池袋へ移動し、西口にある光麺で『つけ麺全部のせ』を食べる。

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所持金が残り僅かなので、お金を下ろさなきゃと思ったら、新文芸坐の上映開始時刻を間違えていたことに気付く。お金を下ろすのは映画のあとにして劇場へ向かう。

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本日から特集「気になる日本映画達(あいつら)2012」後半戦開始。本日はドキュメンタリー映画2本立てに加え、両作品の監督によるトークショーが行われるのだ。

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『ニッポンの嘘~報道写真家 福島菊次郎90歳』(2012/ビターズ・エンド/114分)

「問題自体が法を犯したものならば、カメラマンは法を犯しても構わない。真実を撮るためならば」

ヒロシマ、三里塚闘争、安保闘争、自衛隊、ウーマンリブ、公害問題、そしてフクシマ。戦後日本の「嘘」を写し続けた伝説の報道写真家。色んな意味で衝撃的内容。

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『フタバから遠く離れて』(2012/ドキュメンタリージャパン/96分)

福島第一原発の事故発生をうけて、全住民が埼玉県の廃校へ避難した福島県双葉町。校舎は現代の「ノアの方舟」と化した。

事故後初の関係各省庁と自治体の会合、最初に挨拶だけして「公務」と称し早々と退席していく大臣や政治家。空席を映す場面に監督の無言の怒りを感じる。

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終映後『フタバから遠く離れて』の舩橋淳監督&『ニッポンの嘘』の長谷川三郎監督トークショー。

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長谷川「『フタバから遠く離れて』で、僕が一番印象に残ったのは双葉町の人たちの表情ですね。一時帰宅の人たちが双葉町へ行き、帰りのバスの中での疲れた表情や居眠りする顔が印象的でした。」

船橋「僕が双葉町に一番惹かれたのは、原発への敗北を認めている所です。昔は原発を礼賛する映画もありましたが、最近では反原発を訴える映画が多いですよね?僕はありのままを撮ろうと思いました。」

長谷川「双葉町の人が避難している埼玉県の廃校の入り口に『マスコミの方の立ち入りはお断りします』と貼り紙がしてありますが、船橋監督のカメラは簡単に入って行っちゃうんですよね。入れるようになるまで、一体どれくらい掛かりました?」

船橋「3ヶ月ですね。最初の頃はマスコミが毎日沢山いたんですが、日が経つにつれ数が減っていくわけです。立ち入りOKなのは校庭とか。あと映画の中で「ストレス溜まるわぁ」と言いながら煙草を吸うオバサンがいましたけど、あの喫煙所も立ち入りOKだったんです。あの喫煙所で双葉町の人たちと段々打ち解け、向こうの広報の人から「中を撮影してもらえませんか?」とお願いされたんですよ。それが最初ですね。長谷川監督は、菊次郎さんにどうやって出演交渉されたんですか?」

長谷川「僕は福島菊次郎さんのことを存じ上げなかったのですが、その存在を知ってから「これは是非会ってみたい」と思って、手紙を書きました。それで初めて福島さんとお会いするわけですが、色々な武勇伝や伝説を聞いているので正直スゲー恐かったです。で、実際お会いしてみると大変優しくて凄くウェルカム状態でしたね。でもウェルカム過ぎて、逆にプレッシャーでもありましたね。」

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長谷川「菊次郎さんに言われたんですよ。「今の時代、ドキュメンタリー撮るの大変だね」って。今は撮るべき対象が見えないから。でも必ず真実が隠れているから頑張ってねって。」

船橋「被災者の人たちですが、最初は皆さん辛いことばかり思っているハズですが、何ヵ月か経つと「今日のメシ美味いなぁ」とか思ってる人もいると思うんですよ。そんな所も含め、ありのままを撮ることを心掛けました。ドキュメンタリーって、10年20年後には間違ったメッセージを送る可能性もあると思うんですね。だからこそ「ありのまま」、敢えて補足もナレーションも入れませんでした。」

長谷川「『フタバ』を見ていると、カメラを回している船橋さんの考えていることが想像できるんですよ。例えば夜の廃校を外から写した場面ですが、中で生活している被災者の人たちのことを想像しながら撮っているんだろうなぁとか、画面を通して船橋さんの静かな怒りが伝わってくるんです。」

船橋「先日、東海村で上映会を行ったのですが、東海村の原発再稼働を巡って地元議会で採決が取られたんですね。そしたら9:7で賛成多数。原発誘致で長らく揉めている山口県の祝島ですが、先週地元の漁協に交付金が振込まれたそうです。福島の事故があったにもかかわらず他人事なんです。」

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昨年3月、ここ新文芸坐で「核エネルギー」を題材に取り上げたドキュメンタリー映画を幾つか観た。それらを鑑賞して思ったのは、原子力というのは「良い」とか「悪い」ではなく「駄目」なのだ。

これだけ痛い目に遭ったにもかかわらず、全く反省していないし、都合の悪いことは誤魔化す始末。計画性無し。ただただ憂国だ…。



トークショー終了後、両作品のパンフレットや書籍を買うと監督にサインをして貰えたのだが、お金を下ろしてこなかった為に購入出来ず。俺も計画性無いなぁ…(泣)