日本では時折「スーパーギタリスト」とか「ドラム王(手数王?笑)」などとしてプレイヤーが注目を浴びることがありますが、
フィリピンでは楽器奏者が「ピン」でフィーチャーされることは少ないように感じられます。
そんな中、2009年にリリースされたアルバムNoel MendezのHappy To Be Aliveは数少ないギタリストのリーダーアルバム。
今日はこの人の参加作品を中心に聴いていました。

このNoel Mendezというギタリスト、80年代後半には「HAYP」というSide Aをもうちょっとハードロック寄りにしたようなバンドの一員として活動しており、(今ではCD音源もない状態ですが、Youtubeには何曲か上がっています)バリバリのソロギターを弾いていましたが、
90年代半ばごろからスタジオワークの仕事が多くなったようでRegine Velasquez, Sarah Geronimoなどフィリピンのトップミュージシャンのアルバムでは頻繁にクレジットされていた、正に八面六臂の大活躍。
さて、そんな彼のアルバムはと言うと、意外というかなんと言うか、ギターメインのアルバムではなく、ボーカルメインのポップ・ロックアルバムとなっています。

タイトル曲のHappy To Be Alive:
アコースティックギターのイントロもボーカルも曲中のエレクトリックギターのオブリも全部Noel Mendez。リラックスしたご機嫌なプレイが聴けます。曲もイイ!



セッションギタリストとして参加しているものでは・・・
Regine VelasquezのLet's Stay Together


Yeng Constantinoの大ヒット曲Hawak Kamayのアルバムバージョン(ポップバージョン)


やっぱりアンサンブルというか、曲調重視というかいわゆる「歌もの」「歌バン」、本人もそういうのが好きなんでしょう。
幅広い音楽性と確実なテクニックでうまく曲を活かすアレンジ(フレーズ)を作っていくNoel Mendezはかなり好きなミュージシャンの一人です。