昨夜一日中いた新文芸坐へ懲りずに今日も行く。

今日から1週間『ミッション:インポッシブル大会』。2作品ずつ日替り上映を行う。本日は1~2作目を上映。ちなみに友の会々員は入場ポイント2ポイント付与。客入り薄め。

第一作目って96年、もう16年前の映画なのかぁ。トム・クルーズが若いや。当たり前だけどな。


14:50…終映後、渋谷へ移動。さすがに物凄い人混み。

昔の映像で人混み等を見るたび「昔の人って顔も格好も古くさいなぁ」と思うのだが、未来の人達が現代人を見た時にも同じことを思うんだろうなぁと渋谷のスクランブル交差点でふと思った。


シネマヴェーラ渋谷へ。
『妄執、異形の人々 海外篇』を特集上映中。本日は『怪物の花嫁』『小人の饗宴』の2本立て。


『怪物の花嫁 Bride of The Monster』(1955/米) 監督:エドワード・D・ウッド・Jr 主演:ベラ・ルゴシ、トー・ジョンソン、ロレッタ・キング、トニー・マッコイ、ハーヴェイ・B・ダン、G・ベックワー、ポール・マルコ

放射線により「巨大人間」を作り世界征服を企てるヴォーノフ博士。そのころ、研究所の近隣では謎の失踪事件が…。何故か人でなくタコやワニを巨大化させたり、近隣住民を改造しようとして死なせたりと、無茶をしでかす博士。遂には自ら巨大化し、真冬の沼で巨大タコ(のヌイグルミ)と戯れ、じゃなく格闘することに。博士役のベラ・ルゴシが、重病の老体にムチ打って渾身の演技をみせる!

さすが最低監督エド・ウッド。睡眠効果抜群!酷いを通り越して面白い!…ってことは決して無い。

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『小人の饗宴 Even Dwarfs Started Small』(1970/ドイツ) 監督:ヴェルナー・ヘルツォーク 主演:ヘルムート・ドーリンク、ゲルト・ギッケル、パウル・グラウアー、ギーゼル・ヘルトビヒ

ニュージャーマン・シネマの旗手ヘルツォークが28歳で撮りあげた、隔離された施設での小人たちの反乱を描いた問題作。20人余りの出演者は全員小人で、全編に渡って加速度的にエスカレートしていく彼らの悪ふざけが映し出されるのみ。猿を十字架に縛り付けて練り歩くは、何故かラクダが現れて糞をポロポロひり出すはと、ナンセンスかつグロテスクな映像が続く。癖になる1本。

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なんか凄いモン観ちゃったなぁ。出演者が全員小人症の人たち。
現在は差別的ってことでこんな映画まず撮れないよ。

ただ延々と映し出されるミゼットな人達の悪ふざけ。観ていて「あれ?これドキュメンタリー映画だっけ?」なんて思ってしまった。

終盤、無人の自動車が同じ場所をぐるぐると走り続け、その横で小人たちが宴会をする場面がある。笑いながら食べ物を投げ合う悪戯が始まり、車にも食べ物や石を投げ付ける。鉢植えの花に火をつけ、最終的に自動車は地面に空いた大きな深い穴に落としてしまう。

狂った登場人物の中で唯一まともに見えた小人たちの指導官(勿論小人症)もラスト木に向かって「おい!腕を下げるんだ!」と話し掛けるシーンで、正気な奴は誰もいないことが分かる。

でも私はこの終盤のシーンに感動してしまった。勝手な解釈だが、「自動車」は地球や文明を表していているんじゃないかと。「花」に火をつける場面を含め、人間が環境や自身が作り上げた文明を破壊していることへの比喩かなと。

指導官は「政治家や偉い人達」かなと。まともに見える人間にだって狂気はあるんだってことじゃないかなと。人間誰しも他人には見せない裏があるってこと。


エド・ウッドの最低映画と出演者全員小人症という奇妙な映画を鑑賞し、何とも言えない気持ちになりながら園子温監督作品『恋の罪』に登場したラブホテル街を歩く。そんな連休土曜の夜でした。