いつもチェックしてますESPN F1トピックスから・・・
現代F-1の象徴のような動きが各方面で行われているようです・・・やはりマシン開発のためのBig Moneyをどれだけ持ち込めるかが鍵のようです
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2009年オフシーズンのストーブリーグはチャンピオンチームのブラウンGPから両ドライバーが移籍したほか、フェルナンド・アロンソのフェラーリ加入やミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)の復帰、キミ・ライコネンのWRC(世界ラリー選手権)転向、小林可夢偉(ザウバー)のレギュラーシート獲得など話題が多かった。しかしながら、今回のストーブリーグはトップチームに大きな動きがなく、上位5チームはラインアップをまったく変えずに2011年シーズンに挑むことが決まっている。
こうなると脚光を浴びるのが中堅チームだ。それでも、例年に比べると空席はかなり少ないと言えるだろう。2010年シーズン終了時点ではラインアップが確定していないチームが多かったものの、新年を迎えた今はフォース・インディアをはじめとする数チームのレースシートに空きがあるのみ。そのわずかな枠をめぐって、ドライバーたちが火花を散らすのが開幕までの注目ポイントになる。
◎→確定済み ○→確実 △→可能性あり?→うわさドライバー名後(内)は現行契約年数(明らかになっているドライバーのみ)
【レッドブル/エンジン:ルノー】 ◎セバスチャン・ベッテル(2011年末まで、2012年はオプション) ◎マーク・ウェバー(2011年末まで) [テストドライバー] 未定
史上最年少でF1ワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルは、レッドブル待望のカーナンバー1を背負って2011年の戦いに挑む。レッドブルで5シーズン目を過ごすマーク・ウェバーは昨季終了後に「シーズン終盤に骨折していた」ことを告白。チームには報告しないままタイトル争いに重要なレースを戦っており、ベッテルと比べればチームとの信頼関係が弱まっているのではないだろうか。ウェバーの契約は1年間のため、来年以降の残留は今シーズンの結果次第だが、近年のウェバーについては"引退"の二文字をちらつかせるメディアもあり、今後の動向が気になるところだ。テストドライバーは正式に明かされてはいないものの、レースドライバーに不測の事態が生じた場合はダニエル・リチャードがスタンバイすることになるのではないだろうか。
【マクラーレン/エンジン:メルセデス】 ◎ジェンソン・バトン(2012年末まで?) ◎ルイス・ハミルトン(2012年末まで) [テストドライバー] ◎ゲイリー・パフェット?ペドロ・デ・ラ・ロサ
2010年はシーズン終盤の失速がタイトル喪失につながったマクラーレン。2011年も王者経験者であるルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンのコンビを継続し、モータースポーツ最高峰の頂点を目指す。テストドライバーは引き続きゲイリー・パフェットが起用される一方で、他チームのレースシートを獲得できなければペドロ・デ・ラ・ロサが復帰する可能性もあるとうわさされている。
【フェラーリ/エンジン:フェラーリ】 ◎フェルナンド・アロンソ(2012年末まで) ◎フェリペ・マッサ(2012年末まで) [テストドライバー] ◎ジャンカルロ・フィジケラ ◎マルク・ジェネ ◎ジュール・ビアンキ
2010年は最終戦でチャンピオン争いに敗れたものの、マシンのポテンシャルを考えれば平均点以上の活躍を見せたフェルナンド・アロンソ。フェリペ・マッサに対して圧倒的とも言えるほどのパフォーマンスを発揮したこともあり、自他共に認めるエースとしてフェラーリでの2年目に挑む。マッサは昨シーズンの途中に新たに2年契約を結んだとはいえ、チームからの要求にしっかり応える必要があるだろう。チームの若手育成プログラムに参加するGP2ドライバーのジュール・ビアンキがフェラーリのテストドライバーに就任し、将来のレースシートを狙っているからだ。一方で、長年フェラーリを支えてきたルカ・バドエルがチームを正式に去った。それでもジャンカルロ・フィジケラとマルク・ジェネが引き続きバックアッパーとしてマラネロにとどまるため、バドエルには申し訳ないがドライバーラインアップとしての戦力ダウンの可能性はゼロと言っていいだろう。
