こんにちはにっこり

普段は猫様の刺繍ばっかりやっているえざきです。


読書習慣がついて、たくさん本を読んでいるので

備忘録読書感想文を書いていこうと思いますニコニコ


ネタバレ要素はなるべく含まないようにしたいと思っているので、内容を詳しく知りたい方には向きません真顔

ご理解くださいませ。




今回は 香月夕花著〔あの光〕


本を読んだきっかけ

私はいつも「FM802」というラジオを聞いているのですが、FM802のDJさんは本をご紹介してくださる方が多く、この本もDJさんのオススメで聞いて気になったので読んでみました。


気になった点は、ごく普通に目立つこともなくハウスクリーニングの仕事をしていた主人公が

なぜ有名人になったのか。


現代社会では誰しも起こりうる、突然の公人化

その社会問題について書かれているのではないかと読んでみることにしました。



概要

ハウスクリーニング業者の一員として働いていた高岡紅

仕事への取り組み姿勢が良く、お客様から指名をいただけるほどでした。


一見順風満帆に見えるですが、待遇の悪さや仕事内容や、会社には不満があります。


「転職しないでね、独立しないでね」と同僚から止められるものの、自分がそんなことをする未来など なんだかんだあるはずがない と思っていました。

そんな時、母親から独立を勧められます。


その言葉から、あるはずがないと思っていた未来が現実となり、独立して新たな道を歩み始めます。


自身にファンが付いていたこともあり、独立後も仕事はそれなりに上手くいっていました。

その時の常連客・は、クリーニング中 にかけられた言葉によって人生が変わったと信じ、に「開運お掃除サービス」を始めようと提案します。


の力添えもあり、その事業は大きくなり、

ごく普通の会社員であった有名人として人生を歩むことになるのですが…。



現代では ごく身近にありえる話

SNSをやっていない人は かなり少ない現代では、誰もがバズってと同じ状況に陥る可能性は あります。

最初は些細な「喜んでもらいたい」「楽しませたい」「役に立ちたい」と思う気持ちだったのに、

いつしか「期待に応えないと不安になる自分」や「人気のままでありたい自分」が膨らんで、

人を騙すような嘘をついたり、迷惑行為におよんだり。


もし自分や、周りの近しい人がこのような状況に陥ったら どうしたら良いのか?という答えを導くようなことは書いてありません。

ただ、一例として普通の人が有名になり、その状況に振り回されてしまった人生を読む本だと思います。


そして、今、「普通」の場所にいる人には このような状況は、どうしても見えにくい部分だと思うので

この本を読んで少し耐性をつけておくと、と同じような道を進んでしまう前に 立ち止まって考えることが出来るのではないか…と思ったりします。