3月の終わりに受けた一般検診のついでに、子宮頸がん検診をしたことに始まった、婦人科通院。

本来なら、今日、télé consultatoion(テレビ電話診察)で、全ての検診の結果が白黒つく予定だった。

「本来なら…」…
そう、結局、この予約は8月26日に先延ばしになってしまった。

完璧な医療制度なんて、ないのかもしれないが、
フランスの医療制度の問題点と、
夫と私の倦怠期は、かなり重篤……

4月の20日前後にミクロスコープ検診を受け、一応、頸がんではない診断を受けた。
私的に、他の気になる点は改善されないままの診断。
安心感皆無の診断結果。

そのミクロスコープをした時に、

再度、細胞を採ってラボで検査する、この診断は、
ガン以外の病気の可能性を消す・見つける検査で、
結果はテレビ電話でね…と、医師から指定をされた。

医者の秘書からは、この検査で、今後必要な事がはっきりします…と言われた。
テレビ電話診察の予約は、その時点で、一ヶ月先まで一杯。


フランスだから、仕方ない。

(実際、このテレビ診察で何か問題が見つかったら、再度、一ヶ月2ヶ月先の予約を取り直すわけだから、治る病も治らない…)


この診察予約を確定させる為に、

クレジットカードの登録が必要になりますからね!と言われていた。
テレビ電話診察の場合、そのまま、登録されたクレジットカードから診察料が引き落としされるとの事。

帰宅後(4月20日前後)、それを夫に伝えた際、
私名義で、夫から渡されているクレジットカードの登録をすればいいよ!と言われた。

でも、ネット詐欺の経験がある私は、不安で、
一緒に見て欲しいと、この一ヶ月何度も何度もお願いした。それに、クレジットカードのセキュリティは厳重で、手続き毎にワンタイムパスワード、そして、それが届く電話番号は、詐欺予防の為に、夫の電話番号を登録している為、
どちらにせよ、私一人では行えない。

この点を知っている夫は、電話番号をAYAのにしなくちゃね…と言いながら、
私からしたら、何か問題が起こった時に、全責任押し付けられて責められるのが嫌だから、そのまま放置している。

4月の診察から一ヶ月間そのままになった私のテレビ電話診察予約。厳密には、クレカ登録をするまでは、仮予約。

先週、いよいよ、クレカの登録しないと…と夫に、何通も届いたドクトリーブの(フランスの医療予約サイト)メールを転送した。

メールを見るなり、鼻で笑う夫。

ドクトリーブにクレカを登録しなきゃいけないじゃん…。
愛妻家の夫は、クレカの登録をしちゃ駄目だ!と仮予約3日前に言い出した。


えーーーーっ!今、言う?

金曜の夜の出来事。もう、なるようにしかならないと諦めた。


ちなみに、このドクトリーブは問題だらけ。
クレカをこのサイトで登録した患者が、
偽物の医者?虚偽の診察報酬の引き落としをされたり、詐欺の温床になっている…というニュースがチラチラ。
しかも、一度の限度額が90€で、何度も自動決済される&そこからクレカや個人情報が流出…

だから、今更、このタイミングになって、しちゃ駄目だ!と、妻の健康にまつわる事なのに、言い出した愛妻家の夫…

「お前はニュースを見てないのか?!ドクトリーブなんかにクレカを登録したら、金を盗まれるぞ」

と、大声で責め立てられる私。

え…どうしたらいいの?
検査の結果、知れないの?
てか、
嫁の健康の事なのに、なんで、ギリギリまで放置して、今言う?

何度もお願いしていた時、一ヶ月も前から言っているのだから、真剣に見てくれていたら、
その時点で予約の取り直しが出来ていたのじゃない?

クレカを登録しろ…と言ったのは、私じゃなく秘書。
そして、この国の制度であって、私が数ある選択肢から選んだ方法ではない。

外国人の患者が、医者と、その秘書に言われて、
どーせいと言うのや。


ダイニング、1人、膝を抱えて泣いた。


近所の友人の船のGPSを直して欲しいと電話をもらえば、翌日には原因を突き止めている夫が、

自分の健康にまつわる事を、こんな扱いを受けて、私ってなんだろう?

泣いていても仕方がないから、病院へ電話した。
こんな惨めな経験をさせられて、とても、話せる状況でもなけりゃ、

「自分の夫が、義務のクレカ登録を、予約日の当日に嫌がって、どうしたらいいかわかりません…」なんてフランス語で説明できますか?

夫に事情を説明してもらった。

ここが日本なら、こんな惨めな想いを、
夫という存在から味わわせられることもなかっただろう。

何度も何度も、
「クレカを登録は義務って言われたよ」って言ったのに、電話口(予約時間の30分前)、再度、義務なのか?と秘書に聞く夫。
何度もそうです、義務ですと答える秘書。

それなら、一般診察予約をとって行くからいい…と夫が言い、結果、3ヶ月後の予約になった。

この上なく嫌な想いをした。
愛が冷めたというより、人として嫌悪感を強く感じた。