翔side



うまい食事とうまい酒。

俺の言葉によってすっかり『我慢』というバリアが外れた潤はそれはそれは楽しそうに話をしている。


「しょおくん、それでねっ…」

俺よりもワインを飲むペースも早まり、潤は饒舌ながらもちょっと呂律が怪しくなってきているが、それでもたくさん話したいことがあったんだろう。

一生懸命に俺に話してくる姿といったら…
可愛さの暴力がすぎる。

マジ今すぐにでも押し倒してやろうか…。



「しょおくん、お酒足りる?
まだまだあるから遠慮しないで♪」

自分が酔ってきてることわかってんのか?
しっかりしてるようで、なんだかふわふわして。

「あー…、うん、もらおうかな…。」

「よかった!いいのあるんだ〜。」

これで正解。
俺の為に何かをしたいという潤の気持ちを素直に受け入れよう。
これまでやりたくてもできなかったこんな恋人同士の自然なやり取りでさえ、俺達にとってどれほど新鮮なことか。


忙しい忙しいとはいえ、嵐の活動中より個人のみになったことで仕事のペース配分の組み立てははるかに自由がきく。
時間の都合をつけることも十分できる。

これからはあまり潤には我慢させることのないようにしよう。
まぁ、俺の方が会いたいのを我慢できないとは思うが。






食事も終え、俺はまったりとグラスを傾けながらソファでくつろがせてもらい、潤は鼻歌を歌いながら食器洗いの真っ最中。

ほんっとご機嫌だな…。

なんとなくつけっぱなしのテレビなんかより、潤を見ている方がよっぽど酒が進む。
散々食べておきながらも潤が作ってくれたつまみもうまくて、それを口に入れながらまたごくんと酒を飲む。
そしてまた潤を眺める。

やべーな、これ。
エンドレスだわ…。


「ね、ね、夜会観ようよ♪」

片付けをササッと終えた潤もグラスを持って俺の隣に座る。

「えー、本気だったのかよー。」

「もちろん!テレビの中にいる翔くんを観ながら横にいる翔くんを見る…贅沢〜!」

嬉しそうに録画リストから選択して再生をする。


「夜会ハウス、俺も行きたいなぁ…。」

グラスを口につけながら、ぽつりと呟く。

「映画の番宣で来るよな?」

「呼んでくれる?」

「当たり前だろ。
これまでドラマの時から何回も来てるんだし、そりゃ今までの流れからだと来ないはずがないわけだし。」

「手土産なにがいい?」

「そうだなぁ…って、まだ何ヶ月先だよ。
公開は冬だろ、まだ早くね?」

「だよねぇ。あー、早く行ってみたい!
また不仲だってイジられるかもしれないけど。」

「あの番組だけだからな、不仲にさせようとしてんの。
ネタだからな、気にすんなよ。」

「わ、わかってるよ。
もういちいちそんなの気にしてないし!」

どこかしら強がる素振りをする。
…ように見えてしまうのは気のせいか?


「ほら、本当の俺らってこんなにラブラブなんだからさ!」

肩に手を回して、こちらに引き寄せる。
潤は大人しく俺の腕の中に収まった。

「うん…、しょおくん…」

見上げた潤の唇にそっと口づけた。

同じ酒を飲んでるはずなのにやたらと甘く感じるのは潤の味?

「…んッ…ふ…」

薄く開いた隙間から舌を差し込むと口の中で温かく柔らかなモノに当たる。
ビクッと反応した潤が少し後ろに身を引くと、唇が離れてしまった。


「…あ、こら。」

いきなり過ぎたか?
いや、でもこれまでもキスはしてきたぞ。
そんなに警戒するなってば。

「し、翔くん、そうだ…、
写真…、写真撮ってもいい?」

「写真?」

「うん、こうしてね!」


カシャ…

頬をくっつけた自撮り写真をサクッと撮られた。


「ほら、見て?
恋人っぽいでしょ?」

かなり昔にもあったよな、こんな写真も。

「さっきの食事とインスタにあげようと思って。」

「は?インスタ!?
お前、やってたっけ?」

「公式でやってはないよ。
個人的に、ちょっとね…。
あ、安心して!ちゃんと加工して俺らだってわからないようにするから。
こうしてアプリでやれば全然わからないよ。」

「まぁ、確かに…。」

ファンの子は俺らの身体のラインまでも熟知してるから、顔を隠したくらいだとどこかでバレるかわからない。
わからないほどの加工を施すのなら、インスタにわざわざあげる意味があるのか?


