロナで新しいパッケージが投入されるから、そこで中団チーム勢と戦えることになると思っているよ」 


マイク・ガスコイン(CTO/最高技術責任者)

「今日のカギとなる目標は2台が完走を果たすことであり、これを達成できたことにうれしく思っている。両ドライバーがチームと共に週末を通じて最高のパフォーマンスを発揮してくれたことがうれしい。ヘイキと共に2ストップ作戦を敢行しようとしていたのだが、タイヤのデグラデーションが予想よりも大きかったために、ヤルノと共に3ストップ作戦に変更した。ヘイキのマシンはその後ハイドロリック漏れに見舞われてしまい、最後まで走りきれないのではないかと心配した。彼のタイヤが終わってしまった後も彼がピットストップを行うことはできず、その代わりに彼を2ストップ作戦にしてディファレンシャルとクラッチをオフにしたが、これでハンドリングがかなり厳しくなってしまった。このトラブルがなければコース上でマルドナド(ウィリアムズ)を倒せていたと思う。ヤルノはいいレースで3ストップ作戦を展開したが、かなりのタイヤデグラデーションを訴えていた。ヘイキ以上のデグラデーションを抱えた理由については理由を探らなければ。しかし全体的に見れば、2台が完走できたことはいいことだ。バルセロナには大きなアップグレードを投入する予定なので楽しみだし、前で争うことができるだろう」 


【HRT】


ナレイン・カーティケヤン(21位)

「再び完走できたという事実に満足するべきだと思う。さらにマシンに乗る時間を得られたということが重要なんだ。3戦のうち2戦で完走することができたから、今後は毎周快適に走れるようにする必要がある。ヴァージンを抑えることができなかったから、なぜ遅かったのかという理由については分析しなきゃいけない。でも、僕は満足しているんだ。これからバルセロナに向けたアップデートの作業に集中しなきゃいけないし、改善するために働き続けよう」 


ビタントニオ・リウッツィ(22位)

「予選まではポジティブな週末だったよ。パフォーマンスの面で改善を証明できたし、金曜日と土曜日のいいペースは、僕らがヴァージンに接近できていることを証明している。レースではなぜ失敗してしまったのか理解する必要があるね。僕たちはフロントタイヤに問題を抱えてしまったから、同じことが次戦で起きないようにすべきだ。バルセロナに対する僕たちの期待はかなり高い。そこでは新しいアップグレードを投入するし、チームの母国レースと言うことで観衆に僕たちの可能性を見せることは重要だ。そこではもっと競争力があるはずだよ」 


コリン・コレス(チーム代表)

「レースではピットストップの間に予想しえない問題が発生したため、われわれの期待通りにはならなかった。リウッツィのマシンの作業でホイールガンが適切に作動せず、結果的にホイールナットを失ってしまったのだ。安全に走行するために余計にピットストップを行うことを余儀なくされている。この問題がなければもっと優れた成績を残せただろう。ナレインのラップタイムはいい兆候で、われわれのパフォーマンスが改善されていることを証明している。バルセロナには主要アップデートを持ち込む予定であり、これによりライバルに近づくことができるだろう。われわれの母国レースであり、すべてのアップグレードがラップタイムにおいて完全を発揮すれば、より良い週末を期待できるのだ」 


【ヴァージン】


ティモ・グロック(出走できず)

「すごく短いレースだったよ。グリッドに向かう途中に5速ギアがトラブルを抱えてしまい、すごくフラストレーションを感じる。僕をコースに戻すためにチームが最高の仕事をしてくれたけど、最終的にそれはかなわなかった。全体的に言えば、今週末はいくらか成果を残せたよ。でも、プッシュを続けて前に進みたいのであればやるべき作業はたくさんある。それでもみんなが努力しているから、集中してスペインGPを見据えていくよ。新しいフロアとエキゾーストを新たに投入することで、十分な成果を残せることを期待しているんだ」 


ジェローム・ダンブロジオ(20位)

「僕にとってはいいレースだったって言えるだろう。レースではHRT勢よりも速かったね。序盤はいいバトルができたけど、その後はロータス勢についていくことができなかった。それでもタイヤをうまくマネジメントできたし、2ストップ作戦に変更することができた。全体的には今週末の僕自身のパフォーマンスには満足している。特に予選のパフォーマンスにはね。チームもいい仕事ぶりだった。パッケージ全体を開発することが楽しみだし、スペインでは前進したい」 


ジョン・ブース(チーム代表)

「ピットレーンがオープンとなってレースが始まろうとしているときは、まさかグリッドにまっすぐ向かう途中に問題が生じるなんて予想していなかった。だから、レコノサンスラップでティモが5速ギアのトラブルを伝えてきたときは驚いた。ガレージに戻ってギアボックス変更を行ったがレーススタートに間に合うことはできず、ジェロームだけがグリッドに並んだのだ。2つのピットクルーが別々の異なった状況に対処することになったが、ティモのクルーは冷静かつ順序立てた作業を大きなプレッシャー下で行い、マシンのリア部分をばらした。非常に困難な努力の結果、1台のマシンがレースを継続していることもあり、ピットウオールからすべてのピットクルーがレースの作業を行う必要があるということになった。努力を払ったこともありティモのことは残念だったし、なぜこのようなことが起きてしまったのかということを理解するためにデータを分析することになる。昨シーズンにたくさんのギアボックストラブルを抱えたわけだが、今シーズンは質を高めるための作業をたくさん行ったわけであり、今回のような問題を経験するのは通常では考えられないことだった」

「ジェロームに関しては、彼は真の"レーサーのレース"を展開してくれるだろうと予想していたが、実際にその通りになった。彼は両手にチャンスを携え、DRS(ドラッグ減少システム/可変リアウイング)を効果的に使ってカーティケヤン(HRT)を攻略し、その後はDRSを用いてリウッツィ(HRT)と3、4周ほどバトルしたが、ジェロームの屈強さが報われてかわすことができた。その後は孤独なレースになったが、戦略のチャンスを完ぺきに用いて、トラフィックに対処してくれた。実際、今回のレースで青旗を振られた回数は23回だったが、これはこれまでで最小なのだ。30周目には2ストップ作戦に変更することを決断したが、われわれにとってはさまざまなことが起こり得ることを考えると勇気ある決断だった。ジェロームは素晴らしいドライブをしてプライムタイヤを戦略どおりに機能させてくれた。今のわれわれは来週の日曜日にスペイン・イディアダで行う空力テストに集中しており、そこでは新しい空力パッケージの評価作業をスペインGPにより近いコンディションの下で行うことができるだろう。また、われわれの若手ドライバー育成プログラム所属でGP3チームのマルシャ・マノー・レーシングで戦うエイドリアン・カイフェ・ホブスに、初めてのF1ドライブという興奮すべきチャンスを与えられることも喜びたい」


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