いよいよ本日、新文芸坐にて桜町弘子さんのトークショーが行われる。前回、大友柳太朗特集の際には来られなかったので楽しみだ!
今日の為に仕事は休みにした。

意気揚々と劇場へ向かう。すると池袋駅にて、前方からコチラへダッシュしてくる若い男。人にぶつかっておきながら謝りもせず走り去って行った糞大馬鹿野郎、多分立教大学生。おどれは何処見とんねん!『県警対組織暴力』でも見て世間の厳しさを勉強しやがれ!

劇場着。初回上映からほぼ満席。特集最終日の本日は『骨までしゃぶる』『明治侠客伝 三代目襲名』の2本立て。『骨までしゃぶる』は桜町弘子さん唯一の主演作。


『骨までしゃぶる』
(1966/東映/白黒/シネスコ/88分)

極貧のため遊廓に売られた受難の女たち。様々な手口で搾取する経営者に抗い、自由を求め気丈に戦うお絹に扮した桜町の渾身の演技が感動的。桜町は厳しくも優しく見守ってくれた加藤組に出ていることが誇らしかったと語る。

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『明治侠客伝 三代目襲名』(1965/東映/カラー/シネスコ/90分)

一家を継いだ浅次郎(鶴田浩二)だが、数々の妨害にあう。「今のわいはわいであってわいやない」この台詞に宿命に抗うことができない男の情念が結晶化された本作は、監督と鶴田の不和などを経たがキネ旬任侠映画ベストワンに輝いた。

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終映後、桜町弘子さんのトークショーがスタート。通路にまで人が座るほどの超大入り状態。椅子が用意されているのに1度も座らずお話される桜町さんの姿に感動。

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・「使いやすかったというか、(加藤泰)監督と私は波長が合ったんでしょうね。だから沢山の作品に出して戴けたのだと思います。

・『車夫遊侠伝 喧嘩辰』について……「誰でしたっけ、あの方?そうそう、内田良平さん。あの人、本職(の車夫)じゃないから上手くないわけですよ。だから私の乗った人力車が後ろに倒れちゃって。『おい、大丈夫か?』って聞かれたんで『大丈夫です!』って答えたら、気の強い女だなぁって思ったそうです。あたし、あの方(内田さん)とはあまり仲良くありませんでした(笑)」

・『骨までしゃぶる』について……桜町さんご自身が本作をご覧になられたのは、先日のラピュタ阿佐ヶ谷での特集が初めてだったそうだ。「桜町弘子って名前が『ド~ン』と出てきたのを見て、ああもっと上手くやれば良かったなぁと言いますか、申し訳ないやら恥ずかしいやら嬉しいやら、とにかく感謝の気持ちでイッパイになりました。本当にありがとうございます…」(←と桜町さん深々とお辞儀)

・『安藤昇さんについて』……「私は安藤さん怖くて、いつもびくびくしながら現場に入ってたんですけど。本当に強い人って静かなんですよね、なんせ安藤さんって元・本物ですから。普段は大人しい優しい方でした。」

・「東映はスターシステムがあって、スターにはカメラテストなんて数回しかやらせないのが普通なのに、加藤監督は鶴田浩二さんだろうがお構い無し。何回もやらせたんですよ。」

等々、桜町さんのお話を拝聴。
終映後、劇場ロビーにて桜町さんがサインをしてくださるとのこと。マジで!でも書いてもらうモノ無い&大行列。諦めることに……


劇場を後にし、東武百貨店のレストラン街にある富山ブラック(ラーメン)専門店『麺屋いろは』で『つけ麺』を食す。みやび雅也の出直し日記-NEC_0219.jpg


食後、このまま帰ろうかと思ったが、気が付けばシネマヴェーラ渋谷の『追悼・神波史男』も本日が最終日。よ~し、行っちゃうゾ!

渋谷のスクランブル交差点で信号待ち。すると強面の若い男性が私の傘とぶつかった。どちらが悪いわけでもないのに相手の男性「あっ、すみません。」この人の爪垢を今朝の馬鹿に飲ませたい。

シネマヴェーラ渋谷着。特集最終日の今日は『日本暴力団 組長』『仁義の墓場』の2本。


『日本暴力団 組長』
公開:1969年 監督:深作欣二 主演:鶴田浩二、内田朝雄、河津清三郎、水島道太郎、菅原文太、沢彰謙、永山一夫、加藤嘉、佐々木孝丸、磯部玉枝、安藤昇、中原早苗、山本麟一、室田日出男、曽根晴美、内田良平、若山富三郎

全国統一を目論む関西最大の暴力団・淡野組は、横浜の浜中組をコマに使って関東連合に代理戦争を仕掛ける。そんな中、浜中組を継いだ塚本は抗争から手を引こうとするが…。近代ヤクザに利用され親分子分を殺されて、遂に一人で殴り込みをかける昔堅気のヤクザを鶴田浩二が演じる、「日本暴力団シリーズ」第一弾。かつて淡野組との出入りで片腕を失いながらも執拗に仇を付け狙う工藤役の安藤昇は、さすが元ホンモノの存在感!

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『仁義の墓場』
公開:1975年 監督:深作欣二 主演:渡哲也、梅宮辰夫、多岐川裕美、池玲子、芹明香、山城新伍、室田日出男、今井健二、郷えい治、曽根晴美、浜田寅彦、玉川伊佐男、小林千枝、衣麻遼子、汐路章、近藤宏、三谷昇、成田三樹夫、田中邦衛、ハナ肇、安藤昇

「大笑い三十年の馬鹿騒ぎ」の辞世の句を残して自殺した実在のヤクザ・石川力夫。仁義を踏みにじり身内にも牙をむく狂犬・石川の破壊的な生き様を異様な迫力でスクリーンに刻み、任侠道路線に引導を渡した、ヤクザ映画の極北にして歴史的傑作。大阪のドヤで芹明香演じる娼婦とヤクを打つシーンや死んだ女房の遺骨をかじるシーンは、当時病を抱えていた渡哲也の鬼気迫る演技を得て伝説となった。

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目が覚めるような2本立てだ!
渡さん演じる石川力夫の飛び降り自殺シーンを渋谷にいる偏差値低そうな連中に見せてやりたい。
ちなみに本日も例の女子高生の姿は無し。

帰りの山手線、どこぞで緊急ボタンが押された影響で列車停止。車内の偏差値低そうな女子高生達が文句ブーたれる。チミらも『県警対組織暴力』や『仁義の墓場』を見なさい。

帰宅。出費が続いた(続く)ので夕食は家の有り合わせで。今夜はアイスコーヒーとベビースターだ!

ん?何か問題でも?