【メルセデスGP/エンジン:メルセデス】 ◎ミハエル・シューマッハ ◎ニコ・ロズベルグ [テストドライバー] ○サム・バード
2010年シーズンにメルセデスGPが表彰台に上ったのは計3回。そのすべてをもたらしたニコ・ロズベルグは当然ながら2011年もシルバーアローのマシンを駆る。ミハエル・シューマッハはロズベルグに70ポイント差を付けられて復帰シーズンを終え、何度か再び引退するのではないかとも伝えられたが、本人が「3年のプログラム」と主張するように今のところは3年契約を全うするつもりのようだ。それでも、メルセデス・ベンツのワークスチームで過ごす2年目も成績低迷が続けば、2012年にレースドライバー職を継続するモチベーションを維持できるかは分からない。2011年は7度の世界選手権制覇を成し遂げた元チャンピオンにとって重要な年になる。
【ルノー/エンジン:ルノー】 ◎ロバート・クビサ ◎ヴィタリー・ペトロフ [テストドライバー] ◎タン・ホー・ピン(董荷斌)
2010年シーズン途中にフェラーリ移籍のうわさも浮上するほど高い競争力と安定感を見せたロバート・クビサは、ルノーと複数年契約に合意。ヴィタリー・ペトロフも2年契約を勝ち取って残留を果たしたものの、その要因の一つはロシア系スポンサーの支援にあることは疑いようもない事実だ。2010年はクビサに圧倒されたペトロフだが、2年目のシーズンは果敢に挑戦していく必要があるだろう。
【ウィリアムズ/エンジン:コスワース】 ◎ルーベンス・バリチェロ ◎パストール・マルドナド [テストドライバー] ◎バルテリ・ボッタス
前人未到の300戦出走を成し遂げたルーベンス・バリチェロは、まだまだ燃え尽きてはいない様子で2011年もウィリアムズを率いる役目を担うことになった。一方、昨季のブラジルGPでポールポジションを獲得したニコ・ヒュルケンベルグはシートを維持できず、代わって2010年GP2王者のパストール・マルドナドがF1デビューのチャンスを手に入れている。マルドナドはベネズエラの政府系企業が支援するドライバーであり、2010年限りで主要スポンサーをいくつも失うウィリアムズとしてはマルドナドが持ち込むスポンサーフィーが大いに魅力的なものだったということだろう。GP2を卒業するためにかなりの歳月を費やしたマルドナドだが、チームメイトが経験豊富なバリチェロということもあり、ルーキーシーズンにさまざまなことを学び、2012年以降の残留につなげたいところである。
【フォース・インディア/エンジン:メルセデス】 ○エイドリアン・スーティル △ポール・ディ・レスタ △ニコ・ヒュルケンベルグ △ビタントニオ・リウッツィ?ニック・ハイドフェルド [テストドライバー] △ニコ・ヒュルケンベルグ
コンスタントに入賞を競えるチームの中で、まだドライバーラインアップを確定していない唯一のチームがフォース・インディアだ。エイドリアン・スーティルは引き続きチームにとどまると見られているが、チームメイトの選定は難しい状況と言える。ビタントニオ・リウッツィは2011年の契約を手にしているものの、F1の世界では契約などあってないようなもの。エンジンサプライヤーであるメルセデス・ベンツの秘蔵っ子で、2010年のDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)チャンピオンに輝いたポール・ディ・レスタがスーティルのチームメイトに就任する可能性は否定できない。また、ウィリアムズを追われたニコ・ヒュルケンベルグもシート獲得を狙っているようだが、レースドライバーに限らずリザーブドライバーのオファーでも受け入れるかもしれない。2月に行われるプレシーズンテストまでにはラインアップが決する見込みとはいえ、ニック・ハイドフェルドなどの実力者もシートを手にしていないだけに、チームにとっては難しい決断になるだろう。
【ザウバー/エンジン:フェラーリ】 ◎小林可夢偉 ◎セルジオ・ペレス [テストドライバー] ◎エステバン・グティエレス
