高校3年のときの話。

友達と居酒屋で飲んでいるとき

友達の友達としてMくんは現れました。


学校も学年も同じだけど一度も同じクラスになったことのない人。


でもMくんは陸上部、体操部に入ってたし
体育祭ではリレーで活躍する、みんなが知ってる目立つタイプ。


だから私も顔も名前も知ってたわけです。


楽しく数人で飲んだ帰り

私はMくんに家まで送ってもらい
帰り際に

『付き合おうよ』
と言われたわけです。

『酔った勢いで付き合うなんてやだよショック!

『もう酔ってないよグッド!

『じゃ、ここで逆立ちして歩いてくれたら付き合うひらめき電球


なんとも軽いノリです。


Mくんは胸ポケットからタバコとライターを出して私に渡して

うちの前の夜中の誰もいない道路で
逆立ちで数歩あるいて

『なっにひひ

と笑いました。


そうやってMくんと私はお付き合いを始めましたアップ




それからはお互いの家に行ったり来たり

パチンコしたり(笑)

初めてラブホに足を踏み入れたり
(なにもしないままだったけどキラキラ)

休み時間には廊下で話し

廊下ですれ違えば目と目を合わせて照れて微笑む

お互いのクラスにいって覗いては
存在を確認して
安心する

…そんな楽しい毎日が続いたのでした。



ところが別れは突然やってきました。


『今、ちょっと考えたい。』

『どうゆうこと?』

『前に付き合ってた人が忘れられない。
お前のことも好きだから悩んでる汗


『なにそれ…』


『考えたいからちょっと待って』

『今の気持ちはどんな感じなの?』


『3:7で別れるが7かな。』


言っておくけど
この時点で私はMくんのことをかなり好きだった。

付き合いはじめは軽かったがかなりハマっていた。


『もう別れるほうが7だったら考えなくていいよむかっ
別れようむかっむかっ

と泣きながらいっていた。

『わかった』


『でも電話じゃイヤ。
明日、学校でちゃんと会って言ってよ』

『わかった。
放課後…どこにする?』

『体育館』

『じゃ、体育館の舞台の上にしよう』


その日は授業どころではなかった。

授業なんて出ないで共通の友達に話を聞いてもらってた。

友達は

『なんかね、mi7koのことも好きだけど自分の中の引き出しを開けるとK子がいるんだってさ。
笑えるこというよねあせる
やめな、あんな男汗

と私を慰めた。


あっという間に放課後になり

舞台の上でアホみたいに待ってると
Mくんは
私が大好きだった歩き方で…
大好きだったひきつった笑い顔で…
まっすぐ歩いてきて
ヒョイと舞台にあがり

私に向かって
『ごめんな』
といった。

『殴る』

といったら

『いいよ』

って。


もちろん殴れなかったけど。


友達期間がなく付き合った私たちは

別れたら友達でもなくなった。


卒業までずっと私はMくんが好きだった。


卒業式、一緒に写真を撮った。

今も甲斐バンドの“翼あるもの”を聞くとキュンとなる。

おそろいのシャーペンも

私が作ったおそろいの巾着も捨てられずに持っている。



そして、今でも思うことがある。


あのとき…

Mくんが

『考えたいからちょっと待って』

といったとき

素直に待っていたら…

Mくんは私のところに戻ってきた可能性はあったのか。

3:7が考えた末に逆転して私のほうへ傾いたことはあったのだろうか。


今となっては
もう知ることもないし
どうでもいいことだけど…。


なんで私はあんなに好きだったMくんに

『もう考えなくていいから別れようむかっ

なんて投げやりなこといっちゃったんだろ。





そんな24年も昔のことを思い出すような出来事がありました。



つづく…パー