潤side


「んふ、んふふ…♪」

どうしよ。
ニヤケが止まんない。

横たわり、首元に存在を感じるソレを見ては頬が緩んでしまう。
それを覆うように背中越しからスっと腕が伸びてきて、ギュッと隙間なく引き寄せられる。

「そんなに喜んでくれるなんて、あげた甲斐があったなぁ。」

首だけ振り向けば、そんなあなたにも同じく…
キラリとネックレスが光る。








「これ…、
誕生日、おめでとう。」

部屋に入り、翔さんは照れくさそうに白くて光沢のある紙袋を差し出してきた。


「プレゼント!?」

「うん、まぁ…」

僕がサプライズなんていらないなんて言ったから、逆に気を使わせちゃったかな。
確かにプレゼントとかなくたって、僕は翔さんさえいればそれだけでなんにもいらないのに。


「ありがとう!!」

けど、大好きな人からの贈り物。
やっぱり嬉しい。

嬉しくて抱きつきながら、
「ね、開けていい?」
そう聞けば、
「…いいけど。」
少し落ち着かない様子の翔さん。


「気に入るかわかんねぇぞ!」

何度も念を押されながら、その包みを丁寧に解いていく。

パカっと開けたそこには、
二本のネックレスが寄り添うように並んでいた。

すぐにわかった。
それぞれに刻まれたSとJの文字。


「これ…」

「あー!やっぱ引く?
ペアなんて恥ずいよな!
ごめん、忘れて!忘れよ、な?」

顔を赤くして捲し立てるあなたがものすごく可愛い。
いつもはカッコいいのに、、なんかおかしいの。



「翔さん、つけてくれる?」

僕は迷わずそのひとつを手に取る。

「あ…、」

「え、こっちでしょ?僕の。」

差し出したSの文字が刻まれたプレートがゆらゆら揺れる。



「なんでわかったの?」

「自分の文字付けたって意味ないでしょ。
翔さんがいつも一緒にいる方がいいもん。」

ビックリした顔が一転、パッて顔面崩壊な笑った顔に。


   
「潤!俺にはお前しかいないわ!」

さらに強く抱きしめられて、その度に唇がチュっと重なる。

どうやら正解?
同じこと翔さんも考えていたんだ。



お互いに付け合うと、そっと僕の服に手がかかる。

「まだ明るいけど…」

「そうだね…。」

言いながらも、着ていたシャツはもう腕から引き抜かれて、

「ベッド行こ…」

導かれるまま僕達は重なる。


お互いの素肌にあるネックレスが抱き合うたびにひとつになる。

こんなに幸せな誕生日は初めてだ。