翔side



少しばかり緊張した面持ちで潤がステージに上がる。
親友同士、大河のバトンリレーが行われた。


すごい画だな…。

これまで嵐としても数々の場数をこなしてきた。
大勢の前に立つこと、紅白の舞台に立つことも初めてじゃない。
それでも大河の主演としてこの場に立つことの責任は計り知れないだろう。
独特の緊張感の中、大きな拍手を受けると潤は安心したように表情を綻ばせた。

あぁ…、いい顔してる。
アイツはキラキラとした場が良く似合う。


隣にいるのが親友ということもあり、さぞかし心強いであろう。
俺じゃないのが残念だけど…。
選ばれし者しかあそこには行けない。
俺は俳優としての潤の新たな挑戦を精一杯応援するだけだ。

二人の間に流れる和やかな空気。
羨ましい…と同時に親友に見せる潤の笑顔が眩しくて…、ちょっと妬ける。
二人の間に強い信頼関係があるのはよくわかっている。
だからこそ色々とこの二人の関係性には触れたいことも多々あるのだが、今それができる場ではなく…俺はただ見守っていた。

滞りなくバトンリレーが行われ、ホッとした顔の潤に「頑張ったね。」と心からの拍手を送った。
メンバーとして、さらには恋人として…
とても誇らしかった。




「翔くん、ありがとう。」

「…ん?」

「たくさんの人がいる前であんな風に『心から楽しみにしてる』なんて宣言されて、照れくさかったけど、すごく嬉しかった…。」

少しアルコールの入った顔でふんわりと微笑み、俺を見つめる潤の色っぽさは尋常ではない。
あの時のことを思い出したのか、その照れた顔も愛おしい。


「潤…」

俺は隣に座る潤を引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
今はこんなにも近くにいる。

「当たり前だ。」

潤もくたっと素直に身を俺に預けてくれる。

「俺が誰よりも一番楽しみにしてるんだからな。」

「ふふっ、そんなのわかるの?」

潤の吐息が俺の首筋を掠めてゾクリとする。

「わかる。俺以上のヤツなんかいるもんか。」

潤への期待も、信頼も、もちろん愛も。


「小栗くんなんかに負けるかよ…。」

「…え?なんで旬……っ!わっ!?」

抱っこした状態でそのままソファに押し倒した。
見下ろせば潤は不思議そうにこちらを見てる。


「しょお…くん?」

「いい感じにエモかったからちょっとなぁ…と。
それでもって、いい感じに胸熱でした…。」

「なに、それ。
褒めてる?困ってる?
それとも…妬いてるの?」

「まぁ、そうとも言う。」

キョトンとして目を丸くしていた潤がふと笑う。


「そろそろ俺のこと、わかってほしいな。」

「わかってるよ、俺が一番潤を…」

「俺は翔くん以外にときめかないよ。」

「…うん」

「翔くん以外、好きにならない。」

「…うん」

「好きだよ、翔くん…。」

キシっとスプリングが音を立てる。
下から掬うように潤に口付けられた。


「あと、ずっと一定の距離置いてたのに突然松潤なんてフラットに呼ぶから、俺、ドキドキしたんだよ?」

「潤て呼ばなかっただけ褒めてくれ。」

「翔くんはそんなミスしないでしょ。」

「わっかんねぇぞ。
俺は潤のことになると計算狂うし…」

「ん…、んんっ、」

会話の途中だけど、、
この体勢でいるのにも限界だ。
押し倒されたのに、勝手にキスを仕掛けてくるし、それからも無抵抗なまま俺に拘束されてるし。


「将軍様を組み敷くなんて俺だけだろ。」

「謎すぎる、そのマウント。」

「つーか、岡田くんにも気をつけろよ。」

「なにを?」

「どさくさ紛れにケツでも触ってきそう。」

「それは翔くんが、でしょ!
大体ね、それもどうかと思うの!
岡田くん、翔くんのこと大好きじゃん!」

「お?」

「なにさ。」

