潤side


ハロウィンが終わるとすぐに街はクリスマスカラーに変わっていく。
都心から離れているこの町だって、さすが東京。
お店が立ち並ぶ通りはもうすでに電飾をつけて、夜、車で通ったりするとすごくキレイだ。


去年までは村にいて、クリスマスだからって特別に何かがあったわけじゃない。
ただ毎年父さんからクリスマスだからね。とプレゼントが送られてきて、チキンなんてお洒落なものではなく、唐揚げだった。

サンタクロースの存在もいつの間にかバラされてたし…。


それが当たり前だったから、みんながこんなに盛り上がるのにビックリした。




「ねー、クリスマスパーティーやらない?
5人でさ。」

12月になって、早々に相葉くんが提案してきた。

「パーティー?
クリスマスってパーティーするの?」

「「「「えっ?」」」」

4人同時に僕を見てくるから、逆にこっちが驚くんだけど。


「潤、クリスマスはどうしてたの?」

「特に何も…。
家族でいつも通りご飯食べるくらい。
父さんからはプレゼントもらうけど。」

「じゃ、ちょうどいいじゃん!
去年はおおちゃんと翔ちゃんとイルミネーション見に行ったあと、うちでパーティーしたんだ!
今年はニノと潤ちゃんも一緒にやろうよ!
もう中学になったし、いいよね?」

「相葉さんの誕生日じゃないですか。」

「相葉くん、誕生日クリスマスなの?」

「正確には24日ね。
でも当日に誕生会とかしないからさ、全然気にしないで。」


相葉くんちは中華料理屋をやっている。
クリスマスも通常営業だから、相葉くんは離れのお家で一人らしい。
小学校まではおじいさんちに行ってたみたいだけど、中学になった去年からは二人を呼んでクリスマスパーティーという名の誕生会兼お泊まり会をしたみたいだ。


「へぇ、楽しそう…。
今年は父さんと母さんと久しぶりに3人でのクリスマスだから一緒にご飯食べることになってるけど、25日の夜だし24日なら大丈夫だと思う。」

「翔ちゃんは?」

「部活、午前中だから大丈夫だよ。
次の日は珍しく休み。
クリスマスだからかな。」

「じゃぁ、みんなでお泊まりだー!
イェーイ!!」

「相葉くんの誕生会もね!」

「クリスマスどこいっちゃったのよ。」


カズが大袈裟に溜息をつく。
智くんは菩薩のように微笑んでるし。


「楽しみだな。」

しょおくんは…僕の頭にポンと手を乗せて、優しく撫でた。

未だにドキッとするその仕草。


「うん!」


部活で忙しいしょおくんとここの所、触れ合えなかったからちょっと寂しかったけど、思わぬクリスマスの予定に僕の胸は弾んでいた。















*すみませんの話。
夏なのにクリスマス…。
本編から続いてるので、時期的に冬なのです。
クーラーガンガンの部屋で冬を感じて読んでね(笑)