こんにちはにっこり

普段は猫様の刺繍ばっかりやっているえざきです。


「薬屋のひとりごと」アニメ化に伴い

興味を持って小説を読み始めたことをきっかけに

読書習慣がついて、たくさん本を読んでいるので

備忘録読書感想文を書いていこうと思いますニコニコ


ネタバレ要素はなるべく含まないようにしたいと思っているので

内容を詳しく知りたい方には向きません真顔

ご理解くださいませ。




今回は読書習慣のきっかけとなった「薬屋のひとりごと」ニコニコキューン
ライトノベル版の備忘録です。

「薬屋のひとりごと」は謎にコンテンツが多い作品で、友人にオススメする際、毎回同じことを説明しているため
この備忘録記事をオススメ用にまとめました✏︎
なので同じように、毎回同じことを説明されていましたら、ご友人に布教する際、ぜひこの記事をお使いくださいにっこり



​コンテンツ

●原作
小説家になろうという小説投稿サイト。
こちらに日向夏さんが習作として書き始めたところ、人気が出て書籍化に至ります。
●書籍
主婦の友社より書籍化。
当初は1巻(宦官と妓女)で完結でした。
その後しのとうこさんにイラストレーターが変更され、ヒーロー文庫にてライトノベルとして再出版&続巻が出版されました。
●コミックス
とても人気になり、コミックス化。
前代未聞の2社から出版されています。
サンデーGX  倉田三ノ路さん
ビッグガンガン ねこクラゲさん(作画)/七緒一綺さん(構成)
●アニメ
さらにアニメ化されています。
アニメは小説、コミックス、どちらもの いいとこ取りをしつつ、映像だから出来る魅力も詰まっています。
作画がとても細かいので何度見ても新たな発見が出来て面白いです。
背景がとても綺麗なのも見所。



今回備忘録を書くライトノベル版は現在15巻まで出ています。
(コミックスに換算すると70巻を超えそうな大作)
〇〇編というように、お話の内容がまとまっている部分がありますのでそれを参照しながら、
私的「この巻読むならここまで読んだ方がいい」という巻数をまとめて書いていきます。



ライトノベルを買おうと思った理由

「これ、毒です」
薬屋のひとりごと代表ワードですよね。
内容を知らなくてもこのセリフは知ってるという人もいるのでは?
私もこのセリフに衝撃を受けたひとり。
漫画広告で見て、このセリフがすごく残っていました。
推理ものは好きなので興味はありつつも、
検索するとライトノベルがものすごい冊数出てきたため、買って読もうとは思っていませんでした。

マンガも2種類あったことから、よく分からず、そのまま放置していました。
(しかも私は東洋にもライトノベルにも興味が無かったんです)

アニメ化情報が出た時に、友人からオススメされた葬送のフリーレンサンデーうぇぶりというマンガアプリで読んでいたところ、
薬屋のひとりごと(サンデーGX版)も読めると分かり読み始めました。
読んだら ものすごく面白かったと友人に話すと、原作が 小説家になろう というサイトで読めるということも教えてもらいました。

その後、ライトノベルには小説家になろうとは異なる展開が書いてあるらしいとわかったので
書き下ろし分だけ読めればいいや〜と図書館でライトノベルを借りることに。

そんな軽い気持ちで借りたんですが
(しかも最初に借りられたのが衝撃の8巻だったこともあり…)
文庫本(紙媒体)で読んでみると、物語の流れの感じ方が全く違い、これは面白いっ!と買うことにしましたニコニコ

Web原作とライトノベル本の違い

●原作
まず、電子書籍で本を読む時のデメリットというものは どの本にも共通で行ったり来たりが出来ないということが挙げられます。
紙だと「あれ、これなんだったっけ?」と思った時に、ペラペラと前のページを探したり出来ますよね。
それが電子書籍になると、ものすごく面倒臭くなります。

薬屋のひとりごとの場合、節ごとに分かれて書いてあるものの、上記の理由から一話目から順番に、一続きの物語として読んでいきました。
それはそれで、いつまでも続く本として面白く読んでいました。

●ライトノベル
小説家になろうで書かれていた内容がライトノベルになると、「序話」と「終話」が加えられ その巻のテーマが分かりやすく、一層感慨深く感じられましたキューン
「序話」と「終話」は内容に関連性があるので、
それに関する見出しのお話だけを拾って
ペラペラとページを行ったり来たりと
気ままに読んでいくことが出来るのは
紙媒体の文庫本ならではの楽しみ方かと思います。

この読み方をすると、すっきりと大筋が見えてくるので長い本を読むのが苦手な方でも、分かりやすく楽しめると思います!

