時々、確かめたくなるんだ。


あなたは俺の恋人で俺はあなたの恋人?って。




今でも信じられない時がある。
憧れだったあなたが俺のことを好きだなんて。
完全なる片想いだったと信じて疑わなかったから。

あれ?
告白ってした?
あれ?
どっちから?


しょおくんと付き合うとなった時、半ばパニックだったんだろう。
当初の記憶がない。

僕の好き好きアピールはうまい具合にかわされ続けてたし、どちらかというとウザがられてた記憶しかない。
深夜の電話に至っては殺すよ?とまで言われる始末。

きっと俺から好きだと言ったんだろう。
しょおくんは優しいから。
俺を拒絶できなかったんだ。




パソコンを立ち上げたまましばしフリーズ。
その中の写真をコンサートの度に毎回デビュー当時から遡る。

過去と今とが交差する。


この頃はまだ好きって言えてなかったなーとか、
この頃はしょおくんによく怒られてたなーとか、
あの時はふたりで一緒にいたよなーとか、
あの時に手を繋いだなーとか、
そして、あの日にキスしたなぁ…とか。

ファーストキスも初めてのエッチもしょおくんとで。
全てにおいてリードしてくれてるのはしょおくんで。

俺はずっとしょおくんに愛されてる?
いつまでもしょおくんの後ろをついて回るお荷物になってない?

考えれば考えるほど、しょおくんに愛される自信をなくしてしまう。




「じゅーん、なに考えてんの?」

「うわぁぁっ!」

後ろからガバッとのしかかってくる。
背後が苦手だというのに。

「風呂、お先。」

そして耳元で囁いてくる。
頭の中に直接響く。
その甘い低音ボイス。

そうだ。この声。
この声に弱い。
ガンガンに尖ってた時すら、この声には抗えなかった。

しょおくんは俺のすべてだから。




「早くお前も入ってこいよ。」

「こ、コンサートで使う写真を選んでんの。
まだかかるから、先に休んで…、」

「ひとりで寝ろって?」

「疲れてる、でしょ?」

「はぁ…、わかってないね、お前は。」

少し離れたソファにドサリと座る。

ため息…。
やっぱり俺はしょおくんを疲れさせてる。


「疲れてるから一緒にいたいんだろうが。」

「え……。」

「疲れてるから抱きしめたいんだろうが。 
わかってねーな、お前は。」

「ごめん…。」

言ってることは甘いのに声はどんどん低くなる。


「しょおくん、あの…、」

「あー、もういい。」

「………。」

愛想つかされた。
怒ってるんだ。
疲れてるのに余計な事を言ってしまったから。


「ほら、行くぞ。」

「え?どこに?」

「寝室。」

「えっ?」

「せっかく風呂ぐらいは入らせてやろうかと思ったけどやめた。
このまま抱く。」

「ちょ、ちょっと!どういう……」

「お前、余計なこと考えてんだろ。
そんなの考える余裕無くすほど愛してやるよ。
俺がどれだけお前が好きなのかってことをな。」

強引にベッドに投げ出されて、上から見下ろされる。


「しょおくん?」

「俺、潤のこと好きだから。」

「うん…。」

それはそれは俺の大好きな甘い声で。


「初めて会った時から変わんねーから。」

「うん、うんっ…。」

水没してボヤける視界の中で思い出される記憶。



しょおくんが俺より先に言ってくれたんだ。

『俺さ、潤が好きだ。』

『ホントに!?僕も好きだよ!しょおくん!』

『うん、知ってる。』

堪らず抱きついた俺にそう言って優しいキスをくれたんだ。



「しょおくん、ずっと一緒にいてくれてありがと。」

「それはお前もだろ。
お前こそずっと一緒にいろよ。
なんだよ。今さら、そんなこと言うの?」

「確かめたくなる。何度でも。」

そう言うとやっぱりしょおくんは優しいキスをくれるんだ。


「じゃ、始めてよろしいですか?」

すでに裾から侵入している手をきゅっと掴む。

「よろしくない。」

「へっ?」

「やっぱりお風呂入ってから。」

ドンっとしょおくんを突き飛ばす。


「おいっ!その気にさせといてっ…、」

「うわっ!」

また捕まるからジタバタと逃げようとすると、耳たぶをカプリと噛まれた。

「あっ…、や、んっ…!」

「もう待てるわけねーだろ。」


甘い甘い低音ボイス。

こうしてこうやって、
一生俺を溶かしていくつもりなの?