今回、戦争や原爆のことを書くにあたり、いろいろ調べてみました。
今回書くことは調べたことをわかりやすくまとめつつ、私の意見もたくさん書きました。

前回までの更新で原爆について語り、ポイントは本当に原爆の投下がなければ、もっと戦争が長引き、日米ともに原爆で終わらせる以上の犠牲者が出たのか?
そしてアメリカは原爆を落とす以外、どうしようもなかったのか?


という部分を中心に考えてみたいです。

ちなみに原爆を正当化してるのは「65歳以上の白人男性、共和党支持者」に多いそうです。

共和党員の74%が原爆投下を支持し、民主党員の場合は52%だそうです。
人種別に見ると、原爆投下は正しかったと答えたのは白人65%、非白人は40%。

まずアメリカ人がどのような理屈で原爆投下を正当化しているか整理してみます。

よく聞く正当化の理由は、

「原爆によって戦争を早く終わらせてやったんじゃないか。一億玉砕する覚悟があった日本人に敗戦を認めさせるためには、原爆投下するしかないだろう。」

というもの。

後で詳しく書きますが、これは全くのウソです。

その上、これが正しかったとしてもインチキしていい理由にはなりません。

インチキとは原爆の事です。
当時の国際法に違反し、人道的にも大きく反しているので。

「戦争が長引いて犠牲が増えそうだから原爆で終わらせてやった。」

これさぁ・・

野球で例えるなら、延長が長引いて互いにケガをする選手が増えてきたから、日本チームをぶん殴って試合する気をなくさせてやった。
結果、殴ってケガはしたけど試合を続けてたらもっと深刻なケガをしていただろう。
だから殴って終わらせてやったんだ。
感謝すべきだ。


って言ってるようなものじゃないですか?


確かに当時は「一億玉砕」を合言葉にしてましたし、女性や子供に竹やりの訓練をさせていた時点で、軍部は国民を玉砕させる気だったのだろうと思います。

この点に関しては正直、アメリカ側の言う通りだと思います。

しかし日本が敗戦を認められなかったのは、天皇制を廃止させられることを恐れていたためだそうです。
天皇制を維持する事を認めればよかっただけなのです。

あるサイトから要約して引用します。

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日本がなかなか降伏に踏み切れなかったのは、敗戦後に天皇制が維持できるかどうか、はっきりしなかったから。

しかしこれはアメリカの謀略だった。

敗戦を受け入れる条件として絶対日本が譲れなかったのが天皇制維持。

それを連合軍はあらゆるチャンネルから情報を得て知り尽くしていた。

日本にとって天皇制が消滅することは、日本国が消滅するのと等しいことだった。

もしアメリカが日本を降伏させるつもりがあれば、ドイツ降伏より前の1944年の段階で太平洋での戦争はほとんど終わっており、硫黄島や沖縄の戦いでアメリカ軍の多数の将兵が犠牲になることもなかった。
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とあります。

またこのサイトにはアメリカが戦争に参加したがった理由や、そのために日本は利用された経緯なども書いてあります。

日本はアメリカにいいように騙され、まんまとワナにかかってしまいました。
というより避けようもなく巻き込まれたのかもしれません。


結局のところアメリカは、

何としても実践で原爆の実験をしたかった。
あるいはアメリカの軍事力を世界に誇示したかった。

そのためには、あんまり早く日本に降伏されては困る。

原爆投下の前に降伏させないためには、天皇制の維持を認めるどうかをあいまいにする。

そして、敗戦間際に駆け込むように2発の原爆を投下する。

無事、原爆の実験に成功するや否や、アメリカは日本の敗戦後の占領政策の柱として、天皇制の維持を日本に許した…!

じゃあ、原爆なんて落とさないで早く天皇制の維持を認めれば戦争は終わったんです。

そのほうがよっぽど双方の犠牲を少なくした上で、日本に敗戦を認めさせる事ができたはずです。

そう考えると、日本が玉砕覚悟で意固地になっていたのはアメリカにとっても都合がよかったという事になります。


再び先程のサイトから要約して引用させていただきます。
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アメリカの原爆投下を正当化するためには、日本は悪い国になる必要があった。

そのために行われたのが東京裁判で、戦争責任の全てを日本に押し付けた。

それとGHQによる日本の新聞、出版物の検閲による日本人の洗脳。

「日本が悪い国だった」と国民に刷り込むために、五~六千人の日本人のエリートが従事。彼らの良心の呵責を抑えるために、莫大な報酬が支払われた。

彼らは俗に言う「進歩的文化人」となり、日本の左翼思想をリードしていった。

またGHQは戦前・戦中の日本を評価した本を集め全て焚書にしてしまった。
そうして、しだいに「アメリカは善い国」「日本は悪い国」という意識が日本に定着してきた。
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なるほど。

戦後、日本で反日的左翼思想が吹き荒れたのは、GHQが裏で糸を引いていたという事なのでしょうか。

確かに私が子供の頃は、日本が悪くてダサくて遅れた国だと漠然と思っていました。

一方、アメリカはカッコ良くて進んだ国で、悪かった日本を仕方なく懲らしめたんだと思ってました。

相手がアメリカとなれば、その価値観や意見にひれ伏すような雰囲気が確実にあったと思います。
庶民の間でもです。

戦争に関しても、日本=悪 アメリカ=善 という図式が何となく頭にありました。
子供なので深く考えず何となくそう思ってたという事は、それこそ洗脳が浸透していたという事でしょう。

以前、明石家さんま司会の番組でこれを表す象徴的なシーンを見ました。

白洲次郎の特集で、研究者などとさんまが話していたのですが、
研究者の人が戦時中の話をしながら、
「白洲次郎は先見の明があったんですよ。」
というような事を言うと、すかさず、さんまが、

「ほ~う、たいした人ですなぁ! 
じゃあ、もうその頃から他の日本人と違って、アメリカが正しいって知ってたんだ?!

と返したのです。

研究者の人はそういう意味で言ったわけじゃなく、困った顔をしながら次の話題に行きましたが、このさんまの感覚が、戦後モロに洗脳された世代の典型的なパターンに思えます。


ここ15年くらいかな?
日本はカッコいいし、悪ではないという雰囲気が戻ってきたのは。



しかし…。

私は戦争に関して原爆を中心にアメリカを批判してきましたが、だからと言って日本側が戦争に関して何もかも責められる点がないなんて、さらさら思ってないと以前にも書きました。

今後、日本側のことも批判する内容をアップしていきたいです。
思考が一方に偏り過ぎるのは良くないので。

日本軍部は自国民や身内に対してひどいと思っています。



こんな話もあります。


原爆投下「必要なかった」 歴史家らが米紙に寄稿


「米国は核時代の幕を開ける必要はなかった」

トルーマン大統領(当時)が原爆を使わなくとも日本が近く降伏すると認識していたことは証明済み。


というわけで、少しずつアメリア人の目が覚めつつあると言うことでしょうか。

さて長くなりましたが、まだまだ書きます。

次回へ続きます。