潤side
僕は長い間、翔くんの背中を
ずっとずっと…、見てきた。
「おわっっ!!な、なんだよ!」
「あ……、ご、ごめん…!」
思わず触れた背中。
指先でそっと。
不意な出来事と変な触り方のせいで翔くんはバッと振り返って、僕を見た。
翔くんの背中なんて着替えで同じになるたびに何度も見ていたはずだった。
それが今日、
ホントにたまたま今日。
ふと視線の先にこちらに背を向けて着替えている翔くんの背中があって…
……あ、れ?
翔くんの背中ってあんなに逞しかったっけ?
なで肩だったことなんて忘れてしまいそうなくらい、首から肩から二の腕のラインには程よく筋肉がついている。
ごくり……。のどが鳴る。
引き締まったカラダ。……触れたい。
広くて、大きな背中。僕の憧れ。
釘付けになったその背中。……触れたい。
「ゾワッとしたわっ!ビビったぁー。」
「ごめん…。」
「なんかついてた?」
「え…。」
「え?だって、それで触ったんだろ?」
「え、あ…、ごめん、なんでもない…。
驚かせたかっただけ…。」
「そうなの?マジビビるからー。」
「ごめん…。」
「や、なんもないなら別にいーんだけど。」
「……。」
なんもなくないよ。
この時を境に変わっちゃった。
確信しちゃった。
翔くんのこと独り占めしたいくらいに好きだったけど、そういう意味で好きだったんだって。
翔くんとそういう関係になったら、あの最中は、あの背中にしがみついて、
抱かれてみたいって。
その日から僕は翔くんと目を合わせれなくなった。
翔sideへつづく…。
後ほどアップしまーす♡