「それはもしかして、もしかすると…
し…っ、」

「う、うるさい!」

潤は俺の口を塞ごうと起き上がるから、さらに強引に口で口を塞ぐ。



「ここじゃ身体痛めちゃうからベッド行こうか…。」

弱点の耳元で囁くと潤は一気に顔を赤くする。


ベッドに沈めるとゆっくりとスウェットを捲り、下着も剥ぎ取っていく。

いつ見ても白くて艶やかな肌。

「…んッ、あ、あっ…」

何度も何度も吸い付いて痕を残していく。

新雪にひとつひとつ足跡を残していくように。
明日になったら新たな雪で消えてしまうくらいに、小さく、薄らと。

これからまたすぐに撮影を控えている潤に迷惑をかける訳にはいかない。
それでも俺は独占したい。
遠くに行ってしまわぬよう引き留める。



「綺麗だよ、潤…」

「しょ…お…っ、」

本当にさ。
外がどれだけ寒くても、こんなにも潤のナカはあたたかい。


「今年、一発目。」

「…言い方。」

次いつ抱けるかもわからない。
俺の撮影も始まり長いこと潤に触れられずにいた年末、マジで気がおかしくなりそうだった。
慣れないアクションで体を酷使してからのテンション高めのミッキー動画とか…。
あの感覚が懐かしくて物凄く潤が恋しくなったことは黙っておこう。

「翔くん、鍛えてるだけあってすごいね…、胸も背中も腕も…。」

「お前もな。」

「逞しくてドキドキしちゃう。」

つつつ…と潤が指先で俺の肌をなぞる。

「この体で抱かれてんの、どうよ…?」

「最っ高…、、」

毎回優しく抱いてやりたいと思うのだけど毎回思うだけで結局は本能のまま激しく求めてしまう。

 

「朝までこうしてよっか。」

「いいよ…でも、少しは休んで?」

潤が急に不安そうな顔を俺を見つめた。

「…どうした?」

そんな潤の頬にそっと手を添える。


潤は俺のあちこちにできた青アザに視線を落とし、そっと指先で触れていく。

「翔くんが撮影で危険なことしてると思うと心配でたまらないよ。」

「そんなのお前もだろ。」

「でも忙しすぎるのも心配…、今更かもしれないけど。」

いつもそうだ。
自分の事より人の事。
お前の方がどう考えたって大変だろうが。
俺だって潤のことは常に考えてる。
重たい鎧で体力はどうか、殺陣で怪我しないか、長い撮影期間でいつ体調崩さないか…とか。

俺の手の上に潤も縋るように手のひらを重ねてくる。
俺は自分の心配を悟られないよう「心配すんな」と唇を重ねた。

俺の事を一番に考えてくれる潤の為に、
潤が自分のことに集中していられるように、
俺は心配よりも楽しみだと伝えていこう。



「くたばってなんかいられないっしょ。
潤をめちゃくちゃに抱けないじゃん。」

冗談交じりに言えば、

「…抱いてよ、
どうにかなっちゃうくらいにさ。
翔くんが元気な証拠を俺に教えてよ。」

潤がどこまでも真剣な眼差しで俺に伝えてくるからドクドクと鼓動が激しくなる。


「わりぃ…、復活した。」

そのままゆるゆると腰を送る。
潤の身体がビクンと跳ねた。

「翔くんの元気…っ、いっぱいちょうだい。」

「まかせろ。」

そしてまた潤の身体に俺を刻む。


朝が降るまでそばにいて。
何よりも大切な君をこの腕に抱いて。

来年の今日も一緒にいよう…。



おわり





ハピバ話にはただただ甘いお話を❤️💜

今更ながらの紅白ネタ。
初っ端のLOVE&Peaceもひぇっ!てなったけど私的には終盤のリピが止まりませぬ。
翔くんは「松潤」て呼んだつもりだろうけど、完全に私の脳内では「潤」て聞こえてました😚
潤くんを見る翔くんのあの優しい眼差し…
潤くんのこと、本当に大好きで守りたい人なんだなぁと再確認しました😳←あー、好き😇
紅白翔潤のおかげで今年も一年元気に過ごせそうです🤗

だいぶ時差になりましたが読んでくださりありがとうございました😌