<インタビュー>
ユニット活動中のG-DRAGONとT.O.P

「今までが頭で音楽を作っていたとしたら、今回はハートで作業しました。
思考じゃなく本能に忠実な音楽を目いっぱいやれて、ラッパーとしての夢が
かないました」――。
2人組みユニット「GD&TOP」としてファーストアルバムをリリースした、
BIGBANGのG-DRAGONとT.O.P。このほどソウル・汝矣島のカフェで
会った2人は、アルバムについてこう語った。
挑むような鋭いボイスのG-DRAGONと、重低音のT.O.Pは、まるで声楽の
テノールとバスのように和音をつむぎ出す。BIGBANGの音楽が「ラップの入った
大衆的な歌謡曲」だとすれば、2人の音楽は重厚なヒップホップベースにエレクトロニカ、
ディスコ、ロックなど多彩なジャンルを加えたもの。
一部の曲ではアンダーグランドな色合いにも挑戦した。音楽の筆を自由奔放に遊ばせ
、そこには強い自信感も感じられる。ファンの期待は大きく、アルバム注文数は
15万枚に達した。
「本当に満足しているのは、『名ばかりのラッパー』だと非難していた人たちが認めて
くれたこと。アンダーグラウンドのラッパーたちも僕たちに対する考えを変えてくれた
みたいです。アイドルグループのメンバーの僕たちでも、ヒップホップにこだわった結果、
非主流のヒップホップに対する先入観を少しは変えることができたんじゃないかと思います」
(2人)。
2人は音楽、ステージでのパフォーマンス、ファッションで、強い個性を放つ。
2人の行くところ、流行が生まれていく。考え方が自由だからだろうと話す。
ほかのアイドルグループとは異なり、自ら音楽作りも手がける彼らは、その作業も一味違う。
「(朝)目が覚めたら作業室に行きます。そこでご飯を食べて、インスピレーションが
わいたら作業して、なければゲームしたり、ダンスをしたり。徹夜の作業とは言ってる
けれど、厳密には、音楽を作っているのは1時間ちょっとでしょうね」(G-DRAGON)。
もちろん、創作者としての苦痛がないわけではない。
G-DRAGONは「インスピレーションがいつもわくわけではない」と話す。
無理にひねり出そうとして、音楽が仕事のように感じられたこともあった。
しかし今回は、俳優がストーリーを紡いでいくリレー劇のように、自分たちが劇作家に
なったように、楽しみながら作業ができたと、満足げだ。
テレビのステージ、ファッションにも、常にドラマティックな変化を与えてきた彼ら。
それらは、1曲ごとに基本的な枠を決めておくだけで、セットや照明により現場で変えて
いったものだ。今の音楽界は、音楽が良いから、ルックスが良いからと勝負が決まるのでは
ないと話す2人。何か面白く、話題が提供できるものがなければ、一般大衆の注目を浴びる
ことはできない。新しいものを欲している人たちのために、パフォーマンスを変え、
ファッションショーの衣装のようなスタイリングを見せていく。
「僕たちはいつでも新しく見えていたいんです」。
周囲の目を気にせず作った曲は、放送局の審議という暗礁に乗り上げることもある。
今回のアルバムも、2曲が歌詞が低俗な表現、扇情的な内容だと評価され、放送禁止の
判定を受けた。しかし彼らは、原曲を壊すことはできないと、修正はしなかった。
「審議を通るかどうかより、ファンに代理満足してもらえる音楽を聞かせることに
意味があると思っています。親の言うことを聞く子というイメージでもないし、放送局が
色眼鏡をかけていたかもしれないですね(笑)」とG-DRAGON。
ドラマのセリフからヒントを得て書いた歌詞が低俗だとされたことに、「ドラマは良くて
何故、音楽ではだめなのか」と疑問を投げかける。
またこのアルバムからは、さまざまな実験的試みもうかがえる。
ラッパー2人のユニットでは歌詞が聞き取れないラップばかりだろうという
先入観を崩したかった。それぞれのカラーは強いが、混ぜれば混ぜるほど、
どんどん違う色が出てきたという。

GD&TOPとしての活動は今月中旬まで、その後はBIGBANGに合流する。
24日に新譜をリリースし、25~27日にはソウルで観客4万人規模のコンサートが
待っている。
「BIGBANGの音楽はほぼ完成しています。これまでは軽快と叙情がサウンドの
大きな柱でしたが、今回は新しくロックを加えました。昨年は国にいろいろあったせいか、
皆、テレビを見ても何も考えずに笑えるものを探している気がするので、重くて機械的な
音楽より、温かくて楽しい音楽を聞かせたいなと」(2人)。
日本でも人気を誇るBIGBANG。5~7月は日本での活動に集中する。
「日本のファンに対しても、僕たちがすべき役目がある」とG-DRAGON。
今回は十分なプロモーション活動もしたいという思いから、3カ月間、日本に滞在する
ことに決めた。
その後は韓国に戻り、年末まで韓国内で活動する。世界的な作曲家を迎え新譜を作り、
「BIGBANGの音楽のフレッシュな転換点」にする考えだ。
2006年にデビューし、成功を収めた彼ら。それぞれ人生のなかで得たものがあれば、
失ったものもあるのではないかと、尋ねてみた。
「感情を表現する職業なので、普段の感情の起伏が激しくなり、自分を失ったと思う。
でも、新しい経験で、人を得ることができました」とT.O.P。
幼いころから音楽活動をしているG-DRAGONは、「小さいころから夢だった
人気歌手になった。今の自分を見て、歌手の夢を育む子がいてくれたら満足」と。
失ったものは「自分のイメージ」だという。「僕はおとなしい子なのに、乱暴者で無作法で、
ちゃっかり者のイメージになってるんですよ(笑)」。
ユニット活動中のG-DRAGONとT.O.P

