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先ほどチェックしましたら、今季から義務付けられた”可変リアウイング”についてFIAが使用基準を公表したようで。
確かにレースなので・・・”抜きつ抜かれつ”というのは、ドライバーもそうでしょうが観戦する側からしても非常にスリリングで興奮するものかと。
別の意味の”抜きつ抜かれつ”ではございませんので誤解の無いように
ただその他のレギュレーションの絡みもありますので、こういったデバイスがあるからといって直ぐに”オーバーテイク”が可能になるわけではないでしょうが、ホンマのドライバー自身の”技量”がどのレベルなのかは、分かりにくくなるのは間違いないと思われます。
しかし最高峰のレースカーに乗ることを許されたドライバーばかりですので・・・開幕して数戦経つと、FIAが頭を抱えて困るくらいに使いこなしてしまうドライバーが出てきそうな気もします
そうなっちゃうと・・・面白みが欠けてしまうかな~と予想もされますね。
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2011年に導入が義務づけられた可動リアウイングの使用についてFIAが詳しいルールを明らかにした。イノベーションによって得られるアドバンテージをすでに減らす方向に動いている。
ドライバーたちはここ数日システムを実験的に試しており、コース脇から見るとダウンフォースをストールさせるためにストレートでウイングが開き、ブレーキングゾーンでは元に戻る様子が分かった。追いかける側のドライバーがあまり何度もボタンを使うことができると、オーバーテイクが当たり前になってしまい、面白味がなくなるのではという心配がある。
その結果FIAはチームらに対し、追いかける側のマシンが前のライバルと一定のタイム差――約1秒――になった時にウイングを使うことが認められ、さらにストレートエンドの600mゾーンの中でのみ可能というルールを伝えた。
これらのゾーンは白線でマークされるようで、『Guardian(ガーディアン)』のリチャード・ウィリアムズ記者によると1秒のギャップは所定のストレートの前のコーナーで計測されるとのこと。
「さらに詳しい情報やさまざまな展開について明確にしなければならないことがまだある」とフェラーリのテクニカルディレクター、アルド・コスタは述べ、さらにウエットコンディションではウイングを使用しないことも明らかにした。「あとはレースでの成り行きを見て、いかに改善するかを判断する」とコスタは述べており、言い換えると序盤のレースの結果次第でルールが微調整されるかもしれないということだ。
ドライバーたちの最初の反応は、KERSの準備や発動に加え、リアウイング用のグリーンライトにも目を光らせなければならず、コックピット内での作業がますます膨大化しているというものだった。
「まったく楽しめないよ・・・ボタンを押し、ギアを換え、押して、ホールドする」とルーベンス・バリチェロは訴えている。
一方若い世代のフェルナンド・アロンソは、数日乗って新しい機能を理解し始めたと語っている。
だが保守層には不評のようだ。「これはモーターレースではない。ただの計算だ」と元スイス人ドライバーで現在ドイツのコメンテーターを務めるマーク・スレールは切り捨てた。
チーム・ロータスの最高技術責任者マイク・ガスコインは、FIAが今年リアウイングのルールを変更する可能性を示唆したことは正しいと考えている。「初めからうまくいくとは思わない」とガスコインは言い、自身もレースの純度が失われる懸念を抱いていることを認めた。「最も偉大なるドライバーとは、例えばジル・ビルヌーブのようにほかの者を一切前に出さなかったドライバーだ。"それは今後二度と起きることはない"と言い切ってしまってよいのだろうか」
もう一つの心配は、指定の600mゾーンでボタンを押しさえすればいいということになると、ドライバーたちがサーキットのほかの部分で正真正銘のオーバーテイクを示す機会を放棄してしまうことだ。
しかし、ミハエル・シューマッハはこのコンセプトを支持している。「優れたイノベーションだよ」と彼は述べた。「F1では前のマシンについていくことが問題だったからね。空力やメカニカルグリップの比率で劇的な変化がないのだから、別の方法が必要だ。もしかしたらこれが助けになるかもしれない」
さらにシューマッハはボタンを押すだけでオーバーテイクが容易になるとは考えていないという。
「押すだけでパスできるボタンなんてないさ。ギャップを縮め、スリップストリームに入って戦闘態勢に入るきっかけにはなるかもしれないけどね。それでもまだ足りないということもあり得るよ」
フェラーリのコスタも同意する。「われわれの計算によるとそれ(600m)はギリギリの線だ」
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