主人の行きつけの飲み屋さんが閉店するらしく、主人が常連さんに声をかけてサプライズを計画していました。
花束はもちろん、ビデオメッセージとか、アルバム作りとか、オリジナルTシャツとか。
主人が音頭を取って常連さん何人かで分担していろいろ準備しているようなんですが、お願いしたことをやってくれない人もいるらしく。
サプライズは賛成だし手伝えることは手伝いたいけど、正直時間がないしどこから手をつけていいかわからないし…みたいな。
その辺のことを主人が私に愚痴ってきて、確かにそんな難しいことを頼んでるわけじゃないから言った通りにやってくれればいいのにね、って話してたんだけど…
なんか主人と話してるうちに、私がその人だったらどうだろう?と思い始めて。
私も、サプライズの準備とか得意じゃないんです。
1人ずつビデオメッセージを集めてるから動画撮って送ってと言われて断ったこともあります。
サプライズする相手は1〜2回会っただけの「知り合い」程度で何のエピソードもなかったし、そもそも相手が私のことをどこまで認知してるか…ってレベルだったし。
自撮りは苦手なんです。
奇跡の1枚を撮ってくれるカメラマンさんに撮ってもらったり(笑)、みんなで「わーい!」って撮るのはいいんですけど。
自撮りとか無理…ましてや動画なんて…
人によっては、ほんの数十秒のコメント動画の何が負担なの?って思うかもしれないけれど。
花束やオリジナルTシャツの手配、動画や写真の撮影や編集も、得意な人にとってはなんでもないことかもしれないけれど、普段やらない人にとっては…たとえネットでポチッと申し込みするだけだとしても、なかなか気が重い。
そういう億劫な感情を超える想いをサプライズの相手に対して持っているのなら、準備も頑張れるかもだけど…
サプライズは大賛成だし、カンパもするけど、役割分担となるとちょっと荷が重い…みたいなことってあると思うんです。
嫌だというわけじゃなくて、人には得手不得手があるというか、センスの有無というか、なんていうか…
それで同じ常連さんでも温度差ってあるだろうなって思い始めて、主人にそう言ってしまったんです。
もちろん主人もそれはわかってるんだけど、でもそんなの寂しい、サプライズに反対する人はいなかったし、そんなこと言ってたら何もできない、って。
全くもってその通り。
その通りなんだけど、サプライズしようって言われて正面から反対する常連さんはいないでしょうよ…
なんか私も全然関係ないのにちょっとムキになってしまって。
サプライズと聞いてお花を準備する程度と考える人もいれば、もっと他にいろんな準備をしてこそサプライズと考える人もいる。
お花を渡すだけと思ってたのにTシャツの手配を任された…みたいなことがあったら私なら気が滅入るよって言ってしまいました。
それで主人のテンションはだだ下がりになってしまったみたいで…
私もハッと我に返って、あ〜まじで失敗した〜って。
そもそも私はそのお店に行ったこともないし、主人の話の登場人物を知ってるわけでもなく、サプライズをやめさせたいわけでもなかったのに…
ごめんって謝った。