パワーストーンを扱う
店が増えてきている。
観光地に行くと
よく見かけるんだ。
それだけ人気があって、
よく売れるってことなんだろう。
どんどん売れるから、
売れるスピードに合わせて
大量の商品を作ろうとする。
効率化、生産性UP。
その弊害として、
市場に出回る石のほとんどが
ジャンクストーンになってしまった。
まず、石を採掘する
時間を短縮したくなる。
そうすると、
手作業で掘るのではなく、
大きな重機を使う。
火薬を使って爆破させることもある。
火薬を使って採掘された石には、
硫黄のような火薬の臭いが残る。
今度はその臭いや、
不純物を取るために
化学薬品で洗浄する。
薬品にさらされた石の表面は、
火傷をしたように成分が変質してしまう。
・
機械による加工も、
石の表面にダメージを与える。
高速研磨による熱が
石の表面を溶かしてしまうんだ。
不自然なほどツルツルとした、
水晶の結晶とか持ってない？
ガラスかプラスチックのような
手触りのものは、機械で研磨されている。
「石は生きている」という話を以前にした。
動物や植物と同じように、
石も呼吸が必要なんだ。
表面が変質した石は、
呼吸ができなくなり窒息する。
こうなると、
その石が本来持っていた波動は
内側に閉じ込められ、やがて絶える。
化学薬品や機械加工は
まだマシかもしれない。
なかには、鉱石を粉状に砕き、
アクリルと混ぜ合わせて色をつけ、
型にはめて固まらせたものもある。
ビーズ状のものや、
何かのカタチに彫刻されたものに多い。
これだと、もはやアクリルだ。
原石をそのまま
掘り起こしたような
結晶はどうか？
「原石そのまま！」
という見た目のものにも、
アクリルスプレーが
かけられていることが多い。
崩れないように保護するためと、
表面をキラキラ光らせて美しく
見せるためにスプレーは使われる。
これもまた、
石を窒息させてしまうんだ。
私の師匠である
The Rock Girl®（ロックガール）
に言わせると、
プロ向けの展示会も含め、
市場に出回る石の9割が、
こうしたジャンクストーンだそうだ。
パワーストーンは、
見た目が美しいほど
よく売れる。
でもその美しさが、
人工的に、また効率的に
作られたものであるなら、
アクセサリーやインテリア
としては優れているかもしれないが、
「パワー」のある石ではないんだ。
大量生産のために
農薬を使われた野菜でなく、
オーガニックなものを食べたい。
そう思う人が増えると、
オーガニックな食品が
一般的になっていく。
パワーストーンも同じように、
「見た目がきれいで安い」ことより、
石が自然のまま持っている力に
注目してもらえるように
なることを願っている。
みあんご！
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