五月病かな。

一昨日から、むっっっちゃ仕事に行きたくない…。
今までも、幾度となく憂鬱を乗り越えてきたので、
憂鬱…な今日、というだけのことなんだろうけど。

今日の人生バランスへの満足感と比例して、どうにもとれない疲労感が溜まっている。
心が休まらない、という感じ。

フランス人客の嫌味への疲れと、
そんなマイナス始まりの客への、マイナスからプラスへ転じさせる気遣いと仕事、

クリストフのうざさ、

そして、ぶっちゃけてしまうと、

日本人でたまに、お客様は神様感の出ちゃってる人とのやりとり、

自分のリズムが乱れてしまっている。


美容師という職種は、
寿司職人とは違い、日本人である事が武器にはならない。
日本=美の国というイメージはないし、
西洋で、美しいと大多数の人がいう女優で名前が上がるのって、全員、caucasioenでしょ?

日本人の髪が美しいのは、アジア人の髪は強くて太いから当たり前だと、フランス人全員が思っているし、
(在仏日本人の髪は超乾燥してるのに見抜けない目)、

それに、日本人がして欲しい髪型って、西洋人が魅力的に感じる髪型とは違ったりして、
だから、
日本人美容師の私が、フランス人美容師のような施術が出来ない!と端から思い込んでいる人も、普通にいる。私からのアドバイスを、偏見のせいで、普通に聞けない人もいる。

それでも、有り難いことに、
クリストフが信用している美容師なら…と任せてもらえるお客さんからは、
かなりカットを喜んで貰えてるな…という実感はあり、
次回の予約をもらったりしている。

でも、この最初のやりとり、案外、疲れる。
はっきり言って、私としては、どっちでもいい。
そんなに不安なら、やめといたら?と思っている。
そのくせ、やるとなると、完璧主義を発揮してしまい、感性が消耗する。

店が小さいから、全てのやり取りが聞こえるのも、疲れる。

それから、クリストフ。
他の美容師へのリスペクトが欠けている。
シャンプー棚の掃除をしたら、メモ書きが出てきた。
捨てる?と聞くと、これは雇って欲しいと持ってきた美容師の履歴書なんだよ〜と。

クリストフの口癖は、
「あの美容師、僕は気に入らなくて、面接落とした」、
=「AYAは俺のお眼鏡にかなったのだから、自信を持て」と言いたいらしい。
断ったり、返事をしていない美容師が沢山いるのは事実。

だが、決して、良い気分にはならない。

その相手にしなかった美容師の良い所を見抜ける人間だと、クリストフが思っているとしたら、自惚れじゃないか?

人の判断をする、そんなの出来る人間なんて、この世にいないだろ。

そのくせ、まだ、給与明細も給与も受け取っていない。フランスは1日が給料日。おい、おい。


知り合いのカナダ人美容師が、期間限定でエクスに滞在している。カラリスト。この間、会った時に、クリストフが美容師を募集してる旨を伝えておいた。

エクスしか知らないクリストフに、
面白そうだから、一緒に働きたい!面接してみてよ!と言ったが、

エクスしか知らないクリストフだから、興味が沸かなかったらしい。

これが、エクスの恐ろしいところで、私がエクスを好きにはなれない理由。

L'esprit ouvert 
英語だと、オープンマインドかな?
の人をエクスで見つけるのってむずい。