朝から夜まで仕事。勤務終了後、電車を乗り継いで中野へ向かう。午後7時半過ぎ、なかのZERO視聴覚ホールに到着。今夜は久しぶりに、松本卓也監督率いる映画制作団体「シネマ健康会」の新作上映会に来たのだ。受付でスタッフの川島田ユミヲさんにご挨拶。なんせ春の新作上映会は、予約を入れた直後に足を折ったからなぁ…。

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ロビーで開場を待っていると、ピンク映画関係のイベントでよくお会いする、だいちんさんと遭遇。何故だいちんさんがココに?…と思いきや、聞けば先日「下北沢映画祭」でシネマ健康会の作品を観てハマったのだそうな。シネ健は着実にファンを増やしているね。



『テンプル・ナンバー・ゼロ』(2014/シネマ健康会/30分)

秩父に住む中学三年のユウスケとアツシは、気が付くと不思議な部屋の中にいた。そこに居たのは見知らぬ大人たちと、奇妙な老婆と少女。実はこの部屋、12年に1度の「午歳総開帳」の年に、秩父の札所34箇所を全て巡礼した者の中から選ばれた人間だけが訪れることの出来る「幻の0番札所」だった。オババと名乗る老婆は何と秩父の神様で、何でも一つだけ願いを叶えてくれるという。皆それぞれ何をお願いするか考えるが…。


埼玉県秩父地方にある34箇所の観音霊場を巡ることを「秩父札所巡り」と呼ぶ。そして2014年は「午歳総開帳」の年にあたり、普段は秘仏として閉じられているお厨子(ずし)の扉が開かれて、観音様のお顔を拝むことが出来るのだ。


昨年の「ちちぶ映画祭」にて、松本監督は映画『LR』でグランプリをしたが、今年は本作で観客賞を受賞。午歳総開帳という秩父にとって記念すべき年に、それを上手く練り込んだ脚本が実に見事。


映画の予告編はコチラ


ちなみに本作を観たあとは、餃子が食べたくなるので要注意です。




終映後、松本卓也監督(写真左)および出演者による舞台挨拶。監督によれば、最初に完成した作品はもっと時間が長かったけれど、映画祭へ出品するため尺を大幅にカット。それでも観客賞を受賞したのだから、本当に大したものだ。

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マイクを握っているのは、0番札所の不思議な少女・コババを演じた桜まゆみさん。隣はオババ役の中田陽子さん。その隣の福吉寿雄さんは朝から映画の撮影で静岡へ。人を数人殺してきたそうだ(笑)。その隣は後藤龍馬さん。本作では上司に怒られペコペコする役だが、先日まで全国で上映していた『ホットロード』では不良の役。

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舞台挨拶終了後、監督&出演者をパシャリ!左後ろの男性は、シネマ健康会の社畜でスチール担当「ヒロシ1200R」こと多田浩志さん。

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松本卓也監督&上映会に来ておられた俳優・島隆一さんを1枚。売れない若手お笑い芸人の悲哀を描いた、島さん主演の映画『ペーパーロード』は本当に傑作ですよ!

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「元お笑い芸人」と呼ばれるのが嫌だという松本監督。最近になって自ら再びお笑いライブを開催するようになったそうです。さらに11月24日(月)には、またまた新作映画の上映会を行うとのこと。残念ながら私は行けませんが、本当に面白い映画団体なので、お暇のある方はぜひ足をお運びください。






11月15日(土)から2週間「大阪シアターセブン」11月22日(土)から3日間「名古屋シネマスコーレ」11月30日(日)「中野新人監督映画祭」で上映される、ピンク映画界の大御所「ミスター・ピンク」こと、池島ゆたか監督初の一般映画


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