「東京」
と聞いて、何をイメージしますか。
↓恵比寿ガーデンプレイスより望む東京タワー
東京タワー
満員電車
渋谷のスクランブル交差点
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でも、
高尾山や
小笠原諸島も東京都。
ディズニーランドや
成田空港も、
千葉県にあるものの、
「東京」の一部と言える。
「東京」の捉え方は、
一人ひとり違う。
先日足を運んだ東京都写真美術館の
「東京・TOKYO」
の写真展を見て感じた。
写真家によって、
「東京」の切り取り方が異なり、
「東京」の何を表現しようとしているのかも異なる。
外国人写真家のレオ・ルビンファインが撮っていた「TOKYO」は、
1980年代後半の、
虎ノ門の「公務員の年始まわり」だった。
スーツに身を包み、
いろいろな思惑を持った複数の公務員が、
道ばたで談笑しているような写真。
決して爽やかな印象ではなく、
なんというか、今年一年をどう進めていくか、
策略をめぐらせているような、
ちょっと不気味な笑みの人々。
外国人からすると不思議な光景なんだろうなと思う。
ある写真家にとって、
「東京」とは、
一見、表からは見えない、路地裏にある、
目をつぶりたくなるような東京の「ほころび」だったりもする。
池袋の入墨を入れた人だったり、
暴走族だったり、
夜の世界で働いている人だったり。
またある写真家にとって、
「東京」とは、
都会の中の緑豊かな公園だったり、
東京に限らずどこででも見られそうな日常の風景だったり、
東京にいる外国人だったり。
アプローチは異なるけれど、
その写真に映る景色や建物や人には、
それぞれの「東京」の姿が感じ取られた。
「東京」に生きる人の、
「強さ」と「弱さ」も見えた。
私にとって、
「東京」って何だろう。
それは、
「私の可能性を見せてくれる場所」
地方で生まれ育った私が東京に出てきたのは、
14年前。
大学進学を機に上京。
「東京」が教えてくれたのは、
自分がやりたいと思ったことは、
自分次第で何でもできる、
ということだった。
学校にしても、会社にしても、お店にしても、
選択肢が多すぎて、迷う、
ということもあるけれど、
それは、
「私の軸に基づいた生き方をするんだよ」
と教えてくれるきっかけにもなった。
そして、もう一つ。
上京する前にあった「東京の人は冷たい」という印象は、
180度変わった。
そこにあったのは「東京の人の温かさ」だった。
友達も、職場の人も、その他の様々な場で出会った人も、
みんな温かい。
励まし合ったり、応援してくれたり、支えてくれたり。
私にとっての「東京」は、
そういった温かい人たちに囲まれて、
自分の可能性を広げること、
自分の軸に基づいて生きていくこと、
の大切さを教えてくれる場所。
私にしか撮れない「東京」を、
私も写真で撮ってみたい。
二宮えり