ザウバーは2010年シーズン中に小林可夢偉とセルジオ・ペレスの起用を発表した。メキシコ出身のペレスは2010年GP2シリーズでランキング2位に入った実力者だが、メキシコの大手企業『Telmex(テルメックス)』が育成したドライバーであり、ザウバーとテルメックスのスポンサー契約を考えれば順当なシート獲得と言える。リザーブドライバーのエステバン・グティエレスもペレスと同じ状況下にあるメキシコ人ドライバーで、2011年はリザーブドライバーを務めながらGP2に参戦することになりそうだ。F1フル参戦2年目のシーズンに挑戦する可夢偉はチームリーダーとしての役割が期待されている。今後、トップチーム移籍を目指す上でも、今シーズンはチームを引っ張りながら確実な結果を残す安定感が必要となる。
2010年最終戦直後の若手ドライバーテストでレッドブルの育成プログラムに所属するダニエル・リチャードが印象的な走りを披露したことを受けて、2011年にトロ・ロッソからデビューするのではないかとうわさされた。しかし、レッドブルとしてはセバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリの成長をもう少し見守りたい考えらしく、リチャードはリザーブドライバーに就任している。それでも、シーズン途中のレースドライバー交代はトロ・ロッソがよく使う手段であることから、ブエミとアルグエルスアリは常にシート喪失の危機感を持って戦うことを余儀なくされるだろう。
【チーム・ロータス(1マレーシア)/エンジン:ルノー】 ◎ヤルノ・トゥルーリ ◎ヘイキ・コバライネン [テストドライバー] ?カルン・チャンドック
2010年から新規参入を果たした3チームの中で、最も好成績を残したのがロータス。予選での切れ味を発揮したヤルノ・トゥルーリと、高い安定感を誇ったヘイキ・コバライネンが残留を決めている。一方、マレーシア出身で2010年シーズンに何度か金曜フリー走行の作業を担当したファイルーズ・ファウジーはチームを去り、チーム代表のトニー・フェルナンデスが所有するGP2のチーム・エア・アジアの若手がテストドライバーに就任するともっぱらだ。チームの名称権問題は法廷での決着を迎えることになりそうだが、"チーム・ロータス"の名称が使用できない場合は"1マレーシア"というチーム名で2シーズン目を過ごすことになると推測されている。
【HRT/エンジン:コスワース】 ◎ナレイン・カーティケヤン △ダビデ・バルセッキ?クリスチャン・クリエン?山本左近?ペドロ・デ・ラ・ロサ [テストドライバー] 未定
最高順位のわずかな差により、運よくコンストラクターズランキング最下位を逃れたHRT。しかし、財政状況はロータスやマルシャ・ヴァージンと比べれば脆弱(ぜいじゃく)なものと評価せざるを得ない。そのようなチーム事情もあって、2011年のドライバーラインアップはスポンサーをどれだけ持ち込めるかが決め手になる。1月上旬にはナレイン・カーティケヤンとの契約を発表したが、2005年以来F1レースシートから離れていることを考えれば、その起用の意図は背後にいるインド最大手の自動車メーカー『Tata(タタ)』からの資金援助だろう。もうひとつのレースシートに座るドライバーを推測するのは難しいものの、ペドロ・デ・ラ・ロサのようなベテランドライバーにも持参金を要求しているという情報があるため、やはりスポンサーフィーの金額次第なのかもしれない。GP2アジアシリーズで戴冠の経験があるダビデ・バルセッキは若手ドライバーテストでHRTをドライブして好タイムを刻んでいるため、F1昇格には好機と言えるだろう。
【マルシャ・ヴァージン・レーシング/エンジン:コスワース】 ◎ティモ・グロック ◎ジェローム・ダンブロジオ [テストドライバー] ◎ルイス・ラジア
エースドライバーとしてデビューイヤーのヴァージンを率いたティモ・グロックは、ルノーなどへの移籍もうわさされたが、上位・中堅チームに空きシートがなかったこともあって最終的には残留を決断。ルーカス・ディ・グラッシはルーキーとはいえ安定感を欠き、シートを維持することができなかった。ギド・ヴァン・デル・ガルデなどの名前も取りざたされたセカンドドライバーには2010年シーズン後半の金曜フリー走行に出走し、チームからの評価も高かったジェローム・ダンブロジオが選ばれている。テストドライバーのルイス・ラジアはダンブロジオと共に若手ドライバーテストに参加しており、2011年も同職にとどまりそうだ。
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