苦しくなって、少し距離感を考えてみようかな…なんて思っても、私の心を掴んで離してなんかくれないのが、あなた。

 

 

 

心がふるふると震えて、涙が出る。

 

いつかまた見たいと思っていた、この衣装で滑るあなたを。

 

まさか当時の試合の構成のまま見せてくれるなんて…

 

 

 

メールに通知がきたのが12:13。(12-13)

 

自分の足跡をちゃんと大事にしているから、この時間なのかなと思った。

 

もしかしたら引退するジョニーへの感謝と敬意も込めてのあの衣装…

 

そんなところにもまた、涙が出る。

 

 

 

 

みなさんはきっと12-13シーズンを思い出すのかもしれなけど、私は13年のエリック・ポンパール杯なんです。

 

私が初めて「羽生結弦」という選手に、心を惹かれた瞬間。

 

 

まだ粗削りな部分もあったけど、心から何かが迸るように一生懸命演技する姿に心を掴まれて目が離せなくなった。

 

10年の時を経て、私の心にまた震えるような感動とともに帰って来てくれた『Notre Dame de Paris』

 

 

 

美しく力強く、そして指先やつま先まで繊細で想いの行き届いた演技を見て、10年の時の流れを思った。

 

 

まだ4Sにも苦戦していて、パトリックの背中を追いかけていた、あの頃。

 

オリンピックチャンピオンを目指して、上だけを見て上手くなろうと必死に努力した少年がソチで金メダルと獲って、一切妥協せず壁を越え続けた平昌までの日々。

 

大けがを負いながらも死に物狂いで2連覇して、競技への苦悩を抱えながらも応援してくれる人のため、自分の夢を叶えようと闘い抜いた北京までの日々。

 

そして北京で「4A」という歴史にも、人々の心にも決して忘れられない記憶を残した。

 

 

どんなに苦しくても、フィギュアスケートに対する理想と信念を貫き通した競技時代だった。

 

 

いま、プロになって、誰も進んだことのない道のりを進み続けるあなた。

 

本当に今が一番うまくて、一番美しい。

 

大切なものを疎かにせず、大切に守り続けたからこそ、今がある。

 

 

 

頑張ったね。

 

ずっとずっと自分を信じて、真っすぐに進んでください。

 

10年前のあなたに、そんな言葉をかけてあげたい。

 

 

 

 

私はきっと、この時から…

 

あなたの演技に、「羽生結弦」という人に、恋をしていました。

 

 

 

今日も、一生懸命な演技を本当にありがとう。

 

10年前も今も、これからも…ずっと大好きです。

 

 

 

では、またしばらく失礼します。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

今回は無かったけど…

この時だけ、一度きり。

 

大切な人に捧げるように、天に口づけをかざすトンプソン。

 

好きだな。