時代と共にその姿も移り変わっていくのが大衆文化、フィリピンのポップスもその時代時代に応じて変化してきましたが、デジタル化とインターネットの普及で新たな局面を迎えています。

フィリピンのニュースサイトRappler.comに
フィリピンのポップスに関する法案が提出されようとしていることに関して一般に行われた公聴会についての記事が掲載されていました。
The OPM bill – what it means to musicians, fans
Conclusion: The OPM bill – what it means to musicians, fans

フィリピンに来る外国人アーティストに課するFeeの引き上げと、1987年に大統領令として施行されながら今では有名無実化している、ラジオ局への「1時間に最低4曲のフィリピンポップスをオンエアすれば税金控除となる」法案の再整備。
フィリピンの音楽界をリードするOPM(the Organisasyon ng Pilipinong Mang-aawit (Organization of Pilipino Musicians )・Ogie Alcasidが代表)とFILSCAP(the Filipino Society of Composers, Authors and Publishers Incorporated・Noel Cabangonが代表を務める著作権管理団体、日本のJasracもココと提携)の苦しい台所事情とデジタル化に活路を見出そうとするインディーズアーティストの鬩ぎあいです。

いろいろと思うところもありますが、いろんなテーマを含んでいますので、また後の機会に改めて・・・

収録曲やその配置、ジャケット写真に至るまで、トータルアルバムとしてとてもよく出来ていると思うSarah Geronimoの最新アルバムを・・・
シングル先行の今の時代に逆行するのかもしれませんが、それをフィリピンのポップスタープリンセスSarahがリリースすることに大きな意義があると思います。

Sarah Geronimo / Perfectly Imperfect

こういうアルバムが次第に作られなくなるのかと思うと一抹の寂しさのような気持ちが沸いてきますが、そうは言ってもしたたかで、真摯に音楽制作に取り組んでいる面々もまだまだ多いフィリピンポップス界、そうはならないだろう・・・という楽観的な考えも時々頭をよぎります。