娘が入院していた病院に、
弟さんを昔、白血病で亡くされた医療者の方がおられました。
それを知ったのは、娘がもう治す事が難しいと言われたタイミングで、
私も息子の事で悩んでいた時期でした。
こんな近くに「きょうだい児」の方がいること。
そして、その方は医療に携わるお仕事に就いたこと。
どんな気持ちだったのかな。
どんな思いで、ここまで乗り越えてきたのかな。
その方の話を少し聞いてみたいな。
と、思いました。
だけど、デリケートな問題なので、
あんまり触れてはいけない事だろうな。と思いながらも、
遠慮気味に聞いてみると、
私の経験や気持ちでよければ、全然話しますよ!
と、快く話してくれました。
やはり、自分の弟が病気になって、突然きょうだいと離れ離れになり、
弟を失うかもしれないという恐怖と、
自宅から離れた病院で治療していた為、
母親とも離れ離れになり、寂しかったこと。
自分は後回しにされて、置いてけぼりにされているという気持ち。
そして、弟さんが永眠されたあと、
ご両親は、憔悴しきってしまい、
家の中は数ヶ月もの間、お葬式のような状態になったということ。
悲しい気持ちもわかるけど、
「私がいるのに」
そう思ったそう。
その方は、小さいながら、母親は自分より弟の事を可愛がっている。
と、感じていたそうで、
「病気になるのが私だったらよかったのに。」
とまで、思ったそうです。
聞いていて、切なくなりました。
医療の仕事に就いたのも、弟さんの事があったから、
それだけ思いも強かったと思います。
辛かったのに、自分の夢を叶えて、本当に頑張ったんですね。
そんな言葉しかかけれませんでした。
その方の貴重な話を聞いて、
もしも、娘が居なくなったら、
息子の前だけは、出来る限り笑っていよう。
そう決めました。
そんな今、息子の前で時々、泣くこともあるけど、
なるべく笑って元気を装って過ごしています。
残されたきょうだいも生きていかないといけない。
これ以上、余計な心配はかけたくない。
そう思い、なるべく、泣きたい時は、
息子がいないところでこっそり。
息子の存在で救われることも沢山あります。
お兄ちゃんも頑張ってるよ。
そばで見守ってね。
きなこもちも癒しです。
先日は、優しいお言葉のコメントありがとうございました。
同じような方がたくさんいること。
みんな踏ん張っていること。
応援して下さる方がいること。
本当に励みになります。
心のままに生きようと思います。