入院して3ヶ月くらい経った頃だったと思う。病院の中の床屋で、確か二回目の散髪の時に急に転機が訪れることになる。床屋のおやじがまた強烈で、床屋にいる間はバカなことを延々と喋り続けるような人で、前回もあっという間に散髪が終わってしまいとにかくよくしゃべる人だなと 今思えばわざとそうしているんだなと言うのがよくわかる。今回もやはりかわらずずっと喋り続けてる 散髪も終わりに近づいてきた時、急に真顔になり「〇〇(私)さん俺はね今まで何百人、何千人と〇〇さんと同じ病気の人を見てきた。今〇〇さん何考えてるか俺にはようわかる。みんなそんな顔や。辛いし、しんどいし、悪いことばっかり考えるわな 色々考えててもこの病気はすぐには治らん 長丁場や ずっと付き合っていくしかない 俺はいつもアホなことばかりいってるけど、俺から〇〇さんに言えることはひとつだけや 今、出来ることをきっちりとやる それだけや そうすれば必ず次にやることが見えてくる」こう言われハッと気付くというか、自分の中で何かがかわった瞬間だったと思う。発症して病気のことを知れば知るほど絶望し、後ろしか見てなかった自分が前を向いて行こうと。床屋を出る時には明らかに顔つきが変わっていたと思う。単純だけど、どん底に落ちている時にこの人に言われたことが結果退院する時まで続き、さらには今の自分があるのかなと 自分の中では1番の恩人ですね。