飼い主はアメリカの「グランドサークル」と呼ばれる地方を中心にロードトリップ中です。
アンテロープキャニオンって何?
アンテロープキャニオンはアリゾナ州のナバホ自治区内にある奇妙な造形をした砂岩に囲まれた渓谷です。
キャニオンの上流で降った雨が鉄砲水となり大地を削り、吹きすさぶ風がさらに削って砂丘が固まって出来た砂岩を
長い長い年月をかけて深く狭く削り出されたことでつくられました。
浸食された滑らかな地層が何重にも渦を巻いたような模様を描く不思議な岩壁や、
その隙間から差し込む太陽光線の神々しさはここでしか味わえない絶景です。
アンテロープキャニオンのツアーは
いくつもあります
有名なアンテロープキャニオンでいうと、
「アッパー」か「ローワー」で、この2箇所はラスベガスからのバンに乗って連れて回ってくれるツアーなんかでも立ち寄ることもできますが、
今回うちが予約したのはもうひとつ別の場所にある
「アンテロープキャニオンX」
というところを、日本にいる間に事前予約していました。
アンテロープキャニオンは、ナバホ自治区内の領域にあるので、どのアンテロープキャニオンを訪れる場合も、ナバホの運営するツアーに参加する必要があります。
(アメリカ国内でもナバホ自治区は完全な独立領土なので勝手に入ることができません)
そして、どのアンテロープキャニオンでも共通の主なルールは
・写真撮影はOKだけど動画撮影は禁止
・持ち込めるものは飲み水とカメラだけ
なのですが、このアンテロープキャニオンXの特別ツアーコースとして、
写真愛好家、風景写真、三脚を使用して峡谷でもっと時間をかけて写真を撮りたいと考えている人を対象とした
・カメラバッグの持ち込み可
・三脚の持ち込み可
の3時間のツアー
「Antelope Canyon X Photography Tour」
を予約していました。たくさん写真撮るぞー!
受付を済ませます
右に98号線が通っていてその道路沿い
有刺鉄線の左側がナバホの自治区内
自治区内に入って、ここが受付でチェックインします
あのバンに乗って渓谷を降りていくのかぁ‥
「時間になったら受付前で名前呼びますねー」
とチェックインのときに言われたので、車内で待ってることにしましょう。
フォトツアー参加者はバッグとカメラの三脚を持ち込めますが、それらを持ち込めない一般のツーリストもいるため識別できるように
「この人はPHOTOの人だよマーク」をつけます
Walmartで買っておいたスティックドーナツとコーヒーで車内でお昼ご飯‥
いよいよ出発
今回のフォトツアー参加者は、
・うちと同じようにアメリカのロードトリップを楽しみに来たドイツからの夫妻
(「日本へは長崎に行ったことがあるよ。食べ物が美味しいよね日本は」)
と
・退役軍人のフレンドリーアメリカ人写真家のジョンさん
それと、
・ガイド役のナバホ民族のアリベイラさん
の合計5人で散策します。
このフォトツアーはプライベートツアーではないのですが、この少人数で散策するので
「ほとんどプライベートツアーみたいなもんだよね」
、で全員の意見が一致しました。
影の出演
うちもEOSちゃんと三脚持ってきましたよー。
こういうツアーに参加してるだけあって、みんなカメラや写真が大好きなので
「えー!それEOSなのー!?白のEOSって初めて見たんですけどー!
どこで買ったのー!?日本にしか売ってないのー?」
と、ドイツのエリザさんと話が盛り上がりました。
エリザさんのカメラもEOSでしたがもっと上位のものでした。
一般のツーリストもいらっしゃいます。
GWだから、日本人もちらほら見かけました。
下から天を仰ぎ見るとわーすごい‥
ちょうど、渓谷の下から天を仰いだときに光が「X」に見えるポイントがあることから、
このキャニオンの名前の由来になったそうです。
「ねえ、あそこもう撮った?すごいよね!」
わたしたちは先を急がず、ゆっくりゆっくりおもいおもいに写真を撮りながら‥
なんたって、3時間もたっぷり散策して撮影できますもんね。
すごいなぁ‥
こんなのが自然にできあがるなんてね‥
ほえぇ‥
岩肌はひんやりしていますが、砂が水で固まった砂岩でがっちりと固まっています。
アメリカに行く前に、いろいろな動画でアンテロープキャニオンの映像を散々予習していたのですが、こうやって実際自分が来てみて触れられる感動がすごすぎて言葉になりません。
アンテロープキャニオンそのものだけを撮影しようとすると、星景写真のように何がなんだかわからなくなりそうで、大きさもピンとこないため、被写体に「人」を入れてあげることで相対的にサイズ感が出ていいな、と思いました。
気になるポイントは順番に一人ずつカメラを向けます。
「へい!次ユーここ撮りなよすごくいいよ」
おぉ‥
同じ場所でも時間帯によって光の刺し方が変わってくるだろうから、
今のお昼すぎのこの時間帯はとてもいいコンディション。
地面は全面が砂漠の砂地なのですが
ビーチのような砂というよりは、もっと目が細かくてふわふわの砂で、小麦粉のような感触でした。
だから、水を含んで固まったときに硬い岩のようになるんだね、きっと‥。なるほどー。
* * *
いつもぴとっとありがとうございます。
外の景色もそれはそれで素晴らしい‥
「こんなに乾燥地帯なのに自生している植物の自然の「緑」の色が素晴らしいよね」
「あの色がさ、パソコンに取り込んだときにうまく表現できないんだよね‥」
「みんなどうやってる?なんのソフト使ってる?」
みたいな話題で盛り上がって、あぁ‥みんな普段思ってること同じなんだなぁ‥っていうのがわかりました。
全員の意見が一致したのは、
それにしてもAdobeのCreative Cloudは高いよね‥
っていう1点。
同行した皆様とは一期一会でしたが、
たくさん会話をしながらすばらしい景色を撮影するという共通の目的を共感できたことが
貴重な経験になったなぁ‥って実感しています。
だから旅っておもしろい。
ジョンさん、いい写真いっぱい撮れたね!