白髪はとても少ないが、
白髪の毛先まで、一度しっかり色素を入れましょう、艶を蘇らせましょうと、ご提案。
先々の髪のダメージを心配されておられたので、
一度、ガツンと毛先まで色素を入れさえすれば、
次回から数ヶ月はpatine で根本の白をぼかして、
毛先は、色味をのせていくといいのではないか、と。
Patine (パティン)というのは、これに適した薬を使ったカラーのやり方。
日本には、ない。
こちらのお客様を拝見した時に、
カッパーか、暖色だな…とビビビときたので、話し始めると、
お客様の方から「カッパーや暖色がやりたい!」と話がすすんだ。
お仕上げは、フレンチルックな巻き方にしましょうと。
エクサン・プロヴァンスで美容師を始めて、昨年9月から気づけば10ヶ月。
施術写真をみていると、
自分の美の哲学というのが、どんどんフランスナイズされてるなーと感じる。
エクサン・プロヴァンスで求められる美しさというのの、必須項目は、ナチュラルさだったりもする。
フランスナイズ、、
髪の毛に自由。これに尽きる。
↑これ、1日に何度も言う。たいてい、みんな、喜ぶ。
自立、自由、人の目を気にした美しさじゃなく、自分が主体というのが、美。
求めているってこと、何を求めているかを隠さない、むしろ剥き出しにすることこそが、その個人が美しくある様を成り立たせる。
日本だと、
美しさを維持している方にむけられる言葉は時に辛辣で、
「あの人は女だよね…」
「いくつになっても、女だよね…」
私の大嫌いな言葉で、全く理解できない。
性適合手術を受けてない人類、みな、死ぬまで、その性を全うするのって、至極自然じゃん。
広がることは望まないけど、
活発なボリュームはいくらでも欲しいフランス人。
写真を見ながら話を進めるが、
その写真のモデルになりたいなんて気持ちは微塵もない。そのモデルのしてる色は好きだけど、私には私用にこの好きな形・色を私だけに似合うようにして!
私を美しく導いて!!
という感じ。
話しは変わるけど、
カラーは髪が傷むのか?
確かに、傷まないカラーもパーマもない。
だけれど、
今の技術ならば、
それを前処理、後処理をして、仕上がった時に施術前より美しく手触りの良い髪に持って行くことは可能。
ただ、人工的に施すことに、永遠はない。
その後は、ご自宅で、現状維持をして頂くというのは、化粧水を塗るのと同じくらい、必須。
多くの髪の毛やお客様を見てきて、私、個人の答えをいうと、
カラーやパーマをしてる方で、ホームケアをしてる方の髪の毛といのは、
案外、
バージン毛で何もしてない乾燥しきった髪の毛より、
客観的に見た時に、髪の毛が綺麗!となるのだろうと思う。
1枚目と2枚目の写真、
美容室の後ということもあるけれど、
どちらが髪の毛が健康に見えるか?の質問、
多くの方は、
「傷む」と懸念されているカラーを施した2枚目の写真だと思う。
一番、髪が健康的な美しさでいられるのは、
バージン毛で、それプラスホームケアもきちんとしている髪の毛。
バージン毛 だから 綺麗というのは不可能。
今どきの4歳児でも、髪の毛は乾燥気味でバシバシしている子供もいるくらい。
それなのに、30歳を過ぎて、何もしてなくても、綺麗!な方は、持って生まれた髪の毛が良いラッキーさんなだけ。
ちなみに、
白髪というのは乾燥しがちで、バージン毛で白髪まじりならば、
きちんと、美容室でsoin profond (トリートメント)をしましょう。
昔のおばあちゃんの白髪まじりと、
現代の美しいマダムのナチュラルなグレーヘアーは、
全く別物ですからね。