朝イチで上野オークラ劇場へ。今月のオークラ劇場は、ピンク映画の大御所・池島ゆたか監督初の一般映画『おやじ男優Z』公開にあわせ、池島ゆたか応援月間なのだ。毎週池島監督の映画を上映し、週末は舞台挨拶を行うのである。

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『痴漢の指先やめないで』(監督・浜野佐知、脚本・山崎邦紀、新東宝)

笑子と悠希(今井かんな&桐島愛)はルームメイトだが、セックスの好みは真逆。笑子は自慰主義で大人のオモチャ愛好家。悠希は生身の男の味を知っている。そんなある日、笑子は印刷会社の社長で痴漢グループのメンバー奥澤(久保新二)に気に入られるのだが…。

電車内での痴漢シーン、本物の車内に見えるけどゲリラ撮影だろうか?今井かんなさんと久保新二さんが観覧車のゴンドラへ別々に乗り込む場面、あとから乗ったはずの久保さんが先に下りてくるのはご愛嬌。浜野佐知監督らしい、フェミニズムが見え隠れする一本。

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『THEレイプいきなり!ぶち込む』(監督&脚本・荒木太郎、オーピー映画)

平凡な生活に苛立ち、家を飛び出した人妻の燐(西園寺れお)は、勤務先の後輩・浩とドライブ中にレイプ現場を目撃し、異常な興奮を覚える。以来二人は、情交を結ぶ前に女性を拉致するようになるが、次第に二人の心境に変化が…。

先日観た荒木太郎監督のデビュー作同様、男女を乗せてスクリーンの中を疾走する、くたびれたライトバン。煮える鍋、焼けるビフテキ、BGMに流れる口琴の音色が耳に残る。美人政治家役・里見瑤子さんの濡れ場が無いのが残念。

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『ザ・恥毛と縛り』(監督・池島ゆたか、脚本・五代響子(現・暁子)、エクセス)

ベッドの上に縛られて身動きの取れないデリヘル嬢。呼んだのは藤岡(山本竜二)という男で、藤岡は彼女の陰毛を無理やり全て剃り落としてしまう。被害者は彼女以外にも大勢いるのだが、藤岡はのちに大きな事件を起こしてしまう。この男の異常な性癖には、過去のあるトラウマが関係していた…。

取材を行うルポライターの視点で物語が進んでいく(画面には登場しない)。芸名「芦沢一路」名義でなかみつせいじさんが、劇団の稽古場シーンには本作の脚本家・五代暁子先生が「山の手ぐり子」名義で出演。実に見応えのある一本だが、気になる点も残念ながら少々あり。レイプ相手と後に交遊を深めることがあるだろうか?山本竜二さんの怪演がとにかく凄まじい、池島ゆたか監督初期の佳作。

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終映後、舞台挨拶スタート。ところが肝心の池島監督がまだ到着しておらず、主役不在のままスタート。すると『おやじ男優Z』応援キャラクター・Zパンダが乱入。


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パンダとマジで取っ組み合う倖田李梨さん。余談ですがこの日の夜中に行われた別のイベントでも二人は戦い、それを見た中野貴雄監督が「倖田さんキャットファイトに出てくれないかなぁ?」と思ったそうです。ちなみにパンダの中は、なかみつせいじさんでした。

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10分ほど遅れて池島監督がようやく到着。本当はプチ舞台挨拶終了の時間ですが、斉藤支配人様の計らいで時間を少々延長して続行。



プレゼントコーナーで、舞台挨拶登壇者のサイン入り『ザ・恥毛と縛り』ポスターを戴きました。舞台挨拶終了後、劇場ロビーで『おやじ男優Z』のチケット&倖田李梨さんのTシャツ即売会。終了後、池島監督&役者の皆さんをパシャリ!映画『おやじ男優Z』は、渋谷ユーロスペースにて10月25日(土)よりレイトショー公開です!






10月25日から「渋谷ユーロスペース」で公開される、ピンク映画界の大御所「ミスター・ピンク」こと、池島ゆたか監督初の一般映画

『おやじ男優Z』予告編

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