※これが最後の採卵!と決めた採卵周期に入る直前に書いて下書き保存していたものです。


とある医師の論文で、

「40歳以上で4回移植してダメだった人が出産できる確率は1%

1%の確率とはもはや医療ではない。」

という記述を目にして愕然としましたが、

現実を受け入れ、

恐らくほぼ無理なのだろうとは思いつつもかすかな希望を胸に、自分の心の区切りのために治療することを決めたのでした。

そんな複雑な気持ちの中で、ついに最後の採卵周期に突入しようとしていた時に書いたものです。





お父さん「Sarahちゃんって性格いいよね」



お母さん「…。!??どうしたの突然…?」



お父さん「友だちや後輩の出産報告を心から祝って、道ゆく赤ちゃんにもいつもにこにこ顔がほころんでる。知らない妊婦さんにまで気遣う。

ブログを見て顔も知らない人のことも親身に心配してる。どんな時でもそれは変わらなかった。

心がきれいだなぁって思ったんだよ。」



お母さん「え。そんなこと考えてみたことなかったな。でも、なんだろ、傍で見てくれている人がそう感じてくれているのは素直に嬉しいわ。」




素直に嬉しかったです。

私のことをよく見てくれているのも。




言いたくなかった上司への治療のカミングアウト、

仕事をしながらの通院調整、

急な採卵で重要な出張が中止、

うっすら要職から離されているのに気付く…でももう無理と思われたのか43歳を迎えたタイミングで再びプロジェクトにアサインされるようになってそれはそれでとても複雑な気持ちになる、

毎日の注射、

採卵中止、

移植中止、

1個も凍結できず廃棄、

OHSS、

繰り返す流産、

遺残胎盤で抗癌剤治療、

年齢を重ねる焦り、

2回連続で卒業後の流産、

本当に辛いことがたくさんあったけど、その度に夫が心地よい距離感で心に寄り添って支えてくれたから乗り越えられたんだと思います。

辛い瞬間、ちゃんと分かってくれてたんだなぁ。受け止めてくれてたんだなぁって感謝の気持ちでじんわりあたたかくなりました照れラブラブ




お父さん「恋人の時は、お互いに見つめあって、にこにこ幸せいっぱいだったけど、

夫婦になって、家族になって、今はお互いに同じ方向を見ていることが幸せ。

たまには僕のこと見てニヤリしてね。笑

かっこよくいるからさ。絶対太らないし、はげないよ!笑

Sarahちゃんもよろしくね。笑

ラブハンドルとかもちょっと憧れるけど、掴めるお肉が無い方がいいです。笑」




私が治療のやめ時に悩み考えていることに心を寄り添わせてくれたのだと察しました。

最後にこっそりぶちこんできた太るなの部分は私の心の議事録から削除します。

夫こそ、性格いいなぁ〜。

ノロケすみませんチュー




不妊治療って夫婦仲が険悪になったり殺伐としたりするイメージがちょっとあったんですけど、

経験してみたら真逆でした。

結婚式の誓いの言葉を思い出しました。

病める時も健やかなる時も。




不妊治療を経験して、

辛い時に支えてくれた夫への感謝の気持ちでいっぱいになって、

より絆が深まったと感じています。

それまでは子どもがいない夫婦生活で、恋人の延長のようだったけど、治療を通して家族になった気がします。

まぁ恋人夫婦もそれはそれで良いですけどねラブラブ




不妊治療って授からなかったら全てがマイナスでしかないんだと思っていました。

もちろん目的は出産なんだから目的が達成できなかったら悲しいけれども。

不妊治療を経験して、将来についてもよく考えるようになりました。

毎日の積み重ねが将来につながるというよりは、描いた未来に向かって今することを決めるというようにシフトチェンジした気がします。




そして、ありがたいことに、

私は一度もいわゆる不妊様にならなかったです。




そりゃ私も人間なので、若くてきれいな芸能人が結婚して順調に子どもを授かって、産みたいって思っていた年齢通りに出産できましたぁ♡とか言っているのを聞くと、羨ましくって嫉妬から多少はもやもやしたりしたけど、

あの地位にいくまでに色々なものと引き換えにたくさん努力もしたんだろうなぁとか考えると素直におめでとうと思えました。

同世代の芸能人の出産ニュースは素直に希望として捉えていました。




不妊治療で心がすさまなくて本当によかった。




主人は、絶対大丈夫だよ!とか無責任なことは決して言いません。




お父さん「どんな結果であっても、ふたりにとって最良の結果になるんだと思うよ。

その時すぐに分からなくても自然と答え合わせできる時がくるからさ。

僕は子どもが欲しくてSarahちゃんと結婚したんじゃない。Sarahちゃんが好きでSarahちゃんと一緒にいたいから結婚したんだ。

子どもは嬉しいおまけみたいなものかな。

もちろん、授かったらたっぷり愛情を注いで最高に可愛がる!

でもね、Sarahちゃんが居てくれたらそれで本当にいいんだ。十分なんだ。幸せなんだ。

ふたりでしたいこと、ふたりで行きたいとこ、まだまだいっぱいある。

これから先の未来、家族が増えても、ふたりのままでも、変わらず大好きだよ。」




泣きました。

幸せ泣きしました。

ありがとう、夫。

どんな結果であっても“ふたりにとって’’とさらりと言ってくれたことが嬉しかったです。不妊治療を夫婦ふたりのこととして捉えてくれている、その先の人生も一緒に歩むと思ってくれていることが素直に嬉しかったです。

最後のチャレンジをする勇気をもらいました。

どんな結果になっても受け止められると思いました。




主人は私マニアですが、

好きとか愛してるとか照れてめったに言いません。彼にとってはかなり特別な言葉を連呼してくれて嬉しかった。

今まで頑張ってきたことも、

今まさに最後の挑戦をしていることも、

全て報われた気がしたし、

授かっても授かれなくても、

悲観せず、スッと幸せに暮らせる気がします。




もちろん授かりたいからこそ未だに続けているわけで、上手くいってほしいと心から願っています。

男の子なら、夫に似た塩顔イケメンを授かりたい。

女の子なら、私似であって欲しいキメてる

(美脚は夫似であれ。)

男の子でも女の子でも、どちら似でも、似ていなくても、健康ならそれでいいです。




あ〜どっちも可愛いよ〜ピンクハートキラキラ

気持ち悪いエアー親バカです笑魂




心が深呼吸できた穏やかな休日の夕暮れでした。

来年の今頃は何してますかねぇ、わたし。

たまには夫をじっくりみつめておこうウインクピンクハート