オリンピックを始め最近のスポーツに絡むイベント・・・どういった事情が背景にあるのかは不明ですが、こういった傾向になりつつあるのでしょうか
【F-1】オーストラリアGPにまつわるお話です。
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オーストラリア・メルボルンのロバート・ドイル市長は、2015年までオーストラリアGPを開催するという現行契約の終了後は更新しないつもりだと発言した。F1グランプリは全員が歓迎するイベントではないということだろう。
ドイル市長は『Herald Sun(ヘラルド・サン)』に対し、メルボルン市にかかる経費や不便な環境を考えれば資金を投じる価値がないと発言。
「グランプリ週末が4日間のイベントでありスポンサーシップの協力もあった1996年当時は、現在よりもはるかに寛大なものだった。レースは170万豪ドル(現在のレートで約1億3,885万円)がかかる契約だったのだが、昨年は5,000万豪ドル(約40億8,391万円)もかかってしまった」と述べ、こう続けている。
「2015年の話をすると、広告によって市が得られるのは数百万ドル、地元自治体が得られるのは数十万ドルだろう。観客は3日間のイベントでのべ25万から30万人となるだろうが、納税者が納めた税金から7,000万豪ドル(約57億1,748万円)が支払われることになる。これは古い議論と言っていい。(開催権料を)前金で支払うが、その利益は下降する経済利益の影響を受ける。F1は説得力があるイベントだが、7,000万豪ドルもするものなのか?」
ドイル市長は、メルボルン市がグランプリ開催を返上する可能性を示唆し、こう話した。
「自主的にグランプリ開催を返上する都市などないと分かっているが、メルボルンがそうする最初の都市になるかもしれないだろう? 最終的な可能性として、この素晴らしい20年間で市と州が得た素晴らしい利益について決断するかもしれないが、サイクルというものは自然な経過をたどるものだ。私の判断は"準備せよ。時間切れだ"さ」
ここ数年、アルバート・パーク・サーキットを舞台とするオーストラリアGPが注目を集めてきたが、その主な理由は納税者の負担が増加しているという点だ。2010年の損失は4,920万豪ドル(約40億1,857万円)だったが、これは2006年の倍に相当する。ドイル市長のコメントからは、F1開催のための資金的負担がエスカレートし、そろそろ許容不可能なレベルに達する可能性があることが読み取れる。
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