翔side



「いいの?本当に?大丈夫…?」

「…もう!翔さん、しつこい!」

ベッドで下着姿で松本を見下ろしている。

そして何度目かの確認を繰り返していると、松本は痺れを切らしたように怒り、むくれてしまった。


「ごめん、怒らせるつもりじゃ…」

「翔さんは僕とシたくないの?」

「いやいや!そんなことはない!
断じてない!逆に…」

「……逆に?」

逆に触れたら絶対止まれない自信がある。
痛いとか無理だとか言われても途中で理性が効かない自信しかない。



風呂に入るだけでも大変だった。
これまでの野郎同士で大浴場とかで風呂に入るのとはわけが違う。
この前の未遂の時にも松本の裸を見たとはいえ、男とは思えないぐらいのスタイルの良さで色白は知っての通りだが、とにかく身体すべてがエロい。
なんつーか…
言葉では説明はできない。
エ ロい…としか言いようがなくて、そんなことばっか考えてたから風呂場ですでに俺の下半身はヤバいことになってたし…。
それを隠しながら、松本の身体を極力見ないように入る風呂は本当に大変だったんだよ…。


「逆に…、もう心臓バクバクですっげー緊張してる。
今から松本を抱くのかと思ったら、もう…」

自身の下半身を確認するように下を向く。
俺の息子くんは収まるどころか下着の意味が無いくらいに勃 ち上がり、形を成してる。

「すごい…」

「だから、やべぇの。」

「…前にも言ったけど……、
翔さんとなら怖くないよ。
大好きな人とひとつになれるって素敵なことでしょ?」

今までずっと余裕な顔していた松本の口調が変わる。


「ぼ、僕だって、は、ハジメテだし…。」

「え?
でもお前、経験があるとかどうのって…
言ってなかった?」

初めて松本に告白された時のことは鮮明に覚えてる。
松本を意識するようになってからは、過去にどんなヤツが松本と…って、見えない相手にも嫉妬してたくらい。
なるべく考えないようにはしてたけど…。


「そうでも言わなきゃ、相手にしてくれなかったでしょ?
大人だからって、先生だからって、それだけで断られるの…嫌だったんだ…。」

「松本…。」

「あの日だって、翔さんに断られてショックだったんだからね!」

「それは…」

「男の僕じゃ、やっぱり欲情してくれないの?って。 
だから、今日ここに来るのがどれだけ楽しみだったか翔さんにはわからないんだ!」

大人びたやり取りをしたって、この子は紛れもなくまだ高校生。
俺以上に悩んで、勇気を出して、余裕なフリして、背伸びしてたんだな。


「ごめん…、無理させて…。」

「無理じゃないもん…。」

そっと髪を撫でて、目に浮かぶ涙に口付ける。

まぶたにキスを落とすと自然と閉じた瞳。
唇にもキスをすると薄く開いた口元にするりと舌を差し込んだ。







す、すみません!
まさか前半で消されるとは(´Д`;)

最初より少し短くしてあります。
つづきは22時、23時と様子を見ながら更新してみます!
何話かに分けないとダメみたい(;∀;)