昨季までのマシンでは、フロントウイングの角度調整機能を持っていました。
またマクラーレンが先哲をつけた”Fダクト”やレッドブルの”ブロウン・ディフューザー”といった空力にかかる技術が話題となっていました。
今季のレギュレーションでトピックスとなるものの中に、次のようなものがあります。
『可変リアウイング』と言えば宜しいでしょうか。
レースが面白くなるのかどうかは・・・各チームのエンジニアがどういった機能を持たせたウイングを開発してくるかが肝になりそうです。
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マクラーレンのエンジニアリングディレクターを務めるパディ・ロウは初期トラブルがあったとしても、可変リアウイングの導入によって2011年のレースは改善されると確信しているようだ。
ドライバーは他車の後方1秒以内に入った場合にのみ、マシンのドラッグを削る可変リアウイングを使用することが認められるが、FIAは過剰使用をコントロールするため、同デバイスの使用を各サーキットにある直線の一部に制限することになっている。
今週初めにはフェラーリ代表のステファノ・ドメニカリがこの新たなリアウイングに「やや懐疑的」であると述べ、レースを「ありきたり」にしてしまうのではないかとの考えを明かした。可能性のある問題としては、オーバーテイクが容易になり過ぎる点や、それぞれのサーキットで可変リアウイングの使用が認められている一部にしか集中しなくなること、また、ライバルの応酬を受けずに追い抜けることを知るドライバーたちがファイナルラップまで行動を起こさない可能性もある。
ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスの電話インタビューで「ルールは明白であり、きちんと書面に規定されているので、はっきりさせなければならないグレイゾーンはないと思う」と話したロウ。
「まだ明らかになっていないのはレースでどのような展開になり、どのような影響を及ぼすかという点だ。これはじっくり見ていかなければならないことだし、シーズンを通して研究していくべきポイントだと思う。私はかなりエキサイティングになるだろうと考えている」
さらに、可変リアウイングが使用可能なストレート上の距離を制限することで、FIAはいかなる問題をも取り除けるはずだとコメントしたロウは次のように付け加えた。
「FIAがそれぞれのサーキットに規制を定めるということは、指定するストレートでドライバーが最初にボタンを押すポイントを決められるということだ。つまり、例えばメインストレートの終わり300mのところからブレーキングポイントまで、(可変リアウイングの)ボタンを使用できるかもしれない。FIAはこのシステムの根拠に意味があることを示すため、状況を管理できるよう自分たちの権限内で決めていくと思う。落ち着くまで1、2レースかかるかもしれないが、使用を認める直線上の距離はレースごとに長さが決められるだろうから、そうなればわれわれが意図した方法で機能させられるようになるだろう」
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