また、ライトノベル版には多く加筆がされています。
日向夏さんによると、小説家になろうで書かれているお話はプロット(話の大筋)で
ライトノベルにする際、お金を払って本を買ってくれている方へのお礼も兼ねて、お話にたくさん肉付けをしてくださっているそうですオエー愛飛び出すハート

その加筆が素晴らしいのですよ。
この部分もライトノベルのイチオシです!
しかし、プロット自体も面白く『削られてしまったこの展開も入れたままにして欲しかったネガティブ』と思う部分もあります。

なのでぜひ、どちらも読んでいただくことをオススメします。(布教)



薬屋のひとりごと とは


舞台は昔の東洋のような場所。
(唐の時代あたりの中国がモデルになっている様子。花街のモデルは吉原だそうです。鬼滅の刃の遊郭編もそうでしたね。)


●1巻
[猫猫の巻]


猫猫(まおまお)という花街の薬屋を営む少女が、
国を治める皇帝の妃が住まう後宮で住み込みで雑用の仕事をさせられるために誘拐され、売られるところから始まります。
その猫猫後宮でどんな働きぶりを見せるのか書かれている巻です。

後宮では任期があり、2年間働けば後宮から出られることになっています。
猫猫は目立たずに大人しく働き、任期が明けたら花街に戻るつもりでいました。

しかし、気になる事件を耳にした猫猫は
好奇心に、また薬師としての性分に抗えず首を突っ込んでしまいます。
その結果、運命が大きく変わっていくことになるのです。


この巻の好きな一節|おやじ、なにやってんだよ




●2巻
[猫猫と過去の巻]


後宮生活にも慣れた猫猫ですが、1巻での働きぶりの結果として、大きく環境が変わったところから始まります。
環境が変わったことで猫猫の過去にも触れることになります。

猫猫とは一体何者なのか。
育ての親 “おやじ” とはどういう関係なのか。
過去を知ると猫猫の人間性にも納得。
より深く猫猫を理解できる巻です。


​この巻の好きな一節|また寂しくなるねえ




●3巻
[壬氏の巻]

目立たず大人しく…なんて、冒頭から出来ていなかった猫猫は、宮廷内(国の為に働く人々がいるところ)での知名度も広がり、他のキャラクターとの親交も深まっていきます。
親交が深まってきたからこそ、また新たな疑問が増えていきます。

その中でも特に、これまで上司という立場でしかなかった後宮管理人を務める宦官(去勢された男)壬氏(じんし)とは何者なんだ?と思わせる巻です。


この巻の好きな一節|その下着は何製でしょうか



●4巻
[楼蘭の巻]

多くの同世代と関わった後宮でのおよそ2年間、猫猫の成長が感じられます。

花街にいた頃には、同世代の友人と呼べる関係性の人がいなかった猫猫は、感情というものが欠如している人間性でした。
しかし、後宮に来てから交友関係が増え、徐々に人間らしくなっていく猫猫が見られます。

今巻では物理的に大きな動きがあり、少年漫画傾向が強く感じられます。
今までに引っ掛かりを覚えたことの答えが集約された巻です。


この巻の好きな一節|また氷菓食べたいよ



​1〜4巻まで読んで欲しい理由

一巻毎に話の内容は完結していますが、
どの巻でも何となく引っかかる部分があり、それの答えが出るのが4巻です。
ここまで読むからこそ、すごく面白くて薬屋のひとりごとの凄さを感じられると思います。

2巻まで読んでも かなり驚きますが、
4巻に至る間に猫猫が人間らしく成長していくのが分かり、最後には胸が締め付けられてこの物語から離れられなくなりました。

“え、まさかこうなっていたとは…” と、衝撃を受けること間違いなし!
1巻だけ試しに読もうかなぁと思われている方は、ぜひ4巻まで併せて読んでみてください昇天




■この巻まででプロットが全然違う展開の話

4巻の内容が軸は同じだけど展開が大きく変わっています。
私的にはこれはこれで面白いと思いますが、人によっては大変好ましくない内容が含まれているかと思います。


小説家になろう 薬屋のひとりごと番外編にあります。
これは小説4巻のその直後地点で、文庫本・現行小説家になろうとは違う結末からの始まりです。