「今までが頭で音楽を作っていたとしたら、今回はハートで作業しました。
思考じゃなく本能に忠実な音楽を目いっぱいやれて、ラッパーとしての夢が
かないました」――。
2人組みユニット「GD&TOP」としてファーストアルバムをリリースした、
BIGBANGのG-DRAGONとT.O.P。このほどソウル・汝矣島のカフェで
会った2人は、アルバムについてこう語った。
挑むような鋭いボイスのG-DRAGONと、重低音のT.O.Pは、まるで声楽の
テノールとバスのように和音をつむぎ出す。BIGBANGの音楽が「ラップの入った
大衆的な歌謡曲」だとすれば、2人の音楽は重厚なヒップホップベースにエレクトロニカ、
ディスコ、ロックなど多彩なジャンルを加えたもの。
一部の曲ではアンダーグランドな色合いにも挑戦した。音楽の筆を自由奔放に遊ばせ
、そこには強い自信感も感じられる。ファンの期待は大きく、アルバム注文数は
15万枚に達した。
「本当に満足しているのは、『名ばかりのラッパー』だと非難していた人たちが認めて
くれたこと。アンダーグラウンドのラッパーたちも僕たちに対する考えを変えてくれた
みたいです。アイドルグループのメンバーの僕たちでも、ヒップホップにこだわった結果、
非主流のヒップホップに対する先入観を少しは変えることができたんじゃないかと思います」
(2人)。
2人は音楽、ステージでのパフォーマンス、ファッションで、強い個性を放つ。
2人の行くところ、流行が生まれていく。考え方が自由だからだろうと話す。
ほかのアイドルグループとは異なり、自ら音楽作りも手がける彼らは、その作業も一味違う。
「(朝)目が覚めたら作業室に行きます。そこでご飯を食べて、インスピレーションが
わいたら作業して、なければゲームしたり、ダンスをしたり。徹夜の作業とは言ってる
けれど、厳密には、音楽を作っているのは1時間ちょっとでしょうね」(G-DRAGON)。
もちろん、創作者としての苦痛がないわけではない。
G-DRAGONは「インスピレーションがいつもわくわけではない」と話す。
無理にひねり出そうとして、音楽が仕事のように感じられたこともあった。
しかし今回は、俳優がストーリーを紡いでいくリレー劇のように、自分たちが劇作家に
なったように、楽しみながら作業ができたと、満足げだ。
テレビのステージ、ファッションにも、常にドラマティックな変化を与えてきた彼ら。
それらは、1曲ごとに基本的な枠を決めておくだけで、セットや照明により現場で変えて
いったものだ。今の音楽界は、音楽が良いから、ルックスが良いからと勝負が決まるのでは
ないと話す2人。何か面白く、話題が提供できるものがなければ、一般大衆の注目を浴びる
ことはできない。新しいものを欲している人たちのために、パフォーマンスを変え、
ファッションショーの衣装のようなスタイリングを見せていく。
「僕たちはいつでも新しく見えていたいんです」。
周囲の目を気にせず作った曲は、放送局の審議という暗礁に乗り上げることもある。
今回のアルバムも、2曲が歌詞が低俗な表現、扇情的な内容だと評価され、放送禁止の
判定を受けた。しかし彼らは、原曲を壊すことはできないと、修正はしなかった。
「審議を通るかどうかより、ファンに代理満足してもらえる音楽を聞かせることに
意味があると思っています。親の言うことを聞く子というイメージでもないし、放送局が
色眼鏡をかけていたかもしれないですね(笑)」とG-DRAGON。
ドラマのセリフからヒントを得て書いた歌詞が低俗だとされたことに、「ドラマは良くて
何故、音楽ではだめなのか」と疑問を投げかける。
またこのアルバムからは、さまざまな実験的試みもうかがえる。
ラッパー2人のユニットでは歌詞が聞き取れないラップばかりだろうという
先入観を崩したかった。それぞれのカラーは強いが、混ぜれば混ぜるほど、
どんどん違う色が出てきたという。

GD&TOPとしての活動は今月中旬まで、その後はBIGBANGに合流する。
24日に新譜をリリースし、25~27日にはソウルで観客4万人規模のコンサートが
待っている。
「BIGBANGの音楽はほぼ完成しています。これまでは軽快と叙情がサウンドの
大きな柱でしたが、今回は新しくロックを加えました。昨年は国にいろいろあったせいか、
皆、テレビを見ても何も考えずに笑えるものを探している気がするので、重くて機械的な
音楽より、温かくて楽しい音楽を聞かせたいなと」(2人)。
日本でも人気を誇るBIGBANG。5~7月は日本での活動に集中する。
「日本のファンに対しても、僕たちがすべき役目がある」とG-DRAGON。
今回は十分なプロモーション活動もしたいという思いから、3カ月間、日本に滞在する
ことに決めた。
その後は韓国に戻り、年末まで韓国内で活動する。世界的な作曲家を迎え新譜を作り、
「BIGBANGの音楽のフレッシュな転換点」にする考えだ。
2006年にデビューし、成功を収めた彼ら。それぞれ人生のなかで得たものがあれば、
失ったものもあるのではないかと、尋ねてみた。
「感情を表現する職業なので、普段の感情の起伏が激しくなり、自分を失ったと思う。
でも、新しい経験で、人を得ることができました」とT.O.P。
幼いころから音楽活動をしているG-DRAGONは、「小さいころから夢だった
人気歌手になった。今の自分を見て、歌手の夢を育む子がいてくれたら満足」と。
失ったものは「自分のイメージ」だという。「僕はおとなしい子なのに、乱暴者で無作法で、
ちゃっかり者のイメージになってるんですよ(笑)」。