お話を楽しみに待っていてくださるみなさまへ

少しづつではありますがアメンバー承認を進めております😌
ただお話のつづきに取り掛かる余裕が今はなく、長い期間お待たせしてしまっています😵
再び別アカからの再掲載にはなりますが少しでも心の潤いになれたらと思います😊
短編になりますが数日間はこちらでお楽しみください❤️💜







翔side



「やっぱ可愛いよなぁ…、松潤は。」


飲みの席。
程よく酔いを纏わせた智くんが背後から俺のスマホを覗き込む。

智くんがトイレに立った隙にスマホチェックをし、そのままおもむろに写真のフォルダを開いて…
そこにいる潤の姿を眺めていた。
それを見つかってしまったんだ。

「俺の潤は可愛いって思ってんだろぉ?えぇ!?」

「え、と…、まぁ…」

「惚気けちゃってさぁ。
いいねぇ、幸せだねぇ、平和だねぇ。」

てか、絡み方。
完全に酔っ払い。
まだかなり序盤なんだけど。



珍しく「飲みに行かない?」と智くんから誘われた。
5人での収録を終え、あとの3人はそれぞれ別の仕事に向かった。

「じゃあ、お疲れ様!翔くん!」

「お、お疲れ!じゅ、、ま、まつじゅ…」

「ククッ、いいんすよ。潤て呼んでも。」

「にの!うるさ…」

「じゅ〜ん♡まったね〜!」

「相葉くん!」

わざわざ指摘してニヤッとするニノとわざとらしく潤に向けて投げキッスをする相葉くんにからかわれて次の仕事に向かう潤を見送った。

たまたま残った俺と智くん。
慌ただしく出ていく潤の影をしばらく見つめ深く息を吐いた。
それを溜め息だと感じた智くんが「よかったら話聞くよ」と誘ってくれたんだ。

ほんっとよく見てる。
さすが、我らがリーダー。




「そのスマホん中には翔くんしか見れない松潤がいっぱいなんだろな。」

向かいに座り直した智くんがにっこりと微笑む。

「…ううん、そんなことないよ。」

「またまたぁ。」

「なかなか写真、撮らせてくれないんだ。」

「そうなの?
写真なんて散々撮られ慣れてるのに。
それに松潤だって何かと写真好きじゃない?
友達同士でさ、撮るのも撮られんのも。」

「俺もそう思ってた。
けど、嫌がるんだ…。
ツーショットはおろか、可愛い潤を撮りたいって思ってカメラを向けると俺はいいよって誤魔化されちゃうし。」

「可愛いって…、、本音出ちゃってるじゃん。」

「もしかして俺…
潤に嫌われてる?ウザい?
もう飽きられちゃった?」

弱気な言葉が零れていく。


恋愛相談。
男同士。
ましてや同じグループのメンバー。
こんな事、誰にも言えない。
智くん、相葉くん、ニノ。
この3人以外、誰にも…。


「なーに言っちゃってんの!」

向かい側からリアル怪物くんの様にぐーんと伸びてきた手に項垂れた頭をわしゃわしゃと撫でられる。

「松潤に限ってそんなこと有り得えないよ〜。
翔くんのことが嫌い?
ないね、ないない。120パーないわ。
大体君らもうどんだけ付き合ってんの。」

「もう少しで、…5年。」

「想いの長さでいったらゆうに10年以上だ。
それだけ一途な松潤が翔くんに飽きた?
ない!150パーない!!」

「そ…だよね…。」

潤が俺のことを好きじゃなくなるなんて、、
ない。
俺が潤を好きなように潤だって俺のことが好きなはずなんだ。

ハッキリと断言してくれる智くんに自信を取り戻していく。


「付き合おうってなった時から言われてはいたんだ。
記念日とかサプライズとか特別な事はいらないからって。
嵐の記念日はやたらと大切にしてるのに恋人の俺との記念日はいらないって…。
嵐は俺達にとってかけがえのないものだしそれはわかるよ。
だけど、なんか、、やっぱり納得いかなくてさ。
写真にしてもそう…、俺は俺達のこと、全部残していきたいのに。」

もうすぐ訪れる5年目の記念日。
何か記憶に残るものにできないかって考えてはいるものの、潤の考えに背いてまで強引にコトを進めることもできずにいる。

「はぁぁ…、、なんでだろ。
思い出、いらないのかなぁ…。」

「…………それ!!」

机に突っ伏して盛大にまたしても溜め息を付いた俺と突如立ち上がった智くん。



「それはきっと…さ、」

「え?」

智くんの考察、知られざる潤の気持ち。
俺の中にその考えはなかった。



つづく




【別アカより再掲載】