「公には言えないけど、みんなに翔くんは俺のだからって宣言したかったんだ…。
誰にもわからない投稿で完全な自己満足だけど。」

「そういうことか…。」

「よし!完了!
誰か見ないかな〜。」

「見せびらかしたいんじゃん。」

「全世界に発信しちゃった♪
イケナイね、俺って…。」

…ったく、そんな嬉し切ない微妙な顔すんなよ。


「どうせならもっとイケナイことしようぜ。」

「…え…、…わぁっ!」

スマホを奪って、バランスを崩した潤をそのままソファの上に押し倒した。


「しょ…」

「潤をこっからのアングルで見れるのは俺しかいねぇからな。」

「翔くん、待っ…」


ピッ…

潤が起き上がろうともがくように手をついた拍子にリモコンを押した。
ブーン…とディスクが回る音がして、さっきまでの夜会から画面が変わる。



「え…俺?」

ちょうど映し出されたのはアラフェスの俺のソロ曲が始まる所だった。

「あぁ、完成品をもらったから、いつでも観たりするようにディスクは入れてあって…。
その…翔くんのソロからいつでも観れるようにしてある…。」

「マジで?」

「…マジで。」

「なんつー可愛いことしてくれてんだ、お前ってやつは!
実物を呼べ、実物を!
いつでも来てやるから!」

「実演してくれる?T.A.B.O.O巡査。」

「いいけど…、じゃあお前もShake it!しろよ。」

「え?なんで!?」

「肌で感じれば愛を語るより簡単なんだろ?」

「…や、あっ…、」

スルッと服の裾を捲り、腰を撫でると潤は悩ましい声をあげた。


「もう散々我慢した。無理、もう限界…。」

潤を組み敷いたまま、シャツのボタンを肌蹴さす。


「…しょお…く、」

まさにアラフェスを彷彿させるかのようにボタンを飛ばす勢いでシャツを脱ぎ捨てる。

ちょうど画面でも曲の終盤だ。


俺達だけのひみつの関係。
まだ知り得ないイケナイ事、…シようか。




おわり





☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


潤くんハピバ記念のお話、裏表ラバーズを最後まで読んでいただきありがとうございましたヽ(*´∀`)ノ
 
潤誕2021に参加させてもらい、みなさんとお祝いできてよかったです!
しょおじゅんゆうちゃんさま、企画をありがとうございました♡


今回のお話は潤くんのハピバ記念ということで、最近書けていなかったリアル設定でどうしても書きたかったんです。
書くまでは書けるか不安でしたがなんとか最終話まで書けて一安心ε-(´∀`;)ホッ
限定まで行かない展開止まりでごめんね(笑)

お誕生日に絡めたお話ではないのだけど、とにかく翔くんに愛されまくっている潤くんを書きたくて(*´艸`*)
その結果、翔くん語りオンリー(笑)
リアルなエピソードも私の薄らな記憶からなんとか引き出しつつリアルを感じてもらえるように書いたつもりです。
どうでしょう…?感じて頂けたでしょうか?(^◇^;)
少しでも伝わってもらえてたらいいな(*´ω`*)

えー、ちなみにお話に出てきた嵐ジオのくだり。
聞きたいことアンケートで潤くんにT.A.B.O.Oで脱ぐ演出を翔くんから聞いた時どう思いましたか?とガチで送ったまちこです←
言わないよねー(笑)
ノノ*`∀´ル当たり前だろ、言わない!
実際のとこ、どうだったのかな?(*´罒`*)

あとがき的なものはこれにて。



さて、次回からは通常に戻ります。
Magic of Loveもいいとこで止まってましたよね💦
お待たせしててすみません!