4月7日に発表した福島の小中学校・幼稚園・保育園の放射線測定値です。
目的は、新学期を前にして子供をもつ保護者が
子供たちを安心して学校に行かせてもよいものかどうか
その不安解消のため、ちゃんとデータをとり、
「大丈夫ですよ」と言いたかったのではないかと思います。
ところがどっこい
一般公衆の1年間の被ばくの上限の積算1ミリシーベルト
をはるかに超えてしまう、とんでもなく高い数値が出てしまったため
子供たちの年間被ばく量の上限を20ミリシーベルトに
誰かが勝手にかえてしまいました。
う~~~ん、場所によっては、年間40ミリも被ばくしてしまうところも・・・。
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一年間に このくらい被ばくするとどうなの?という目安は
1ミリシーベルト(mSv):一般公衆がさらされてもよいという人工放射線の
限度(ICRP国際放射線防護委員会の勧告値)
5ミリ : 放射線管理区域指定
50ミリ :職業放射線限度の、特別な場合の最大限の数値
( 最初の1年間で50ミリの被ばくをした場合、残りの4年のトータルを50ミリ以下におさえなければならない。
すなわち5年間のトータルは100ミリを超えてはならない)
放射線管理区域及び職業放射線被ばくの限界値につきましては
厚生労働省労働安全衛生法の中の電離放射線障害防止規則(平成23年1月改正/3月15日に一部変更あり)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S47/S47F04101000041.html
文部科学省の放射線を放出する同位元素の数量等を定める件
をご参照。
100ミリ :人間の健康に「確率的影響」が出ると証明されている放射線量
上記電離放射線障害防止規則において、福島原発の事故前は、事故における緊急作業時の被ばく限度を100ミリシーベルトとしていましたが、3月15日に250ミリへと、かえてしまいました。
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T110318K0020.pdf
250ミリ :急性白血病など「健康に直ちに影響がある」レベル。
1シーベルト :急性放射線障害(悪心・嘔吐など)
2シーベルト :5%の人が死亡
3~5シーベルト :50%の人が死亡
7シーベルト以上 :99%死亡
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福島の子供たちを放射線から守りたいという人のために
こんなページを見つけました。
子供だけでも疎開させたい、などの相談窓口もあるようです。
せめて、相談だけでもできれば、何かいい解決策が見つかるかもしれません。
何にも行動しないよりは、はるかにましです。
一番上の放射線測定値は、1時間当たり何マイクロシーベルトなのかというデータですから
この数字に24時間をかけて365日をかけてみて、できれば3をかけて
(本当の被ばく量計算は外部被ばく量を3~5倍しなければなりません。
なぜなら被ばくの計算は、外部被ばくと内部被ばくの合計をすることになっているからです。
24時間365日、呼吸をせず、飲食をしないなら、外部被ばくだけでいいんですが。
政府の発表は、どう聞いても外部被ばくだけで計算しているように聞こえます。)
その数値をみて
けっこう危ない、と思う方は、何らかの行動をされることをおすすめします。
ちなみに
1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト
1シーベルト=1000ミリシーベルト
です。
残念ながら、今は、自分と家族の命は自分が守らなければならない時代になりました。